ミュルグレス



1: 名前


ミュルグレス

2: 年齢


29歳(自己申告)

3: 性別


男性

4: 種族


幻影魔剣(人造聖剣。付喪神なる剣の化生)

5: 外見


鶯色の伸縮自在の鋼髪。平時は肩よりもやや長めのミドルヘア、戦闘時は長髪。
眼の色は深緋色で、瞳は黒い靄がかかっている独特なもの。
白刃の如く病的な白肌、童顔。見るからに不健康そうで退廃的な色香の持ち主。
しなやかな筋肉質の体格。背は低い。

本体は柄頭に聖人の聖遺物が収められた薄汚れた白銀の小剣。
儀礼用であった為装飾過多の傾向があり、なおかつ優美かつ流麗なデザイン。鞘は紛失している。

服装は本人の趣味で和装を好む。刀を差し、適度に崩した浪人のような着流しに羽織姿。
腹にはサラシ、両手には薄手のロンググローブ。首にはマフラー。
色合いはダークトーンを好む。

戦闘時は暗色を基調としたインナーにその異名の由来となった特徴的な白いフードつきのロングコート。
得物である長刀を背負う為のベルトを肩にかけていることもある。
顔を隠す為にフードを目深にかぶる他、十字型の穴の開いた金属製の仮面を身に着けている。

身長:165cm、体重:55kg

6: 性格


穏やかで冷静沈着。冷淡かつ狡猾。慎重で堅実。
偽悪的な振る舞いを好む偏屈者で人を寄せ付けぬ一匹狼。有事の際は敵対者同業者依頼人問わず事務的に応対する。
物騒な世界の住人らしく冷酷かつ残忍な面もあるが、仕事に関わらない事柄に関しては一般に近い常識や感性の持ち主。

自身の流儀と美学を尊び、何者であろうとも相応の対価を求めるギブアンドテイクでなければ動かない。
敵対する者に対しても情を挟むことはなく、汚れ仕事に不要な感情は抑制しようと努めている模様。

そんな彼の性根は生真面目で卑屈、内罰的な臆病者。
あったはずのあり方と未来から背を向けて冷酷無慈悲な極悪殺人鬼を演じ続ける甘ちゃんな善人。
経歴上改造や強化には重度のトラウマを持ち、自分の意思を差し置いて「道具」として扱われることを特に嫌っている。
その為道具である付喪神であることを隠して人間に成りすまし、ヒトに対し対等な契約を交わして力を振るう。

なお個人的にコンプレックスを的確かつ善意を持ちながら無意識に刺激してくるアイギスのことが苦手。
彼曰くあまりに眩しすぎて見ていられないし、自分があまりに汚く惨めなものであることを強く意識づけられるとのこと。

従僕のライカについては、様々な感情が綯い交ぜとなった複雑な感情を抱く。
道具として例え地獄の果てまででも連れて行くという契約(やくそく)と責任。同情、父性、憐れみといったエゴが彼を突き動かす。

7: 過去


世界各地で活動する裏の社会の賞金稼ぎ兼雇われ用心棒。
実在するか解らない都市伝説「白装束の剣士」として語られる存在で、その素性は闇に包まれている。

+ その素性、経歴
正体は「付喪神」の一種、魔剣「ミュルグレス」であり、私立探偵「鵠戸 シスネ」の裏の顔であり本性。
平時は調査活動を行っていても特に不穏に思われない探偵として振る舞い、二重生活を過ごしている。

元は30年ほど前に南の大陸の宗教国家ベルスーズにて魔琴弓フェイルノート同様最初から付喪神となるよう製造された儀礼聖剣。
15年程経った後、国家崩壊に至った戦乱において賊徒に持ち出され、売りさばかれた結果ある黒魔術に没頭する暗黒武装組織の手元に渡った。
希少な魔物である付喪神を入手した組織は、彼を暴力と虐待により掌握し、自分達の道具として様々な悪事に関与させようとする。

