回線不良でお困りの方へ

回線不良でお困りの方へ


『はじめに』


『回線断などの原因除去』


   ※1.常駐アプリケーションを停止する。

    回線断を引き起こす常駐アプリケーションがありますので以下に例をあげます。

     イ)アプリケーションの自動アップデートを自動から手動に変更する。
        ウィルス対策ソフトなどは特にアップデートの際にネットの瞬間停止を行なうものがあるので
        注意しましょう。ただし、自己責任ですので手動アップデートは忘れずに行ないましょう。
     ロ)ポップアップを停止しましょう。
        ポップアップ自体は回線断には直接影響はありませんが、不必要なものは停止をお奨めします。
     ハ)メッセンジャーは停止しましょう。
        メッセンジャーは回線フリーズを引き起こすことが多いので、ゲーム中は停止しましょう。
     ニ)メモリークリーナーは停止しましょう。
        ゲーム中にメモリー不足になると動作が不安定になるので停止または手動などに設定しましょう。
     ホ)プリインストールの常駐アプリはアンインストールしましょう。
        製造会社独自のランチャーなどの普段使用しない常駐アプリはメモリーの無駄です。

   ※2.通信事業者側設備の見直し

    通信事業者(NTTなど)側の設備の見直しをしましょう。

     イ)ADSL環境である場合は屋外の保安器を確認しましょう。
        電柱から宅への引込口に設置してある保安器の形状が角形であることを確認しましょう。
        丸いカップ型である場合には旧式であることが考えられますので通信事業者に相談して
        交換を依頼してください。
     ロ)リースモデムのファームウェアを確認しましょう。
        ネット上でファームウェアの更新情報を確認しましょう。
        障害情報などあった場合には安定したファームウェアに更新することを提案いたします。
        ただし、自己責任です。
     ハ)接続ソフトの最新版を確認しましょう。
        ネット上でPPPoE接続ソフト(場合によって不要)の最新版を確認しましょう。

   ※3.宅内設備の見直しの見直し

     イ)宅内配線をノイズの少ないUTP(LAN)ケーブルに変えましょう。
        宅内配線は通常、2芯の電話線(TIVF電線)が使われていますが距離がある場合ノイズの影響
        を受けやすいのでUTP(LAN)ケーブルに引き替えると速度が安定します。
        ただし、モジュラージャックより通信事業者側の工事は公的資格(電気工事士・工事担任者)が
        必要になりますので有資格者に依頼しましょう。
     ロ)モジュラージャックからモデムまでの配線をUTP(LAN)ケーブルに変えましょう。
        モジュラージャックからモデムまでの距離がある場合にはUTP(LAN)ケーブルに変えると
        速度が安定します。電話用モジュラージャック(RJ-11)とUTPプラグ(RJ-45)は
        形状が違いますので、変換パーツなどの部材が別途必要です。
        UTPは規格上100mまで延線可能です。
     ハ)UTP(LAN)ケーブルはカテゴリー5e(イー)以上を推奨します。
        一般的に販売されているケーブルはカテゴリー5e以上(規格上380Mbps対応)ですので
        問題はないと思いますが、それ以前の規格のケーブルを使用している場合交換しましょう。
     ニ)ブロードバンドルータをスループットの多いものに変更しましょう。
        旧式のブロードバンドルータを使用している場合、スループット値が低いものがあります。
        また、最近の機器のほうが安定していますので交換などで速度が向上することがあります。
     ホ)ブロードバンドルータのファームウェアを確認しましょう。
        ネット上でファームウェアの更新情報を確認しましょう。
        最新版がある場合には安定する場合がありますが、更新は自己責任でお願いします。
     へ)無線LANから有線LANに変更しましょう。
        やむをえず宅内配線が出来ない場合を除き有線LANに変更しましょう。
        最近ではコンセントなどの電源配線を利用してネット環境を構築できるPLCなどの方式があり
        宅内配線の必要もありませんので試してみるのもいいかもしれません。
     ト)HUBを見直しましょう。
        最近では1000BASE-TX(規格上1Gbps対応)のHUBが主流になっていますが、
        旧式のHUBは10BASE-T(規格上10Mbps対応)の場合があります。
        ADSLでも実行速度10Mbpsを超えるものがあり速度低下の原因になっている場合があり
        ますので確認の上、交換を検討してください。
     チ)LANボード(カード)を見直しましょう。
        特にノートPC用のカードは近年まで10BASE規格のものが多かったので、100BASE
        以上の規格のものに交換しましょう。
     リ)不要なUSB機器は外しましょう。
        ACアダプタなどで電源を供給していないタイプのUSBハブなどを使用または、USBの負荷
        が多い場合、パソコン本体の電源に負担がかかっていますので突然の再起動の原因となります。


