サティの扉--紹介ページ

ストーリー

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【サティと玉寄】
止め処なく降りつづける雨――
窓の外を見ると、扉の前に人影が見えた。
私は愛用の杖二つを手に取り、店の外に出る。
横たわる男の胸には、大きな傷がある。致命傷だろう。
私は静かにつぶやいた。
「この男――こちら側に厄介なモノを持ってきたな――」
私は杖を男に向けると、呪文を唱え始めた。
雨にかき消されそうなぐらい、小さな声で。

【玉寄の独白】
僕は記憶を失っていました。
僕が目を覚ましたときには既に、何も思い出せなくなっていたのです。
そんな僕を拾ってくれたのがサティ様でした。

何もすることが無いので、
僕はサティ様のために働くことにしました。
そして、僕はサティ様の下僕になりました。
僕の仕事は、店の手伝いをしたりして、お金を作りながら、
サティ様の借金の肩代わりをすること。

ギルドで働きながら、僕はある男に出会いました。
彼と少しずつ親密になりながらも、
僕は彼に記憶がないことを話しました。
彼は僕に提案しました。
森の奥に住む魔術師、レイジと会うことを。

そして僕は、サティ様のために働きながら、
自分の記憶のカケラを探す旅に出ることになったのです。


【新しいページ】
俺は知らなかった。
平和な日々は永遠に続かないということ。
記憶を取り戻してしまったことが、悲劇の始まりだということ。
俺は大切なものを失ってから、後悔した。
手元にある生活以外、何も求めてはいけなかったのだと。

俺は立ち上がる。
一番大切なものを失わないために。


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