ハンツピィの宴とは
毎年、秋ごろに行われる「獣と人との宴会」であり、最近は若者たちの間で「ハンツピィ・ナイト」などとも呼ばれている。
「道の分かたれた四本足のけものと二本足のけものが、一緒になって秋の訪れを祝う」ための宴会。
毎年、街役所の主催で森の入口の広場で行われている。(街設定の項の、地図画像参照)
参加者である人間と獣は、「ポムの星」と呼ばれる実を食べて耳や尻尾、鱗や羽の生えた人間の姿になって宴会に参加する。
前年の宴は10月25日、開始は夕方17時、終了は22時と一応役所で決められてはいたが、参加者は好きな時間にやってきて好きな時間に帰ることが出来る。
参加者にはポムの星による変化が義務付けられている。また、こちらは強制ではないが、多くの参加者が宴会用の料理を持ち寄って来る。宴会場の近くの住民は料理と、遠くの住民はデザートや飾り物などを持ってくることが多い。
参加義務はないが、多くの住民がこの宴会を楽しみにしている。
ポムの星とは
正式名称は「ポムグラフ」で、見た目も味も石榴によく似ているが、石榴と違い毒がある。
毎年秋ごろになると、硬い皮にゆるやかなトゲが生え、毒が消える。食べると獣の耳が付いた人の姿になる。とげが生えた様子から、この時期のポムグラフは「ポムの星」と呼ばれている。とげが生えているのは短い期間で、一週間後の夜中から翌日の明け方にかけてゆるゆると自然に消えてしまう。
入手方法は主に
①森に成っている実を自分で手に入れる
②お店で売られている実や加工食品を購入する
③宴会の前に役所で配られている実を貰う
の3通り。
変化はランダムで起こる。そのため、今年自分がなんの動物になるかは運に任せることとなる。哺乳類、爬虫類、鳥類、昆虫への変化はあるが、魚類になることはない。ただし、元から動物の血が混じった人間はその先祖の動物の種族になり、他の種類の動物の姿になることはない。
変化の持続時間は、食べたポムの星の量によって決まる。石榴に似た実を1粒食べれば1時間の間変化していられる。
ハンツピィとは
以前、街が未曾有の水不足に陥った際に、けものと意志の疎通が出来る旅人が動物と共に水を探し出し、街を救った。その旅人と動物たちへの感謝の宴会がハンツピィの宴の始まりだと言われている。
旅人は東欧風の衣装を纏った声変わり前の少年だったと伝えられている。
ハンツピィとは旅人が残した言葉。現在は本来の意味は分かっていない。
不明な点の多い伝承であるため、様々な研究がされている。