「『約束の場所へ』 第一話」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

『約束の場所へ』 第一話」(2007/03/16 (金) 22:39:08) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

<p><br> 「てっ……転院――――っ?!」<br> <br> <br> 私の告白を聞いて、彼女は素っ頓狂な声を上げた。言うなれば、青天の霹靂。<br> 忙しなく動く琥珀色の瞳が、彼女の動揺を如実に表している。<br> <br> 「めぐちゃん。それ……いつもの悪い冗談じゃあ……ないよね?」<br> 「うん、本当のコトよ。私、明後日には別の病院に移ることになったの」<br> 「どうして、そんな急に……。<br>  まさか、そのぉ…………厄介払いされた、とか?」<br> <br> 僅かに俯き、胸の前で掌を組んだ彼女は、上目遣いに、私の様子を窺った。<br> おどおどした仕種が、まるで小動物みたいで、とても可愛いと思う。<br> だから、私は――<br> <br> 「はんっ、馬っ鹿みたい! そんなワケないでしょっ!」<br> <br> 彼女の困る顔が見たくて、つい、底意地の悪い言葉をぶつけてしまう。<br> そして、彼女はいつも、私の思惑通りにビクリと身体を震わせてくれた。<br> <br> 何故、こうもビクついているのかしら? <br> そもそも、どうして……いつまでも、私のお見舞いに来てくれるの?<br> 他の人たちは、こんな私を腫れ物に触るかの如く扱い、遠ざかって行くのに。<br> <br> 世話好きなのかな。でも、正直、子供扱いされてるみたいで鬱陶しい。<br> とは思いながらも、心の何処かで、ずっと一緒に……居て欲しいと願っている。<br> つくづく、ひねくれた性格してるなぁ、私って。<br> <br> 「ねえ……薔薇水晶」<br> <br> 私は医療用ベッドに寝転がったまま、窓の外に広がる夕焼けに黄昏つつ、彼女に話しかけた。<br> 窓際の椅子に腰を降ろしていた彼女は、私の声を耳にして、更に身を強張らせた。<br> 次に、どんな罵声を浴びせられるか、怖れ戦いているのかしら。<br> そんな彼女の様子を見て、思わず、私は頬を緩ませていた。<br> <br> 「明日は晴れるのかな? 天気予報とか、知ってる?」<br> <br> 他愛ない問いかけに、彼女は緊張しきって、引き攣りそうな表情を和らげた。<br> 重い雰囲気によって胸に押し込められていた息を、はぅ……と、長く吐き出してから、<br> 徐に語り始める。<br> <br> 「んっとね……明日は、雨の予報だったよ」<br> 「そうなんだ? あ~ぁ、しとしとジメジメして、気分が悪いわね」<br> 「梅雨だもん、仕方ないよ。雨降りの日も、私はお見舞いに来るから、心配しないで」<br> <br> 彼女は、そう言って、にこやかに笑う。<br> ささくれ立って荒んだ私の心を、しっとりと包み込んで、角を丸めてくれる笑顔。<br> 左目を眼帯で隠しているから、ちょっと強面だけど、私は彼女の笑顔が大好きだった。<br> <br> 思えば、彼女に出会った時から、ずっと――私は、いつでも微笑みを求め続けてきた。<br> 渇ききった感情を潤して、傷付いた心を癒してくれる、天使の様な微笑みを。<br> あの時――<br> 春の陽気に誘われて、この病院に隣接する、崩れかけた礼拝堂を訪れていなかったら、<br> 決して得られなかった笑顔。人の縁って、つくづく不思議なものね。<br> <br> (あれから、もう1年と3ヶ月かぁ)<br> <br> <br> 何気なく立ち寄った、廃墟同然の礼拝堂内で、私は薔薇水晶に出会った。<br> ステンドグラスを透過してきた色とりどりの光彩を全身に纏って、<br> 十字架の前に佇んでいた薔薇水晶の姿は、本当に神々しかった。<br> <br> 「……天……使?」<br> <br> 彼女に翼は無かったけれど、私は無意識の内に、そんな戯言を呟いていた。<br> 私の声を聞き付けて、薔薇水晶は即座に振り返ったっけ。<br> あの時の、驚愕に満ちた彼女の表情は、今も瞼の裏に焼き付いている。<br> <br> それから数日後に、私は原因不明の病気に倒れてしまったのよね。<br> まさか、この病院に長期入院することになるなんて、思ってもみなかった。<br> 日に日に悪化する病状……いつ起きるとも知れない発作に、戦々恐々とする毎日。<br> これからも、ずっと苦しい思いをするくらいなら、いっそ死んでしまいたい。<br> 張り詰めた糸を、ぷっつりと断ち切るように――<br> <br> <br> いつしか、とっぷりと日が暮れて、窓の外は夜闇に占められようとしていた。