平成21年  2月 建設水道常任委員会(第2回)-02月12日-02号
P.32 △ 3.宇治市地域水道ビジョンについて
P.48 △ 追加.開浄水場取水ポンプの停止について(報告)

平成20年6月20日 建設水道常任委員会(第6回)
△8.開浄水場休止差止等仮処分申立却下決定に対する即時抗告申立に係る答弁書について

平成20年5月8日 建設水道常任委員会(第4回) 
△6.開浄水場休止差止等仮処分申立事件の決定に伴う即時抗告について

平成20年2月18日 建設水道常任委員会(第2回)
開会冒頭 個人情報保護条例違反についての当局謝罪


5.開浄水場休止差止等仮処分命令申立事件について《抜粋・一部要約》

辻本貞雄浄水管理センター場長 
 開浄水場につきましては、早期にその休止を行うことが水道事業者の務めとして、議会からのご意見なども尊重をいたしまして、地元の理解を得るよう、8回にわたって地元説明会を開催するなど、鋭意努力をしてまいりましたが、平行線のまま推移し、平成19年12月末には話し合いの継続は難しいと判断し、地元に通知をしたところでございます。
 平成20年1月21日に、市水道部は、当初予定どおり開浄水場を休止し、府営水への切りかえの作業に着手いたしましたが、現地では切りかえに反対する人たちが切りかえ弁の上に座り込みを行うなどの状況から、作業を実施することにより不測の事態が予測されたことから、双方の安全第一を考え、やむなく作業を中止したところでございます。
 開地区自治連合会などの住民から、平成20年1月16日に、京都地裁に開浄水場休止差止等仮処分申立書が提出され、平成20年1月19日に、京都地裁から宇治市に送付されてまいりました。市水道部が申立書を受け取りましたのは、週明けの平成20年1月21日午前中でございました。
 申立は債務者、宇治市は、開浄水場の休止をして、債権者、開地区住民らへの給水を京都府営水道に切りかえてはならないという訴えでございます。
 この訴えの根拠となる債権者の主張は、1、昭和53年1月17日の宇治市、日産車体、開自治会の3者覚書は、日産車体の当該債務を債務者が承継したと考えるべきである。そうすると、債権者らは債務者に対して上記給水契約に基づいて、開浄水場の水を受ける権利を有している。2、債務者による開浄水場休止計画は、水質の悪化と施設の老朽化による更新費用の増大を理由に挙げているが、それをもって切りかえる理由にならない。3、開浄水場を休止し、そのかわりに府営水を供給するということは、水道法による大臣認可を受けなければならない事業認可の変更に該当すると考えられるので、休止は認可を受けていないため違法である、と大きくはこの3点に集約されるものと考えております。 
 次に、宇治市は申立書に対する答弁書を京都地裁に対して、提出しております。
 申立の趣旨に対する答弁。1、債権者らの申立を却下する。2、申立費用は債権者らの負担とするとしております。
 申立の理由に対する答弁主旨は、1、昭和53年1月17日の3者覚書は、日産車体の当該債務を債務者が承継したものではない。2、債務者による開浄水場休止計画は、水質の悪化と施設の老朽化による更新費用及び京都府営水道の受水量に余裕があることは、休止理由となる。3、開浄水場を休止し、そのかわりに府営水を供給するということは、水道法による大臣認可を受けなければならない事業認可の変更に該当しない。4、水道法により、水道事業者は給水契約が成立した水道利用者に対して常時給水の義務は負うが、特定の浄水場で浄水された水を供給すべき義務はないなどを中心に、反論答弁をしております。

西川博司委員(民主) 
 今後、宇治市水道部として、考え、見通しというのをお聞かせください。
 それから、追加報告の中で、答弁書1ページ、第2の1の(3)、「第3項については、債権者・・を除く債権者らが、現在、開浄水場で浄水された水の供給を受けていることは認める」というふうに展開されておりますけども、・・さんは開浄水場で浄水された水を飲んでおられないということですか。この点の記述関係をお聞かせください。
 以上、2点、お願いします。

