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  はじめに・・・

本作は『ローゼンメイデンが女子高生だったら』で実際に使われたスレタイを
SSに織り込んであります。お暇なら探してみるのも一興かも。


  《キャスト》

うにゅー特戦隊   :水銀燈、真紅、翠星石、蒼星石、雛苺
チャブダイの騎士  :道化ウサギ(友情出演)
ミスティカ女王ローザ:薔薇水晶
ミスティカ帝國戦闘員:笹塚、ベジータ

監督・脚本     :桜田ジュン
助監督       :柏葉巴、金糸雀
舞台演出      :金糸雀
衣装デザイン    :桜田ジュン、薔薇水晶、柏葉巴


    《使用したスレタイ一覧》

【つかのまの青春】      【僕と君のサクラサク】  【新しい季節へ】 
【おとなにはわかんない♪】 【僕は君を離さない】   【乙女の願い…】
【宿題は終わったかしら?】 【ひとときの安らぎを】  【一緒に食べよ?】
【学校が始まったのだわ】  【呪文めいたその言葉】 【ドールズ争奪戦】
【まるで……天使のように】 【そろそろ進級】     【思い出になる前に】
【僕らはみんな生きている】 【この青い空の下で】  【ほら遅刻するよ】
【この思い届け】       【その恋は突然に】    【もう二度と離さない】
【ほら、帰ろうよ】       【私たちを忘れないで】  【君といつまでも】
【授業時間は眠りの時間よ】【やさしい思い出を】   【あなたをずっと…】
【三年生はセンター試験】  【わいわいやっちゃえ☆】【本命は貴方なの!】
【おいでよ薔薇学へ♪】   【貴方は誰を選ぶ】    【私はあなたのことが…】
【このチョコうにゅー入り】  【本命チョコは死のかほり】
【運命のカウントダウン】   【この願い彼に届け☆】



  『超時空妄想メイデン ~スレタイ憶えていますか~』


放課後、梅岡先生に呼び出されて会議室に集ったのは、いつもの面々だった。
このメンツが揃うと、誰かがミスった連帯責任だろうと思えてくるから不思議なものだ。
一体、誰がヘマをやらかしたのやら。

がららっ

会議室の扉が開き、梅岡先生が姿を現した。
手には何やら、プリントの束が……。

 梅「すまんな、遅くなった。あ、このプリントを回してくれ」

各人の手元に、一枚のプリントが配られた。
そこには『おいでよ薔薇学へ♪』の文字がでかでかと印刷されていた。

 梅「この度、薔薇学園初等部ばら幼稚園で、演劇をすることとなった。
   ついては、お前達に協力して貰いたい」
 紅「なぜ? こういうイベントなら演劇部が行くものだわ」
 銀「そうよねぇ。私達みたいな素人が、公演なんて――」

真紅や水銀燈の疑問は、その場に居た全員の疑問でもあった。 
どうして自分達に声が掛かったのか、話の筋が見えていなかった。

 梅「それなんだが……演劇部には、別の公演予約が入っていてな。
   3年生はセンター試験だし」

スケジュール的に公演は無理と伝えたものの、幼稚園側から是非にと依頼されて、
やむを得ず了承したのだと言う。

 梅「そんな訳だから、お前達に頼むんだ。つかのまの青春を楽しめ」
 蒼「でも、準備まで時間は残り僅かなんですよね。間に合うのかなあ」
 梅「お前達は普段から仲が良いし、息も合ってる。きっと出来るさ」
 翠「根拠のない事を自信満々に言うなです。そもそも、劇の内容は……」 
 梅「あ、それ未定。桜田、お前が監督・脚本を手がけろ」
 ジ「えええっ? なんで僕がっ!」
 梅「そろそろ進級だろう? 内申点は上げておくべきだぞ」

口々に並べ立てられる文句に全く耳を貸そうとせず、梅岡先生は会議室を
後にした。
突然の事に、誰もが茫然としている。
だが、決定した以上は、公演しない訳にもいかなかった。