<br> もう、お別れの時間なのね。薔薇水晶は、通学用の鞄を掴んで、立ち上がった。<br> <br> 「それじゃあ、めぐちゃん。私、もう帰るね」<br> 「……うん。また……来てくれる?」<br> 「モチロンっ! さっきも言ったでしょ。雨が降っても、きっと来るよ」<br> 「ありがと、薔薇水晶。明後日までなら、私は此処に居るから、必ず来てよね」<br> 「うん。約束。なんだったら、お土産を持ってきてあげる。何か欲しい物、ある?」<br> <br> 薔薇水晶は隻眼を細めて、人懐っこい笑み浮かべながら、私に問い掛けてきた。<br> お土産、何が欲しいって言われても……咄嗟には、思い付かない。<br> 強いて挙げるなら、薔薇水晶の笑顔かなぁ。<br> 彼女の微笑みを、私だけのモノにしたい。それが私の、偽らざる本音。<br> <br> でも、そんなコト言えない。気持ち悪い娘だなんて、思われたくない。<br> 薔薇水晶にだけは、嫌われたくなかった。何があっても、絶対に――<br> <br> <br> <br> <br> 翌日は、天気予報が大当たり。夜明け前から、しとしとと雨が降り続いていた。<br> 鬱陶しい雨。梅雨なんて、さっさと明けてしまえばいいのに。<br> <br> そぼ降る雨の中、薔薇水晶は普段どおり、下校途中に病室を訪れてくれた。<br> 彼女にだって都合や用事が有るだろうに――私が入院してから、一日とて欠かさない。<br> 今やすっかり、見舞いに来るのが、日常生活の一部になっていた。<br> <br> 「めぐちゃん。昨日の約束……お土産、持って来たよ」<br> <br> 言って、薔薇水晶が差し出したのは、真っ青な紫陽花の小枝だった。<br> 蛍光灯の光に、キラキラと輝く雫を纏った、梅雨の紫陽花。<br> かぐや姫が、持って来た者を夫にすると条件を出した『蓬莱の玉の枝』って、<br> こんな感じなのかな? なんて、思ってみたりする。<br> <br> 薔薇水晶は、紫陽花に見惚れている私に、いつもの屈託ない笑顔で訊ねてきた。<br> <br> 「めぐちゃんって、花言葉には詳しい?」<br> 「あんまり詳しくないわ。そう言う薔薇水晶は、どうなの?」<br> 「ちょっとだけなら知ってるよ? 例えば、紫陽花の花言葉は乙女の真心……とか」<br> 「それ……間違ってる。紫陽花は『移り気・高慢・無情』って意味だったハズよ」<br> <br> 他にも、幾つか意味があった気がするけど、忘れちゃったわ。<br> 大して興味なかったし、花に想いを託すなんて消極的な恋なら、しようとも思わないから。<br> 私は、枕元の花瓶に紫陽花の枝を放り込んで、薔薇水晶にお礼を言った。<br> <br> 「取り敢えず、ありがと。でもね、ホント言うと、食べ物の方が嬉しかったなぁ」<br> <br> だって、花は醜く萎れて、枯れていく様を見なければならないから。<br> その点、食べ物だったら、その場で食べてしまえるじゃない?<br> 私の勝手な言い分を受けて、薔薇水晶の表情が翳った。<br> <br> 「……ご、ごめん。めぐちゃんて、花より団子? 知らなかったぁ」<br> 「あのねぇ、食い意地張ってるみたいな言い方しないでよ。誤解されるわ」<br> 「だいじょぶ。把握したから」<br> 「本当にぃ~?」<br> 「明日のお土産は、紫陽花とカタツムリにするね。<br>  れっつ、生えすかるご躍り食い…………って、あれ? めぐちゃん?」<br> 「……ごめん。なんか猛烈に頭が痛くなってきたわ。今日は、もう帰ってよ」<br> <br> 額に手を当てて、大きな溜息を吐くと、薔薇水晶は忽ち、目に涙を浮かべて謝りだした。<br> 時々、この娘の思考が解らなくなるのよね。<br> そこが魅力と言えば、まあ……可愛いんだけどさ――<br> <br> 「そんなに謝らなくても良いわよ、薔薇水晶。本気で怒ってやしないから」<br> 「…………ホント?」<br> 「私が本気で怒ったら、とっくに花瓶を投げ付けてるわよ」<br> <br> 我ながら、物騒な事を言ったものだと感心しつつ、上目遣いの薔薇水晶に笑顔を向けた。<br> 私の微笑みを見て、彼女の肩から、すぅ……っと力が抜けていくのが解った。<br> <br> しかし、薔薇水晶の照れ笑いは、俄に曇ってしまった。<br> 今度は一体、何だというのかしらん?<br> 私は、彼女が話を切り出すまで、辛抱強く待ち続けていた。<br> <br> 「……あのね、めぐちゃん。ちょっと言い難いんだけど――」<br> 「? なぁに? そこで言い淀まれると、却って気になっちゃうわ」<br> <br> 私が軽い調子で続きを促した事で力を得たのか、薔薇水晶は決然と言い放った。