しかし、ここで誤算が生じる。ミュルグレスは、生まれつき他の兄弟たちよりも目に見えて格が低く、神通力はおろかまともに戦うことも出来ない極めて力の弱い付喪神であったのだ。
そこで組織は、古の魔剣、「悪魔の剣」の伝承から発想を得て彼を魔改造することを決行。
その結果周囲の陰性霊素を吸収し力を増幅する呪われし魔石を埋め込まれ、善悪問わずヒトの殺戮を強要され、負の方向に魔改造された結果「魔剣」となる。
付喪神としての能力の飛躍的な上昇と強力な「幻術」を操る神通力を手に入れるも心身ともひどく汚染された彼は、
二度と元の聖剣には戻れなくなってしまった上に霊魂も酷く傷つき、このまま放っておいては近いうちに霊魂が汚染により完全に破壊され死んでしまう状態になってしまった。

地獄の日々から早1年と半年、政府軍や傭兵達による武装組織の討伐の際にかろうじて機能した生存本能から監視役であった構成員を切り殺し、脱走。
幻術により姿を偽り、人目を逃れて命からがら北に向かう商船の中に潜り込むことに成功した。

その後はある港町の移民を集めた街の骨董品店「月宮堂」に流され、あまりにボロボロで骨董価値も無く売り物にならないとされたものの、
店の主人であるシアに保護対象である付喪神であると見抜かれ、彼女によって保護されることになった。
シア自身も付喪神であり、骨董品店を営みながら同族の保護活動を行っているが故だった。

そして身も心もどろどろに汚染されつくされ命尽きかけた状態から治療と修理、リハビリを経て死の淵から生還するものの、後遺症と二度と元に戻ることが出来ない絶望に苦悩する。
苦悩の末に全うな生活と幸せと希望を抱くことを放棄した彼は、顔と素性を隠しなおかつ幻術を用いて入念な偽装を施し、裏稼業の用心棒や賞金稼ぎとして活動を開始。
彼が都市伝説に語られる「白装束の剣士」となって暫くの時が経った後、
仕事をしやすくする名分と普段無職に見られるのが嫌という理由で稼いだ金を用いて表の職業として探偵業を始め、二重生活に至る。

最近は自身の境遇を髣髴させる不幸な付喪神の子供を拾い、それを皮切りに協力者や従僕も増えた。
それ故に本業副業問わず自身が動かなくていいことも増えており、少々ばかり余裕ができた模様。

彼の場合怠惰と退廃に浸るのであるが。


8: 職業


【賞金稼ぎ兼雇われ用心棒】
第三者から受けた依頼であり十分な報酬があれば対象は問わないフリーランスの仕事人。
一般の討伐隊や自警団が手出し出来ないような対象(俗に言うイレギュラー的な存在)の対処を頼まれることが多い。
暗殺稼業も請け負っている。

9: 口調


仕事時は感情を込めることなく冷淡かつ事務的かつ機械的。「だな」、「だろう」などというやや硬い男性口調。
声は魔術によりエコーがかった人工音声のように加工しており、声や喋り方から性別や年齢を把握するのは難しい。

素の口調は常に物腰低く丁寧なシスネよりも賞金稼ぎであるミュルグレスに近く、穏やかかつ冷ややか。「だね」、「だよ」などとやや子供っぽい中性的な口調。
仕事が絡まない為事務的・機械的な反応は少なく、穏やかなものの時々すごく口悪く刺々しくそして物騒。
加工していない素の声はシスネ同様男性にしてはやや高めで中性的。凄む時はドスを効かせて貫禄をアピールする。

仕事時


「1000万ヴェルツ。私は安くない」
「顔を上げろ。その500円ヴェルツ玉でいい、受けてやる」
「イレギュラーの発生を確認。依頼人、追加報酬を要求する」
「任務完了。ただちに帰還する」
「手前は一つ勘違いをしている、私は高潔な武人などではない」
「……それで終わりか。同情が欲しいようだが手前の事情などどうでも良い。私は職務を全うするのみだ」
「名を知りたい?仕方がない……。ミュルグレス。これでいいか?」
「喋りがすぎたようだな……」
「どれだけ金を積もうとその願いは叶わない。手前が払える対価はその命のみ。……我が剣の錆びとなるがいい」
「私は私怨では動かない。これが最後の枷だ」