   ※4.接続業者(プロバイダ)側の確認

     イ)プライマリ・セカンダリDNSの確認
        接続業者(プロバイダ)から指定されたDNSのアドレスになっているか確認する。
        「自動接続」が指定されているときは、それにあわせます。
     ロ)ADSLルーターの再起動
        ADSLなどは常時接続であるため、途中で接続業者(プロバイダ)側の設定変更があっても、
        ルーター側で新しい設定に対応しきれていないかもしれませんので、再起動して設定の再取得を
        行ないます。
     ハ)IPアドレスの再取得を行ないましょう。
        ルーターを使わずに接続ソフト(PPPOE)などで接続している場合は、パソコン側のIPアド
        レスの再取得してみましょう。接続ソフトで出来る場合は接続ソフトで再取得し、その他の場合は
        以下の通りです。
          a)Windowsのアクセサリの中にある「コマンドプロンプト」を選択
          b)「IPCONFIG /RELEASE」と入力・実行。
          c)続けて「IPCONFIG /RENEW」と入力・実行
     ニ)接続業者(プロバイダ)をメジャーな業者に変更する。
        ローカルプロバイダーのなかには速度が著しく遅かったり、不安定なものがありますのでメジャー
        なプロバイダーに変更しましょう。


   ※5.ソフトウェア側による回線速度の調整

     ※以下に紹介するソフトはレジストリを改変するソフトがあり、間違った設定を行なった場合
      Windows自体が正常に動作しなくなることがありますので自己責任でお願いします。

     イ)MTU値とRWIN値の調整
        特に旧式のパソコン(Windows2000以前)などは通信速度がモデム用に調整してありま
        すので調整を行ないます。
        調整は自己責任ですが、以下のフリーの速度調整ソフトで調整が可能です。

         ・EditMTU
            http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se223020.html
         ・NetTune
            http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se218137.html

     ロ)Windows自体の高速化
        レジストリの改変によりWindows自体を安定させます。
        調整は自己責任ですが、以下のフリーの速度調整ソフトで調整が可能です。

         ・Win高速化PC+
            http://www1.u-netsurf.ne.jp/~jtdan/works/accel/index.html
         ・窓の手
            http://www.asahi-net.or.jp/~vr4m-ikw/

     ハ)不要なアクティブデスクトップなどを停止する。
        以下のものは速度に影響することがありますので出来うる限り停止などの処置をしてください。

         ・アクティブデスクトップの停止。
         ・画面のデザインの「効果」でアニメーションをすべて停止する。
         ・壁紙およびスクリーンセーバーの停止。
         ・デスクトップ上にアイコンやアプリケーションを置かない。
         ・ゴミ箱の中身は必ずカラにする。
         ・「コントロールパネル」→「システム」→「詳細設定」でパフォーマンスのチェックボックス
           をすべて外す。(WindowsXPのみ)
         ・不要なソフトはアンインストールする。

     ニ)レジストリを再構築する。

        不要に動作するレジストリを再構築します。
        ソフト自体はフリーですが使用は自己責任でお願いします。

         ・NETREGOPT
            http://www.larshederer.homepage.t-online.de/erunt/

     ホ)市販のツールなどで不要ファイルの削除を行なう。

         ・ノートン・システムワークス
         ・DiskX TOOL11
         ・XP TurboⅢ             など

     ヘ)ドライバーの更新
        接続機器のドライバーの最新版を確認してください。
        ただし、不具合が起こることやウィルス入りの偽サイトがありますので注意してください。

     ト)スキャンディスク、デフラグの実行
        デフラグを行なうことでハードディスクのアクセス速度が向上することがあります。


   ※6.原因究明

     イ)ADSLはファクシミリなどのノイズを受けやすいです。
        回線自体の影響は対策しにくいですが、ファクシミリやテレビなどの機器から離しましょう。
     ロ)他機器が電話回線を共用していませんか?
        警備会社やガスメータなどが電話回線を利用している場合にノイズが入る可能性があります。
     ハ)テーブルタップなどによるたこ足配線の影響
        同じ回路に多種の機器を付けるほど電源にノイズが乗りやすいです。
        また、旧型のテーブルタップは7A(壁コンセント自体は15A)までの対応ですので過電流が
        流れた場合に火災の原因にもなりますので注意しましょう。
     ニ)ISDN回線が近くにありませんか?
        ISDNとADSLは使用周波数帯が一部混同しているため影響を受けやすいです。



『最後に』

最終更新:2006年12月30日 14:44