<br> <br> 「私……心配だったから、めぐちゃんの転院先を、インターネットで調べてみたの。<br>  そしたら、なんて出たと思う?」<br> 「私を蝕んでる病気の治療に関する、世界的権威の医者の紹介が出たんでしょ?」<br> 「確かに、それも検索リストの中に入ってたよ。<br>  でもね、圧倒的に……心霊スポットとしての知名度の方が高かったの」<br> 「し、心霊スポットぉ?」<br> 「幽霊を見た患者さんは、枯れ枝みたいに窶れて死んじゃうんだってよ?」<br> <br> 馬鹿馬鹿しい。心から、そう思った。<br> いわゆる、病院にまつわる怪談話の殆どが、信憑性に乏しいガセネタだ。<br> 実際、一年以上も入院しているのに、私は幽霊らしきモノなんか一度として目にしていない。<br> 病院と死は、切っても切れない関係だから、こういう噂が独り歩きするのよね。<br> 単に偶然が重なっただけで、呪いだ災いだと騒ぎ出すなんて、実に愚かしいわ。<br> <br> 「ふぅん? 胡散臭いわね。まあ、出ようが出まいが、どうでもいいわ。<br>  この病院に居たって、私の病気の完治は、儚い願いだもの。<br>  仮に、幽霊の噂が本当だったとしても、私は転院するわよ」<br> <br> 薔薇水晶と別れるのは辛い。<br> だけど、少しでも治る可能性が残されているなら、それに賭けたかった。<br> 私だって、本当は死にたくないもの。これでも、明日を夢見る年頃なんだから。<br> <br> 「めぐちゃんが転院しちゃったら、暫くは、会えなくなっちゃうね」<br> 「辛気くさい顔しないでよ。私、そういう顔を見ると虫酸が走るの」<br> <br> 伏し目がちに、ぽつりと呟いた薔薇水晶に、私は素っ気なく応じた。<br> それが、私に出来る、精一杯の強がりだった。<br> <br> <br> <br> <br> 更に一夜開けて、いよいよ私の転院の日。<br> <br> ――――今日も、雨。<br> <br> <br> 私は暗い空を見上げて、憂鬱な吐息を、虚空に解き放った。<br> よりによって、転院の日が雨天だなんて、涙雨っぽくて嫌な気分だわ。<br> <br> 「こういう時こそ、あの娘の明るい笑顔が見たかったなぁ」<br> <br> 微笑む薔薇水晶を思い浮かべながら、ふと、我が侭を言ってみる。<br> 今日は平日。彼女は今、学校で授業を受けている筈だ。<br> 私なんかの為に、学校を休む訳がない。<br> そもそも、湿っぽい門出を嫌って、彼女に出発時間を教えなかったのは、私なのに。<br> <br> またひとつ、溜息。<br> <br> こんな想いをするのも、私が誰より1番、寂しがりだから。<br> 本当は、独りにされるのが恐ろしい。孤独が怖くて仕方ないから、構ってもらいたくて、<br> 無理難題を言ったり、拗ねて見せたり、駄々を捏ねてみたり……。<br> 結果、みんなが遠ざかっていくと承知していながら、素直になれなかった。<br> <br> 「せめて、別れの挨拶ぐらいは……」<br> <br> 昨日の内に、ちゃんとしておけば良かった。軽く、自己嫌悪。<br> 今になって未練がましいと思うけれど、やっぱり、後ろ髪を引かれてしまう。<br> 私は枕元の花瓶に目を止めて、紫陽花の枝に、細長く折り畳んだ手紙を結んだ。<br> <br> (薔薇水晶に届けたい、この思い――)<br> <br> <br> <br> 一時間後、私は付き添いの看護士、佐原さんと共に、救急車で転院先に向かった。<br> 途中、発作が起きやしないかヒヤヒヤしていたけど、幸いにも無事だったわ。<br> <br> 車窓から眺める空模様は、いつしか明るさを取り戻していた。<br> 雲の切れ間から射し込んでくる陽光は、強い。日一日と、季節は夏へ……移ろっていくのね。<br> 今年の夏は、私――海に行けるのかなぁ。<br> どうせなら、グレートバリアリーフとか、小笠原諸島とか、綺麗な海に行きたいわね。<br> <br> <br>  ~♪~~♪<br> July comes agein Oh・・・It's my happy seasons<br>  (また、七月が来るんだね 懐かしい季節が)<br> I had a sweet life with you That summer color lives in my memoly<br>  (君と過ごした甘い思い出と 夏の色をは忘れない)<br> Hey my girl Here we go!<br>  (恋人よ さあ行こうか!)