 ジ「じゃあ……監督・脚本は、僕でいいんだな?」
 蒼「構わないよ。ジュン君の思うまま、わいわいやっちゃえ☆」
 巴「監督・脚本が桜田くんの担当なら、わたしは助監督を受け持つわ」
 金「助監督なら、私も手伝えるかしら。舞台演出も任せて欲しいかしら~」
 紅「ちょっと、貴女たち勝手に決めないで! ジュン、貴方は誰を選ぶの」
 銀「そおよぅ。ねえ、ジュン。助監督なら私の方が適任だと思わなぁい?」
 ジ「いや……真紅や水銀燈には女優に回って欲しいな。それと、翠星石と
   蒼星石、雛苺もだ。女優に求められるのは、何と言っても魅力だからね」

我ながら巧い煽て文句だと、ジュンはほくそ笑んだ。
実際、いま名前を挙げた娘達は、満更でもない顔をしている。

あと、何が必要だろう? そうだ! 舞台衣装も用意しないと。

 ジ「衣装デザインは……僕がやるかな、それも」
 巴「わたしも、出来る限り手伝うよ」

今回はなにやら積極的な巴。
役者に回る事となった五人は、面白くなさそうにジュンと巴を眺めていた。
すると、そこへ薔薇水晶が遠慮がちに話しかけてきた。

 薔「あの……私も…………衣装デザイン……手伝うから」
 ジ「ああ、そっか。薔薇しぃ、コスプレするんだっけ。じゃあ、頼むよ」

コクコクと頷く薔薇水晶は、とても嬉しそうだった。
薔薇乙女たちと、ジュンの役目は決まった。残るベジータと笹塚は……。

 ジ「やっぱ、大道具・小道具かな」 
 笹「とほほ~。やっぱり競演できないんだね」
 ベ「くっそー! 納得いかねー! 俺達に、ひとときの安らぎをくれぇ!」 

そう喚かれたところで、他に割り当てられそうな仕事も見付からない。
今までの決定事項をプリントの端っこにメモ書きして、ジュンは席を立った。

 ジ「取り敢えず、脚本は明日までに考えてくるか。ほら、帰ろうよ」
 
ジュンの提案に賛意を表しながら、皆ぞろぞろと会議室を後にした。
窓の外は、夕闇が迫っていた。



翌日――

 金「昨日の宿題は終わったかしら?」
 ジ「おう。昨夜は、徹夜で書き上げたよ~」

ジュンが脚本を披露したのは、昼休み時間の会議室での事だった。
全員が回し読んだのを確認して、ジュンは口を開いた。

 ジ「今回の劇は幼稚園児向けだから、子供受けしそうなヒーロー物にしたよ」
 銀「それが『うにゅー特戦隊 vs ミスティカ帝國の女王ローザ』?」
 紅「なんなの、このバカみたいなネーミングは。恥ずかしいのだわ」
 翠「私と蒼星石、銀ちゃん、真紅、ヒナの五人で『うにゅー特戦隊』ですか」
 蒼「でも、女王役に薔薇しぃを当てるのは可哀想じゃない?」

確かに、一人だけ悪役ではイジメっぽい気がする。
けれど薔薇水晶は、意外にも蒼星石の意見を否定した。

 薔「ううん、いいの。寧ろ、私……この役をやりたい……任せて欲しいの」
 雛「うゆ~。薔薇しぃが良いなら、ヒナに異存はないのー」
 ジ「じゃあ、決まりだな。よろしく頼むよ」

さて、残るは二人の男子生徒。
ベジータと笹塚は、脚本を手に、ぶるぶると震えていた。

 笹「ベジータくん。これって――」 
 ベ「ああ。俺たち、蒼嬢達と競演できるんだぜ! ジュン、よくやった!」
 笹「やったね、ベジータくん。僕と君のサクラサク、だよ!」

二人に与えられたのは、ミスティカ帝國軍の兵士役だった。



その日の放課後から、主役五人の練習は始まった。
薔薇水晶は冒頭に出番が無いため、巴と一緒に衣装製作に取り掛かっている。
因みに、金糸雀は舞台装置の設計・組立の為、ベジータと笹塚を酷使していた。