前野敬一水道部次長 ・・さんのおうちに寄せていただく中で、私どもの方も給水の箇所を確認する。また水質をはかるということの中で、水質測定の結果、開浄水場に至るということが判明いたしました。この間違いにつきましては、・・さんから当時、平成2年、住宅の建てかえに当たりまして、申請書がございました。それが前面の府営水の管からとるという申請でございました。当然私どもの方は府営水であると考えてたわけでございますが、水質を調べた結果、開浄水場の水であるということが判明し、申しわけありませんということで、お話をさせていただきます。

小西吉治水道部長 
 ・・さんについては開浄水場の水だということが判明しましたので、次回のときにその方は対象者だという形の整理になるということでご了解をいただけたらと思います。

桑田静児水道事業管理者 弁護士さんに委任してますので、お答えは差し控えをさしていただきたい。

西川博司委員  この間の水道部の対応。地元との話し合いを途中で打ち切って、府営水に切りかえようと。6月にもされましたし、また1月にもされたということで、非常に強引な対応が多いわけです。地元に十分な説明ができてなくて、持ちかけられた質問に対しても十分答えられないことがたくさんあったと思うんです。
 当初、原水が汚れてると、だから使わないんだという説明だったと思うんですけども、原水でそのまま飲めないから、浄水場があるわけです。それで浄水して、安全な水として送ってるわけです。府営水も、宇治浄水場も、西小倉浄水場も含めて、多くの浄水場は何らかの浄水をして、最後に塩素滅菌して、安全な飲み水として送ってるわけです。そのまま塩素滅菌だけして送れるというのは、神明浄水場の水と奥広野浄水場の水しかないわけです。それではとても足らないわけです。理想を言えば、そのままくみ上げて、塩素滅菌すれば安全な水で送れるというならいいんですけども、そうではない状況があるので、安全な飲み水として、それだからこそ浄水場という施設をつくってるわけです。そういうおかしな理屈を立てるということは問題があると思うんです。掃除する前の部屋が汚れてるから、これはあかんと言うのと同じなんで、それで窮したら、今度は単価だとか、こういう形で、2項目から6項目にふえたり、二転、三転してきた経過もあり、きちっと整理をして、地元と十分に話し合う中で、円満な解決を図っていただきたい、意見として言っておきます。要望しときます。

中路初音委員(共産) 3点、お聞きします。
 1つは、これ以上話し合いを続けることは無理だと判断をされて、話し合いの打ち切りを通告したというふうに説明がありましたけれども、これまで私は何度か説明会に、傍聴という形で聞かせてもらいにいったんですけれども、その場の説明は、いつも水道部の方が宿題を持って帰る。答えられないことがあったり、前回の説明と違うことがあったり、どうかということの宿題を出されて、再度検討して次回にこれはお答えしますということを言われて、説明会は続いてきたというふうに私は理解をしてました。12月のところで打ち切りを通告されたということについて、再度説明をお願いします。
 それから2つ目には、312人もの住民が、市民が、市を相手に原告となって裁判をされるということは、これは非常な事態やというふうに私は思います。ここに至るまでに、何とかしようがあったのではないか。こんなふうに住民と市との信頼関係を崩してきてしまった責任は大きいと思うんですけども、どのように受けとめておられるのか。
 それから3つ目に、1月16日に提訴をされたということを知りながら、その文書を受け取られたのは後ですけど、21日に強行されようとした、府営水の切りかえをしようとされた。その理由は何か。普通は、裁判で係争中のことなどは、その行方を見るというのが、これまでの市の対応だったと思いますけれども、あえて切りかえようとされたのはなぜか。それについてお答えください。

小西吉治水道部長 まず1点目、12月19日に、地元の方の対策委員会から、単価等についての詳細の説明を欲しいということがございまして、開集会所の方へ出向きました。その折、前段で時間を食いまして、本来の説明ができてないんで、年内に説明をしたいという申し入れをこちら側がしました。地元の方は年内なり、正月の間はできませんということがありました。それはこちらとしますと、、話し合いを長引かせるための口実だと判断をせざるを得ず、これ以上継続的な話し合いはもうできませんという形で出したわけでございます。
 それと、1月16日に、地元の方から地方裁判所に訴えをされたということですが、6月もそうでございましたが、地元の方からはそういう話し合いには参加をしませんということがありましたので、私どもの説明を聞いてもらえないということでしたら、休止活動は実施しますと。今回も先ほど言いましたような内容を受けまして、私どもは1月の正月明けに、休止活動をすることを水道部内で決定をして、その準備を順次進めていた。そうした休止活動の一連の流れの中で、1月16日に裁判所の方に訴えられたというのは新聞記事で見ましたけども、その時点では、私どもはそういう訴えの申立書自体ももらっておりません。当日に、申立書は私どもの手元には来ましたけども、前週の金曜日、1月18日には地元の方に、休止をして府営水に切りかえますよという案内文書も既にお出しをしてる中で、休止活動を当初予定どおり実施をしたということでございます。
 それと、8回にわたって説明会を開催した中で私どもの説明の部分も地元の方は拒否をするというような形で、平行線のままで来てました。そうした意思表示で、住民の方がそうしてされるのは第3者の判断をあおぐということでは一定の地元の意思であろうとは思ってますが、全体に2,300人おられる312人ということですので、地域の一部の方たちが訴えられたことに対しては、当然私どもはそれに対応していくという形になるかなというようには考えてます。

中路初音委員 こういう事態は本当に尋常でないと思うんです。2,300人おられる中で313人やから一部の人やということを平気でおっしゃる、その気持ちが、それは市政を担当される管理者、部長も含めて、そういう方の言われることなのかなというのが、本当に残念でなりません。いろんなことがあったとしても、立場の違いや考え方の違いがあるとしても、市との信頼関係を培っていって、理解を得ていく努力をするのが、行政の説明責任でしょう。説明責任が果たせていないから、こうなっているわけでしょう。
 私、11月の終わりの説明会のときに、自分でつくっている記録があるんですけど、住民の方は管理者が再度住民に説明したいと、本会議で答弁されていたので、管理者が来られると思ってたということで、「管理者に来てもらえへんのんか」というやりとりが初めにありました。その後に市の説明でいいますと、19万2,000人からいうと、開の住民は非常に少ない。開の住民が単価の高い開の浄水場の水を飲むことによって迷惑をかけてる、かけてへんという話がありました。それでその場が非常に紛糾しました。途中、休憩の後、単価については突き合わせて検討するべきやということで、市の方も納得をされて、改めて次の機会はこの単価の問題だけで検証しましょうということになったわけです。
 何も住民の方は、今おっしゃったように、長引かせるためにいろいろ口実をつけてやってはるわけじゃないと思うんです。住民の方が出しておられる地域のいろんな配り物を見ても、これが最後の説明会ですというふうなことで説明もされているし、これが最後の説明会やろうと思って皆さん来られていたわけです。その場でそういう紛糾したやりとりがあったもので、そしたら次はこの単価の問題だけでやりましょうねという約束をされて、12月に持たれたんでしょう。ところが12月の話し合いの場は、、新聞記者やその日に参加をされていたいろんな方からお聞きをしますと、本論に入る前にやりとりが長いことかかって、もう1回してもらえるやろうかということになったと。
 18日ですから日程調整があと残りわずかですよね。役所があいている時間だって数日ですよ。10日もあらへんでしょう。その間に、年内にやれやれ言われて、地元の方が年内は無理やということで言ったからといって、常識的に考えて、それを長引かせるための口実やと言えますか。
 私、その場にいないけれども、本当は市は単価の突き合わせをしたくないんじゃないやろかというふうに思っても、不思議じゃないように感じます。ここのところがまず、市はやっぱり不誠実や。どっかで、このままではあかん、話し合いは打ち切らなあかんということで、判断をされたわけでしょう。それは長引かせるためにそういうことをやってきたということではなくて、宇治市の方が、何ぼ話し合いをしてても、自分たちがいつもいつも宿題を出されて、その宿題に答えられなくて困るから、話し合いはできひんというふうに見られたんじゃないんですか。
 常識的に考えたら、18日に話し合いをして、残りの年内でというふうに言われて、それを調整できひんからといって、もうこれで打ち切りやというのは非常に一方的で、普通では考えられへんというふうに思いますが、どうですか。
 それと、初めに言いましたけども、313人やからどうやねんというふうな言い方は、私、本当に残念でなりません。宇治市は慣れておられるかもしれませんけど、一般の市民にとって、裁判を起こすなんていうことは、普通ではないですよ。お金もかかるし、法律用語なんてわからないし、どういう決意とどういう覚悟でもって裁判を起こそうとしてるのかということを考えると、313人もの市民がこの宇治市のやり方はおかしいというふうに思ってはるということでしょう。裁判してまで問おうと思ってるわけでしょう。これについて説明責任が果たせなくて残念やということは思われないんですか、管理者は。そこのところをもう一度お伺いします。
 それと3つ目に、16日に提訴をされているのに、それを知っていて、21日に強行しようとした。今の部長の説明では、1月の明けには休止活動をするという決定に基づいて、18日に案内も出していたので、21日に強行に至ったという説明ですけども、そんなん別に、21日に提訴の文書をもらわなくても、16日に提訴をされたということは、新聞で17日には、すぐわかるわけでしょう。18日に案内出す前に、普通は協議をするんじゃないんですか。提訴されたのをわかりながら、あくまでもこの時期に休止を強行しようとする理由は何ですか。

桑田静児水道事業管理者  提訴された312名と開自治連合会、313名ですけど、確かにたくさんのお方です。ただ、委員もご存じのように、先ほどおっしゃられましたように、宇治市の水道部は19万2,000人の方々にお水を提供しております。その人たちがそれぞれのところで、「私はこの水しか飲めない」「飲まない」と言い出しますと、宇治市の水道部としては公営企業をどのように経営していくのか、料金をどのようにしていくのかということを考えると、一定やはり水道事業を経営するにはどのような考えでいくのかということが出てくるんじゃないかなと思います。
 確かに異常でございます、たくさんの方々が提訴されたということは。私が出席してれば、きょうのこのような場はなかったんじゃないんかなというご意見ですけど、私は同じだと思うんです。先ほども部長が言いましたように、6月のときには、地元の方から、同じ答えならもう来てくれなくていい、説明は受けないということをはっきり申されたのはご存じですね。それで私どもは、これ以上話ができないからということで、じゃ、説明した上で切りかえましょうと。
 今回、単価のことを申されてますけど、単価の提示は私ども夏前から出してます。私どももいろいろ精査する中で、1度出した単価が間違ってましたということで訂正もさせていただいてます。これは議会でもいろいろご議論をされてたはずです。で、今になって、この単価は、市の方が間違ってるから、説明したくないんじゃないんかというのは。私どもは夏前から出してるわけなんです。チャンスはどこでもあったはずなんです。それをなぜ今、12月になって、急に単価を突き合わそうと言うのか。
 そもそも、いろんなことがあるんですけど、説明会を私ども8回しました。回数じゃなくて、地元の方々にご理解を得られなかったというのは、私どもの力不足だと反省はしております。ただ、地元の方々は一貫して、最初から最後まで、今でも、開の水を飲みたいと。先ほど申しましたように、6月には、同じ答えなら来なくていいというふうなこともはっきりおっしゃっています。議会の方にも、建設水道常任委員会に対しても、また別の議員さんに対しても、開のおいしい水を飲みたいというチラシを、議会の方にもお配りしてるはずです。受け取られてると思います。新聞等では、水と油というふうなことも報道されてます。私ども、決して水と油とは思ってませんけど、そのようなことで、説明会とか、いろんなお話をさせてもらいましたけど、そういうことは12月の1点だけじゃなくて、ずっとの積み重ねで、もうこれ以上説明会をしても先には進展がないんじゃないんか。言ってみれば、説明会を長引かすための口実ではないんかというふうなことで判断をさしてもらったわけでございます。
 3点目の理由でございますけど、1月16日に提訴されてるのになぜ切りかえを実施したかということでございますけど、私どもはこれ以上話し合いができないということをお伝えしました。その時点で、水道部の方に課せられている責務は、早期に切りかえを行うことになりますので、12月28日に打ち切りの通知を出させてもらった後、私どもも正月とか、いろんなことがありましたので、1月21日になったわけで、私どもの決められたスケジュールで粛々と進めさせていただいたということでございます。

中路初音委員 それでは答えになってないと思います。1つは、私どもは私どもの決めたスケジュールでとおっしゃいますけど、私が聞いているのは、提訴という異常なことがあれば、その場で係争中のことについては一たん置くというのが普通の市のいろんな対応の仕方なんじゃないんですかということを聞いているんです。そういうことがあっても、何が何でもこの時期にやるという、その姿勢は何でですかということを聞いているんです。今の説明ではよくわかりませんね。
 それと、開の方は、「私はこの水しか飲めへん」というふうに言うてはると。急に単価を突き合わそうというふうに言うのは何でかわからへんというようなことを、12月になってとおっしゃいますけど、管理者はその話し合いの場におられないから、そんなことが言えるんじゃないですか。話し合いの場におられた幹部の皆さん、そんなことを思ってはりますか、本当に。皆さんが説明に出られた。その話し合いの中で、じゃ、今度は単価だけに絞って話し合いをしましょうということになったんでしょう。その場におられない管理者が、「何で今ごろになって単価の話をするねん」というふうに言われるのは、筋違いですよ。それが話し合いでしょう。市と市民との関係というのはそんなんですか。どこかほかのところで説明したから、もうそんでええというもんじゃないでしょう。地元の住民にちゃんと説明責任を果たすのが市の役割でしょう。そのために話し合いに行っているんでしょう、地元に。そこの話し合いの展開の中で、今度は単価について話をしましょうと、両方が、双方が合意したんですよ、これは。それができてないんでしょう。できてないのに、何で打ち切るんかと聞いているんですよ。もう1回話してくださいよ、住民と。
 住民に対してちゃんと行政が説明責任を果たす。市の方から打ち切ったらいけない。そこのところは責任を持ってもらわないと。だからこんな313人も、宇治市の姿勢に対して不信に思って、普通ではやらない裁判なんかするんですよ。恥ずかしいと思いませんか。失政やと思いませんか。こんなことはあってはいけないと思います。住民が市のやってることに対して、そんな裁判するって。
 双方の合意の中で、次はこれをしましょうという、そういう設定をしてきたんだから、市の方から打ち切るのはおかしい。もう1回、話し合いをしてください。
 それと、普通なら提訴をされた段階で、わかった段階で、一たん置いて、強行なんかしないはず。何でこの時期にしたのか。ほかのことだったら、係争中のことは一たん置きますというふうになるんじゃないんですか。

桑田静児水道事業管理者 まず2点目の方から先にお答えします。
 私どももこの間につきましては、いろいろ検討もしました。委員の言う「普通」というのがどうなんか、よくわからないんですけど、提訴をされたから、そこですべてがストップするということはないとお聞きもしてますし、私もそう思ってます。
 市から打ち切りはおかしいと申されますけど、「開の水しか飲めない」「開浄水場の水しか飲めない」という方と、この間ずっとお話をさせてもらってきてるわけです。単価の突き合わせも全然してないわけじゃないです。しに行ったわけです。もっとやりましょうと言ったときに、いやもうそれはことしはできないということでお断りをしたのは、私は地元の方だというふうに考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

池内光宏委員長 今のやりとりを聞いてる限りは、主張が対立するというか、全く相容れないような形になっておりますので、一定のところでまとめていかざるを得ないんじゃないかなと思いますので、あとは意見なり、要望なりを言ってください。

中路初音委員 普通がどんなんかというのは、提訴をされたからといってストップするものじゃないとおっしゃいますけど、事例があるんやったら教えてくださいね。
 それと、2つ目。一方的に打ち切るのはおかしいと私が言うたことに対して、打ち切ったのは市民の方やというふうな口調ですけど、ほかのその場におられた幹部の方、そんなふうに思いますか。そんなことないでしょう。話し合いの中で、合意に達してきたんですよ。そういう中で、次はこうしましょうと決めてるのに、12月18日にやって、年内にせえへんからといって、それがボイコットになりますか。日程調整というのは、両方が合意をしてつくっていくものでしょう。18日の時点で年内といったら、あと何日ですか。年内といったらいろんなことがあるわけでしょう。、宇治市の都合で、年内にしいひんからといって、これはボイコットやと。そんな理屈が通ると思いますか。
 先ほど言った、提訴をされても市の主張は市の主張やと言って執行された事例があるんやったら教えてほしいけども、普通やない状態がこれ以上続くのは、本当に見るに耐えないと思います。とりあえず、市の方から再開を申し出て、再開をしていただきたい。きちんと焦点が定まってるんですから。そういうことは行政の責任ですよ。それはきっちりしていただきたいと強く求めておきます。
 以上です。

桑田静児水道事業管理者 先ほど申しましたのは、どこで提訴があったかということではございません。私は、16日に提訴があったけど、市の方が行動を起こすことについて制約がありますかということで、弁護士さんにもお聞きしました。弁護士さんの方からそういう制約はないということを聞きましたので、切りかえの方をやっていこうということで取り組んだわけでございまして、他のところでどういうふうな実例があったかということは存じておりません。

向野憲一委員(共産) 水道の問題で、裁判に訴えられるということがあれば、当然、全国でこういう事例があったのかということを普通は探すと思いますけど、まして、300人を超原告ということであれば、そういうことはやられると思いますけど、いかがですか。
 それから、管理者の(答弁の)中で、開の地下水を飲み続けたいと一貫して言うてると。60年も前からずっと地下水を飲んできて、ずっと育ってきとるわけですわ。浄水に有害物質が規定を超えて検出され、処理のしようがない、そういうことであれば、恐らくそれはあきらめると思うんです。現に、開の地下水も浄水では安全であって、飲み続けたいと言ったら、おかしいんやというふうになりますか。そんなもん当然じゃないですか。
 開に限らず、ほかの地域でも、同じように水道基準でクリアされとったら、飲み続けたいと思うのが普通じゃないかと思いますけど。管理者の認識と開の住民の思いと大分ずれがあるんじゃないかなと思うんです。
 今回、僕が一番感じたのは、住民自治、行政と住民との関係。これについて、市で決めたことに住民が従えというふうなやり方というのは、もうこの時代は通用しなくなってるんじゃないかと思うんです。それがゆえに、11月30日の話し合いの中でも、2,000人の方が19万市民に迷惑をかけてると。そういう発想があるから、そういう言葉が出るんじゃないですか。その結末はどうなったか僕はわかりませんけど、そのことについてお答えいただきたい。

桑田静児水道事業管理者 1点目の全国での事例ということですけど、全国の水道協会というところがあるんですけど、「いや、そんなことは聞いたことがないですね」、「そういうことはめずらしいですね」というふうなことは言われたことがございます。
 それと、浄水がよければいいというのは、確かにそのとおりでございます。私ども、水道水としてどこに出しても恥ずかしくない水を提供してます。ただ、私どももこの間、ずっと説明してますのは、水質の件もございますけど、ほかのいろんな理由もあります。本会議の方で、私も、この件、19万2,000人ということでお答えしたこともあります。例えばこれを継続するとなれば、当然、開の浄水場を更新する。井戸を掘り直す。更新費用だけで7,000万。井戸を掘り返すと、用地費を除いても2億1,000万ほどかかる。じゃ、この費用はどなたが負担するのか。やはり水を飲んでる方々全体が負担するん違うのかというふうなことから、部長はそういうふうな答えになった。じゃ、迷惑かけてんのかというふうなお話になったんじゃないかなと思うんですけど、少なくとも開の浄水場をずっとやろうとすると、市は全体で水道料金とか、何とかを考えますので、19万2,000人の方々がそれぞれ負担をしていくというふうになるんじゃないかということで、地元でもお答えをさせてもらっているということで、ご理解をお願いいたします。

向野憲一委員 水道協会に聞いたら、そういうことは聞いたことがないというようなことで、全国的に見ても、本当にめずらしいケースだと思うんです。結局、市政運営のかかわりの中からそういう裁判に至ったんじゃないですか。
 自分たちの言うことを聞かない。そういう市民に対して、コストを持ち出して、19万市民に迷惑かけるじゃないかと。今度は神明の方をつぶそうと思ったら、同じようなことをやるわけですよ。そうじゃないですか。コストを持ち出したら、どっちが高いか安いか、実際はわからないけど、そういう形でやったら、住民はどうやって自分たちの、例えばこれは水ですけど、いろいろを守っていこうという手段は何があるんですか。
 住民と行政の関係というのは、そういう形で、行政がこう決めたから、これを聞けというふうなやり方で、本当にいいんだろうかと思うんです。ましてや、このきっかけになったのが、小西部長が言うとったけど、環境省からの指導やと。勘違いして出発した部分もあるし、今度の問題というのは、開だけの問題ではなくて、これからの水道問題も、あるいはまた市政運営のことも含めて、大きな問題が残っているというふうに思うわけですけど、その部分はいかがですか。

桑田静児水道事業管理者 向野委員さんの方から、コストだけではだめだというふうなご意見とご質問だと思うんですけど、委員もご存じのように、水道には、収益とか、資本的とかいろんな難しい会計もございますけど、いずれにしましても、使っていただいている方々の料金で運営しております。市の方から1円の補てん、補充も受けてございません。このことを考えて水道事業を運営するのが、私はまず一番じゃないかと思ってます。
 もちろん、今回提訴まで至ったということにつきましては、我々の力不足だということも、十分反省しています。これからこのようなことのないように、十分気をつけていかないとだめだと考えております。ただ、だからといって、何かをするときにすべて、住民の合意がないとできないという形には(ならない)、そういう施策もあると思うんです。ですけど、この水道企業、公営企業会計においては、もちろんご意見も聞かしていただきますけど、そのご意見どおりにはいかないということもご理解をお願いしたいと思うんです。

向野憲一委員 公営企業だからと、公営企業会計だからということで、そしたらコストだけでやって。
     (中路委員「コストでも、府営水、高いやんか」と言う)
向野憲一委員 どちらが高いか安いか、もう一つはっきりしなければいけないと思いますけど、これまで幾つかの浄水場を出してますやん。そしたら、次から次に切っていかんならんということになるんですわ。これは行政、宇治市がかかわってやってることですわ。そうでしょう。公営企業会計はそうにしても、開の浄水場をどうするのかということも含めて、市の方針の中でやられてることでしょう。やっぱり行政と住民との関係というのを、言うことを聞かない部分については切り捨てるようなやり方というのは、大きな汚点を残すというふうに思います。これまでのいろんないきさつもありましたけど、十分その中から引き出していただいて、今後の対応を考えていただきたいというふうに思います。

 ◆西川博司委員 先ほどの管理者の答弁の中で、水質の件もあるけど、費用のこともあるということで、井戸も掘り直す必要がある、浄水場も更新していかなきゃならない、1億2,000万かかると。それを19万2,000人が負担していかなきゃならない。だからほかに迷惑をかけられない。こういう意味で言われたと思うんですけども、ポンプは何年かに1回かえなきゃならないと思うんですけども、今の段階で更新というものは必要ない。そりゃあ、何年かすればこういう更新も要るけども、これもそんな1億とかかかるもんではないし、過大な説明だと指摘さしていただきます。費用の点についても、管理者は開の方が高いと言われましたけども、一般質問でも指摘したように、府営水よりも安い。資料を出して説明させていただきました。この議論はもう終わってるはずですが、指摘さしていただきます。答弁要りません。

最終更新:2009年05月01日 22:20