<br> We go toward the other side of the blue sky<br>  (僕らが目指すのは 蒼い空の向こう側)<br> In the past・・・<br>  (かつて――)<br> It is said that lovers paradise was existed in the other side of the world<br>  (世界の果てに在ったという 恋人たちの楽園)<br> Let's go to the lost ground<br>  (失われた大地へ 旅立とうよ)<br> Together forever we are all alone<br>  (いつまでも一緒に 二人っきりで居たいから)<br> That's all right.We can find our way to a place<br>  (大丈夫。二人なら 辿り着けるさ)<br> To the appointed space・・・ ~♪<br>  (約束の場所へ――)<br> <br> <br> 真夏の海に想いを馳せながら――<br> 私は自然と、薔薇水晶に教えてもらった英語の歌を口ずさんでいた。<br> 向かいに座っていた佐原さんも、珍妙な視線を、私に向けている。<br> <br> 「珍しいわね。めぐちゃんが英語で歌うなんて」<br> 「そう? 私だって、毎度毎度『からたちの花』ばっかりは歌ってないわよ」<br> 「あの子のお陰……なのかしら?」<br> <br> 佐原さんの言う『あの子』とは、薔薇水晶のこと。<br> 病院関係者で、彼女の事を知らない者など居なかった。<br> そりゃあ、そうよね。毎日、私のお見舞いに来てくれてたんだもの。<br> <br> <br> <br> 小一時間ほど、車に揺られて、私は新たな入院先に到着した。<br> 山裾に抱かれて、ひっそりと佇む建物を見るなり、私は思わず息を呑んだ。<br> 歴史を感じさせる風格……と言えば聞こえは良いけど、<br> 率直に言えば、潰れかけたオンボロ病院よ。窓という窓に、鉄格子が填め込まれている。<br> 薄汚れて黄色がかった外壁には、蔦が不気味に絡み付いていたわ。<br> <br> 佐原さんの手を借りて、救急車を降りると、足元から立ち上ってくる熱気を感じた。<br> 雨上がりで、強い日射しが戻ってきたから、水分が蒸発しているのね。<br> 見れば、至る所で、かげろうのように靄が発生していた。<br> <br> 「こんな事をいうのは失礼だけど……なんだか、薄気味悪い雰囲気ねえ」<br> 「同感。佐原さんと意見が合ったのは、初めてなんじゃない?」<br> <br> 軽く相槌を打ちながら、私は病院を見上げて、心の中で呟いていた。<br> <br> (確かに、ナニか出そうだわ。もしかして、乙女のピンチ……かしらん?)<br> <br> <br> 入院の事務的な手続きを済ませると、佐原さんは別れ際に私を気遣い、帰って行った。<br> 私が案内された病室は二階の、北に面した個室。<br> 窓の外は、すぐに鬱蒼とした山林になっていて、周囲に民家は無かった。<br> 黄ばんだ蛍光灯の光は、部屋の隅々まで届いていない。昼間でも、夕刻のように薄暗い。<br> そのせいか、病室内に漂う空気まで、重苦しく感じられた。<br> 入院患者も老人が大多数で、線香臭いと言うか、老人臭いと言うか、独特の臭いが鼻を突く。<br> <br> ところが、病院の古臭さと打って変わって、看護婦さんは押しなべて若かった。<br> 白衣の天使。或いは、麗しき乙女たち……か。<br> こんな、経験の浅そうな人達を使ってて、医療ミスとか起こさないでしょうね?<br> どうしても、そんな心配をしてしまった。<br> <br> <br> <br> 私は、独りきりのベッドで、時を浪費していた。<br> ついさっきまで、精密検査を行っていて、今は夕食の時間だ。<br> でも、病院食なんて、何処に行っても同じ味。一口で、もう沢山だった。<br> <br> 「どうして、私を個室にしたのかなぁ。たまたま、この部屋しか開いてなかったのか。<br>  それとも……時々、暴れるから、その配慮なのかしらね?」<br> <br> 理由はさておき、個室なら気兼ねがなくて良いわ。<br> ただ寝転がっているのも退屈なので、私は赤っ茶けた鉄格子の填った窓を開けてみた。<br> 途端、吹き込んでくる、冷たい風。今は本当に6月なのかと、思わず疑いたくなる肌寒さだった。<br> <br> <br> ――何かが――<br> <br> 風に舞って、私の視界に侵入してきた。何気なく伸ばした手に、ふわりと落ちる黒い羽。<br> うら寂しい山林の中で、げあぁ……げあぁ……と、カラスの啼く声がした。<br> </p>

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: