e-AMUSEMENT Participation

【イーアミューズメントパーティシペーション】

概要

2010年11月18日にKONAMIが発表した、アーケードゲームのe-AMUSEMENT作品でのビジネスモデル。
同じ時期に稼動開始した麻雀格闘倶楽部 ultimate versionが最初のこのモデルに対応した作品となる。

ユーザーの要望・ゲーム機の稼働の状況に応じてコンテンツを随時配信し、オペレーターとKONAMIでユーザーが支払うプレー代を分配するというのが、ビジネスモデルでの内容。
稼働後も、オンラインアップデートなどを行い、新たなゲームモードや新規キャラクター・アイテムなどの追加、ゲーム内イベントの開催などを行う。
ユーザーにとって魅力あるコンテンツを継続的に配信することでゲーム機の稼働率を上げ、オペレーターの収益を安定させるのが狙い。
オペレーターは、ゲーム機やシステムに必要な機材などを低価格で購入できるというメリットがあり、初期投資の負担を軽減できる。

コインでのプレイは見た目的には変わらないが、上述の通りユーザーの出したプレイ金額の一部(1プレイに付きプレイ料金の30%)が、KONAMIの収入として入る形となり、従来まで見られた稼動開始時の「バージョンアップキットの販売」がKONAMIとの大きな商売となっていたのが、常に一定の期間でKONAMIと商売を行う方式に切り替わる点にある。
この影響により100円2クレジット、50円1クレジットなどを取っていた店舗が絶滅に追い込まれたが、逆にバージョンアップを見送っていた店舗がバージョンアップを行うという傾向も見られる。

BEMANIシリーズでは2012年1月より稼動開始したSOUND VOLTEX BOOTHがこのモデルに対応した最初の作品となり、その後全てのBEMANI機種がバージョンアップによりこの方式に切り替わった。
ポップンもポップンミュージック Sunny Parkからの作品が該当する。

  • IIDXやSDVXを除き、ナンバリング変更の様なバージョンアップは行わない模様。
    稼動している作品にオンラインアップデートで追加をしていく方針になったと、DDRのロケテストで語られている。

現在となってはいずれかのBEMANI機種で毎月のように大きなイベントを行っている。
つまりBEMANIブランドは保守的・ローコストで続けるのではなく、コストをかけてそれに見合った収益を上げていくという「攻め」のスタイルに切り替わっているといえる。

しかしこのスタイルは、ひとつのシステム・イベントの失敗がその「バージョン」ではなく「機種」自体に致命傷を与えかねない諸刃の剣という点である。
実際、BeatStream怪盗BisCoの予告状!!のイベント評判があまりにも否定的だったのもあってか、イベント開催から約2年後には機種の稼働終了を迎えることとなった。
メジャーバージョンアップがKONAMIにとっては大きなコストになると思われ、今後も同一バージョンでの稼動期間は伸びると思われる。

  • ひなビタ♪はある意味、このシステムから生まれたコンテンツと言っても過言ではないと思われる。
    ユーザーにとって需要のある曲が配信で収録されていく、という形に理にかなっているためであろう。
  • BEMANIなどの機種連動イベントの内容から、アミューズメント施設のフリープレイ制度を利用して、6時間3000円の支払いで500回プレイするという行動をするユーザーもいたほどである。
    結果、500回分のプレー代を分配する形で店側が負担するので、e-AMUSEMENT Participationによる弊害の一種とも言えよう。

関連用語

公式発表

-e-AMUSEMENT関連
e-AMUSEMENT
e-AMUSEMENT PASS
e-AMUSEMENT PASSメンバーズサイト
e-AMUSEMENT GATE / eAMUSEMENT
-e-AMUSEMENTを利用したサービス・要素
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KONAMI
ロケテスト

基本要素・システム

最終更新:2023年06月29日 06:51