「バレちゃったなら諦めるかぁ。鵠戸 シスネ……は世を忍ぶ仮の姿。我が真名は魔剣「ミュルグレス」」
「私は高潔とは程遠い卑しい男だよ。だけど、卑しいなりの美学や流儀は持っていてね」
「……おや、開いた口が塞がらないのか。幻滅したかい?私の本性に」
「どさくさに紛れて私を解析しようとするのはナンセンスだよ。然るべき謎は謎として残すべきだ。そうだろう?」
「私に気安く触れると斬るけど?あぁ、それとも金でも取ってやろうかな」
「動くな。今口を開けば手前の首と胴体は泣き別れだ。……さて、どこから嗅ぎつけてきたのか、教えてもらおうかな?」
「……何度も、何度も考えたさ。私はこの子を導く器に値しない。だけど、約束したから。それは反故には出来ない」
「私につき従うならば、まともな生活も、幸福も、末路も得られない。その覚悟は十分か」
「ああ、最悪だ。アンニュイな気分もいい所だよ。ああいうものを見せ付けられると自分がどんなものかというものを痛感する。まさに地上から届かない雲の上を見上げる気分だ」
「私は最期までこの絶望に殉ずる。他者を不幸にしてのうのうと生き遂せる人間が幸福を願う資格などない」
「私を動かすものは美学と流儀に基づく契約のみ。そうさ……此方にも卑しいなりの意地がある」
「一つ忠告しておこう。この期に及んでまだ人の情を欲するなら、薄汚れた殺人鬼などに目をつけられるべきではなかった」

10: 一人称、二人称


【一人称】 「私」
【二人称】 「手前」or「君」or「アンタ」/大体呼び捨て(なお仕事時は相手を名前で呼びたがらない)

11: 好きなもの


演劇全般、日本文化、静かな書斎、孤独、自由、ぼんやりと夜風に当たること、ごろ寝

12: 嫌いなもの


鏡、生物関係の科学者・技術者、生体改造、酒、陰性霊素、束縛、窮屈、不自由

13: 好きな人


いないようだ。ちなみに豊満派である。

14: パートナー


  • ライカ(共犯者であり従僕であり親代わり)
  • ルスワール(押しかけてきた同業者。彼の熱意に負けて従僕として置いている)

15: 属性


,

16: 苦手な属性



17: 戦闘スタイル


刀剣や暗器、体術等白兵戦を得意とするインファイター。
紫電の如き俊足から放たれる電撃戦術を得意とし、火力や耐久力も高水準。

特筆すべきは幻術や磨き上げた技術を合わせた暗殺剣であり、総じて相手の虚を突くことに長ける。
超スピードに翻弄されるだけの敵ならばそのまま屠り、それについてこれる者ならば音を超える速さの攻防の中、搦め手に沈める。

他にも腕や足を刃に変形させた奇妙な体術、切断能力を付与できる鋼鉄の頭髪など器用。
対象に合わせて多数のマジックアイテムや兵器を柔軟に用いることもある。

弱点は遠距離攻撃の手段に乏しく、他の付喪神同様の回復手段の制限。
そして強力無比な戦闘能力の対価である異常までの燃費の悪さ。

18: 精神力


常人よりは高く落ち着いているが、付喪神や歴戦の傭兵としてはやや低め。
これは既に彼の精神が一度限界に近い所まで破壊されているが故。
しかしながら精神面での対策も怠ってはおらず、対策でまかなえる範囲内ならば強固といえる。

19: 戦闘熟練度


★★★★★

20: 技や魔法


暗殺剣「夢想剣劇」


「閃影・伊勢津」
確かな技術を持って繰り出される神速の抜刀斬り。
剣戟のスピードは音速を容易く超え、素の威力でも強化特殊金属を両断する程の火力。

「閃影・堤馬風」
渾身の真空刃攻撃。切れ味もさながら剣圧だけで銃弾を弾き飛ばすほどの火力。

「閃影・夢浮橋」
縮地法に着想を得た回避技。幻術ではなく、本人の技術だけで行っている。
相手の感覚や能力が強大であればあるほど有効に働き、幻術との併用で更に凶悪になる。

「閃影・亥中有明」
相手を円を描くように撫で斬りにする。瞬きの合間よりもずっと速く、神速で放たれる。
発動前は酷く静かで殺気もなく、予備動作すら見られない。
素の威力でも強化特殊金属を抉り取る程の火力。

「閃影・幻影猟人」
縮地法に着想を得た超高速強襲技。幻術ではなく、本人の技術だけで行っている。
その姿が掻き消えたのを確認した際には既に遅い。

幻術


「外題・白昼夢」
【属性】 
視覚幻術の一種。その視覚に嘘を紛れ込ませ、極めて甚大な悪影響を与える。
内容は術者が自由に指定できるが、ミュルグレスの場合は正誤の曖昧なリアリティ溢れるものを好む。
術の対象となるのは媒体を見ることができる者、即ち「視覚」を持つ者。視覚さえ持っていれば対象は問わない。

「外題・鏡花水月」
【属性】 
幻術の一種。瞬間移動の転移術式。燃費の関係で短距離しか移動できない。

「外題・忘却煌刃」
【属性】 
刃を媒介に発動する幻術結界。結界内の思考を持つものの記憶を改竄する精神干渉術式。
ミュルグレスの容姿や印象、声、ステータスなどを改竄してしまう。
術の対象となるのは幻惑する心を持つ者、即ち「精神」を持つ者。精神さえ持っていれば対象は問わない。

「外題・太刀隠し」
【属性】 
視覚幻術の一種。自身の剣の認識を瞬間的にズレさせ、攻撃の太刀筋の見切りを不発にする。
対象の回避、防御系技能の成功率、判断力を著しく低下。
術の対象となるのは媒体を見ることができる者、即ち「視覚」を持つ者。視覚さえ持っていれば対象は問わない。

「外題・朧白刃」
【属性】 
幻術の一種。相手の視覚を瞬間的に狂わせ術者に対する認識をズレさせてしまう。
応用することでステルス(透化)の技能に昇華することもできる。
術の対象となる者は他の多くの術同様「視覚」を持つもの。

その正体は自身の肌を媒体に発動する「外題・太刀隠し」。
自身が魔剣の付喪神であるミュルグレスだからこそ出来る芸当である。

「外題・空想幻身」
【属性】 
幻術の一種。対象に幻術による強い催眠・暗示効果を齎す強化系術式。
常人をあたかも超人であると思い込ませることも、各種異常や士気、能力の超強化など用途は様々。
現在の状態を強引に乖離させ強化する関係か、対象には非常に強い負担が圧し掛かる。

その他


「練気・斬光」
【属性】 
自身の髪や得物、変形した手足、ローブなどに特殊な霊気を纏わせ、斬性を付与・強化する。
その正体は破壊瘴気のオーラである為、死属性に耐性を持つ者にはほぼ無効。

「練気・天魂」
【属性】 
自身の髪や得物、変形した手足、ローブなどに特殊な霊気を纏わせ、物魔特殊能力問わず対エネルギー用に特化した非常に強力な斬性を付与する。
幽霊や精霊などのアストラル体への特効を有する。

「練気・神楽錦」
【属性】 ,
自身の髪や得物、変形した手足などに暖かかつ強力な浄化の光を纏わせる。本来の聖剣としての力の一片が霊力増加により強化されたもの。
浄化を苦手とする対象に対し、強い特効を有する。

他にも色々あるらしい。

21: 特殊能力・特殊技能


「魔物」
魔物に特別な効果のある技・魔法・能力の影響を受ける。
魔物特効のほか、物質系特効や悪魔特効の対象にも入っている。
かなりしぶとい魔物であり、霊魂が完全に浄化されるか本体が木っ端微塵になるかしないとくたばらない。

通常の食事を必要としない彼の主食は霊素。すなわち精神エネルギーである。

「無機物」
その肉体構造は生物と大きく異なり、ゴーレムやアンデッドに近い木製の肉体をしている。
視覚、聴覚、触覚を持ち痛覚も存在するが、嗅覚や味覚は存在しておらず、生命維持の為の内蔵や血管もなければ体温も呼吸もない。

しかし生物における睡眠や休息行動は霊力回復、霊魂の調子を整える効果を伴う為、特殊な身の上である彼にとっても必要な行為である。
アンデッドと違い、痛覚が存在する以上負傷すれば痛みを伴い、修復が終わるまでそれに苛まれ続ける。

「霊素異常」
どうやら彼の体内の霊素バランスは極めて不安定であるらしい。
その為、体内の霊素が陽性、陰性どちらに傾いても霊素異常を引き起こし、その心身に持続ダメージを受け続けてしまう。
霊素異常を起こす条件は食事としての摂取以外にも霊力を消耗しすぎることが挙げられる。
とどのつまり長期戦はミュルグレスに取っては命を投げるような行為に等しい。

「悪魔」
魔改造により魔剣化し、強化の一環で多数の魂食いをさせられており霊質が上昇。悪魔となっている。
悪魔に対して特別な効果を持つ技・魔法・能力の影響を受ける。

「地属性耐性」
地・木属性に対して高い耐性を持つ。

「死属性耐性」
後天的に得た耐性。死の瘴気や呪いの力に対してそこそこ高い耐性を持つ。

「聖属性耐性」
元から持っていた耐性。神聖な力に対して標準的な耐性を持つ。

「空属性弱化」
風・雷属性の攻撃に弱い。

「幻術」
強力な幻術(相手の感覚に作用し惑わす術)の使い手。効果の大きい視覚を瞬間的に惑わす術を好む。
魂食いによる霊質の上昇・魔剣(悪魔)化により手に入れた神通力であり、彼固有の能力。

彼の幻術は多くの制約を持っているがその分効果は強大。

「幻覚耐性」
幻覚、幻術全般(知覚・精神問わず)に対する非常に強力な耐性を持つ。
特に視覚に作用するものに対しては異常に強く、彼の視覚になんらかの悪影響を与える技・魔法・能力・状態異常を完全無効化するほど。
その他の感覚に作用するものにおいても非常に強い耐性を持つ。

「幻怪の呪」
常時発動の非常に強力な防衛術式。複数の術式より構築される。幻術展開が困難になった場合の保険。
相手のコピーや解析能力・機能の発動に対し予め仕込んだ術式が自動発動。ダミー情報を送信する。

「偽装幻術」
自身の気配や情報を偽装する為の多重幻術を常時展開。高性能のレーダーや魔術さえも騙してしまう。
更に「外題・忘却煌刃」、「幻怪の呪」も合わせて強固な情報規制を敷いている。
人外の彼がただの人間として振舞えるのはこのあまりにも綿密な情報規制、誘導があってこそ。

「肉体系状態異常無効化」
凍結、能力値変動以外の肉体系状態異常を無効化する。

「回復無効」
通常の生物に効果を発揮する回復行為を受け付けない。

「変形」
手足を白銀の鋭利なブレードに変形させることが可能。

「鋼鉄の鶯髪」
ワイヤーとして使える自身の伸縮自在の頭髪。
霊気を纏わせたり、トラップと絡めたり様々な用途に使用できる。

「霊力浮遊」
神通力の一種。霊力により浮遊することが可能だが、あまり長くは出来ない。
主に変形時の移動に使用する。

「第六感」
に優れる。元からのものに加えて長年培った経験に基づく感覚と知識を備える。
特に殺気や悪意に対してとても敏感。

「燃費」
付喪神でも類稀なほどの非常に劣悪な燃費の悪さ。
元から燃費が悪いのに偽装にリソースを割きまくっている、トラウマで好物であるはずの陰性霊素を摂取できないのが主原因。
要するにその大半は本人の問題である……。

技能


「観察眼」
長年の経験に基づく観察眼の持ち主。

「情報収集」
情報収集能力に長ける。予めの対策と入念な仕込みの為にも依頼の前の事前調査は欠かさない。

「剣術」
かなりの使い手。専門は西洋剣であり、身の丈ほどに近いロングソードを器用に扱う。
ただ刀剣ならだいたい使えるとのことで日本刀や中国刀も普通に使える。

「夢想剣劇」
長年の戦闘経験で身につけた独自の戦闘技術。本人曰く「卑劣な暗殺剣」。
その基本は静と動を使い分ける電撃戦術で、超加速と見せ付けるような間を持って対象を翻弄する。
この戦闘技術を使用する度に相手の命中と回避を著しく低下させる効果がある。

なおこの技能は相手の感覚が優れていれば優れているほど凶悪に働く。卑劣な暗殺剣と呼ぶのはその為。

「見切り」
相手の攻撃を見切り、適切に対処する技術。
今までの戦闘経験と鍛えられた感覚によるもの。

「交渉・言いくるめ」
依頼人との円滑な交渉を行うためのスキルあれこれ。

「幻術破壊」
相手の幻術に対しての干渉技術。
自分の力で強引に塗り替えたり、呪言による自己暗示による打破、術者を逆に展開されている幻術にハメたりする。
都合上力比べになってしまうとほぼ勝ち目が無い為、強引に塗り替えることはあまりしない。

「目利き」
ちょっとした骨董品の目利きの心得があるらしい。シアから教わった。

22: 必殺技


「殺陣・夢幻能」
各種幻術を交え、相手を惑わしながらの高速乱舞。
本体の動きもさながら視覚幻術により、変幻自在な剣戟を用いて相手に反撃の余地を与えぬまま追い込む。
苛烈かつ静かで流麗な剣戟と所々隙消しのために術ではなく変形した手足や髪による攻撃を交えているのが大きな特徴。
自身の変形能力を活かした白兵戦に比重を置いた設計をしている。

「夢幻飛身」
偽装幻術を全解除し、回せるリソースを全て回した状態で放つフルパワーの「外題・空想幻身」。
ただでも高いステータス、戦闘力が更に強化されて手がつけられないことになる最後の切り札。
しかしながら発動してしまえばたった10秒しか彼の肉体と精神が持たない為易々と使えるものではない。

23: 能力


体力:概念なし
魔力:B
 魔法攻撃力:C
 魔法防御力:C
 精神力:D
 精神防御:B+
腕力:A++
 物理攻撃力:A+
 物理防御力:B
知力:A
素早さ:S++
命中:A

(※)上述のステータスは偽装幻術、空想幻身を使用していない素の状態。

24: 武器やアイテム


「金剛刀【朧錦】」
【装備効果】 特になし
【特殊能力】 オートリペア(損壊しても空気中の霊素と付近の土や金属を媒体に徐々に修復する)
得物であったロングソードを紛失したミュルグレスの新装備。こんごうとう【おぼろにしき】と読む。
刀身120cmを超える長大なアダマンタイト合金製の野太刀であり、耐衝撃、耐魔術性能に極めて優れる他素の切れ味も鋼鉄を切断する程凄まじい。

「流星刀【幻蛍】」
【装備効果】 魔力強化(中)
【特殊能力】 魔術効果拡大・術強化(中)(装備者が使用する魔術の効果範囲を拡大し術の効力も強化する)
星降りの地なる遺跡群に多数見られる隕鉄とそれが組みあがり、騎士の魔物となった「スタールーク」の腕部ブレードを素材に魔導金属幾つかと合成し鍛えた打刀(試作品)。
切れ味は十分だが繊細な素材を使用しているので非常に厄介なクセがあり、やや脆く、強い力を加え強引に叩きつけるように扱うと痛み、下手をすれば砕けてしまう。
ではどのように扱うというと絶妙な力加減と角度、スピード、技術を持って対象を撫でるように斬るのである。
戦闘経験が長く、剣の技量も高いミュルグレスが難儀な代物だという程であり、使いこなすのは非常に難しい。

煌く粒子は刀身に蓄えた星界の霊力で魔術の拡散・強化効果がある。
これらを用いることで普段は出来ない中規模な範囲で多数の感覚を狂わせる幻覚空間を生み出すことが可能。

「合金ブレード」
【装備効果】 特になし
【特殊能力】 特になし
ダマスカス合金製の非常に切れ味が高いブレード。こちらも頑丈な設計。
片刃で形状は刀に近く刃渡りは約70cmほど。

「小型探知機」
最近購入した情報端末。左腕に装着した本体と片耳につけたモノクルみたいなタイプの子機のセット。(仮面の下に装着している)
素の探知能力がイマイチなミュルグレスにとって有難い霊魂、魔力、エネルギーの探知が可能で、簡易解析もできるすぐれもの。
ちなみに魔術やエネルギー、その用途(効果)をアバウトに知れるもののスカウター的な使い方はできない模様。

「煙管型小刀」
平時のミュルグレスが持っている煙管。付喪神であるが故に煙草を吸えない為暗器に改造している。
内部には毒を塗りつけた針のような鋭い武具が隠されている仕込み刃。

「光明の乳白水晶」
強力な浄化の力を秘めた魔宝石。
浄化効果つきの爆弾、フラッシュにもなる便利な品。
自身に埋め込んでいる他にも幾つか所持している。

「夢想の術板」
精神防御魔術「エスの防壁」を封じ込めたプレート。発動する事で外部からの精神干渉をガードする防壁となる。
読心能力者などに対抗すべく常時発動ができるタイプのものを所持。
ちなみに常時発動を可能とした為フォートのものより効力が低いらしい。

「再構築の術板」
特殊な回復効果を持つ魔術が封じ込められたプレート。通常の回復を受け付けない無生物を癒す修繕の魔術。
修繕には土や残骸などの材料を必要とする。

「魔除けの鈴」
スズの聖なる霊力が込められた鈴のお守り。桜の花の飾りがついている。
合金ブレードの鞘にストラップ代わりに括りつけている。
持ち主を災厄から守る魔除けの効果があり、相手の聴覚を誤魔化す為の媒体にもなる。

「遮音の魔鈴」
音・風属性への無効化耐性を授ける術式を封じ込めた鈴のお守り。魔道具職人エリオットの作品。
霊力を込めて、打ち鳴らすことで持ち主の周囲に特殊な霊子フィールドを展開し、一定時間音や風を用いた攻撃を一切受け付けなくなる。
術を発動しなくとも所持しているだけでも強い耐性を授けてくれる優れもので、弱点のカバーにも繋がっている。

「惑香扇子」
一扇ぎすればたちまち魅惑的な魔法の芳香が漂う扇子。
例の如くごくごく薄い魔物の羽を刃のように研ぎ澄まし作った暗器にもなっている。
なお、この芳香は微かな花の匂いで材料である魔物の羽から漂うもの。相手の嗅覚を誤魔化す媒体にもなる。

他にも各種妨害対策用などの魔道具や装置などを複数所有。相手に合わせて装備はころころ変わる。


25: その他


1: 素性を隠した第三勢力的な仕事人キャラが欲しかったので作成。名前の由来はアイギスフォートに続いて神話伝承の武器名から。
  古フランスの武勲詩「ローランの歌」の登場人物。ローランの義父、奸臣ガヌロン伯の愛剣「ミュルグレス」より。疾風の弓
  兄姉がいる設定。名前はデュランダルとジョワイユーズ。こちらも共にモデルはローランの歌に登場する武器から命名。

2: ちょっとヘタレ寄りな正統派草食系王子様があれこれあってやさぐれて卑屈でめんどくせぇダメ人間になったようなのを想定して製作。
  その結果当初よりもだいぶヒロイック度があがってる気がする。いつの間にかツンデレ+保護者+ツッコミ役などのキャラが追加されてるけどもよくあること。

3: 刃と化した手足による体術を扱うというスタイルの元ネタは「アクセルワールド」のブラックロータスから。
  記憶改竄は同作品より「アクアカレント」の心意技「<記憶滴下>(メモリー・リーク)」が元ネタ。キョジツテンカンホーとか鏡花水月は関係ないよ!
  他にもスパロボUXの主人公機「オルフェス」や「ニンジャスレイヤー」のダークニンジャ(とその愛刀)、シルバーカラス、アナイアレイター、メンタリストなどが元ネタ。

4: こちらもちゃんとしたデータを作ってみた。それにあたって一部技名を変更。

5: 自己評価の低さや他人に使われたくないという主張は改造時に奴隷のような扱いを受けていたトラウマのため。
  過度の偽装、解析やコピーなど自己を見透かされる行為を嫌うのはこのトラウマが原因。

「ミュルグレスの幻術補足」
1: 術(派生術込)を発動する際には媒体が必要不可欠。
2: 術を施した媒体を相手の惑わしたい感覚を通して知覚させる必要がある。
3: 一度に惑わすことができる感覚は一つの術につき一つ。複数の感覚を誤魔化す際は術の多重展開を行う。当然ながらリスクは大きい。
4: 術発動の際に媒体とする物品にミュルグレスが触れている必要がある。(例外は自分を媒体にする場合)
5: 幻術は魔力の高いものには効き辛く、魔力の高い者からすれば違和感を覚えるものとなり、外部からの干渉も容易となる。


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最終更新:2018年10月07日 22:41