 ジ「あのさ……真紅。そこで、もう少しポージングをしっかり決めてくれ」
 紅「ご、ごめんなさい。ちょっと……気恥ずかしいのだわ」
 銀「んもぅ、真紅ったらぁ。練習が先に進まないわよぅ」
 翠「まったく、しゃーねぇヤツです。そんなんじゃ、隊長になれねぇです」
 蒼「そう言えば、これって戦隊モノだったんだよね」

リーダーは、やはりレッドがデフォルトだろう。
誰もが盲目的に思い込んでいた。ひとり、雛苺を除いて。

 雛「じゃあ、隊長にはヒナがなるのっ! ヒナはリーダーのお坊さんなの」

――どうして、お坊さん? 
頭を悩ませる一同を余所に、雛苺は各々を指差しながら配役を伝えていった。

 雛「でねっでねっ! 銀ちゃんはカッパさん」
 銀「は? カッパぁ?」
 雛「蒼星石は、おサルさんね」
 蒼「ボク、おサルなの……ショックぅ」
 雛「真紅は、おウマさんっ!」
 紅「な、なんですってっ!」
 雛「翠星石は……ブタさんだよ」
 翠「ぶっ……なんで私がブタですかっ!」

此処まで来て漸く、ジュンは西遊記のことだと理解できた。
折角だし、そういう設定も入れておけば、面白いかも知れない。
削ることなら、いつだって出来るのだから。



そして始まる練習――

 紅「真紅ぅ!」 (♪――――)
 銀「水銀燈!」 (♪――――)
 翠「翠星石!」 (♪――――)
 蒼「蒼星石!」 (♪――――)
 雛「雛苺ぉ!」 (♪――――)

 全「五人揃って――――うにゅー特戦隊!!」 (本番では背後が爆発!)

登場時のポージングは、なんとか決まるようになった。ポーズの後には、
効果音を入れる事になっている。選曲は金糸雀と相談ということで。

 ジ「おっけー。だいぶ様になった。後は台詞の暗記が重要だな」

基本的に子供向けなので、劇の内容は至ってシンプル。難しい掛け合いや、
派手なアクションシーンなどは出来る限り、減らしてある。
ただ、新たに付け足した設定は賛否両論だった。

 紅「ジュン。私は納得できないのだわ。どうして私が、ウマ……」
 翠「私なんてブタですよ! 勘弁ならねぇです!」
 紅「ちょっと! 話の途中に割り込むなんて失礼よ、このブタ」
 翠「っきいいぃぃーっ! このウマ生意気です。馬刺にしてやるです!」
 雛「まぁまぁ、二人とも。喧嘩はいけないのー」
 紅「ボーズは引っ込んでなさいっ! 私はブタに話があるのだわ」 
 翠「屏風に上手に坊主の絵でも書いてやがれですっ! このウマ刺身に――」
 雛「うみゅぅー。二人とも怖いのよー」

当分、この喧噪は続きそうだ。



主役五人の演技は日増しに上達している。いま練習しているのは、終盤も終盤。
ミスティカ帝國の女王ローザと、ドールズ争奪戦を演じる場面である。
クライマックスとあって、自然と女優たちの演技にも熱が籠もる。

 翠「ウマ! 突撃するですっ!」
 紅「そう言うブタが突撃するのだわ! 肉弾戦で肉団子になりなさい!」

なんだか前にも増して殺伐としているのは、気のせいだと言っておこう。


時を同じくして、舞台衣装も続々と完成しつつあった。
ジュンは演技の監督を巴に任せて、薔薇水晶と共に衣装造りに勤しんでいた。

 ジ「薔薇しぃって、すごく丁寧に仕上げるんだな。
   細かいところにまで神経が行き届いてるよ」
 薔「そう……かな。ありがと。ちょっと嬉しいな」

よぉし、出来た。薔薇水晶がそう言って宙に掲げた服は、女王ローザの衣装。
黒と紫を基調として、アクリルボード等の加工品も巧みに縫い付けられている。
正直、幼稚園の演劇にしては上等すぎる出来映えだった。

 ジ「ところで、帝國軍兵士の衣装は、もう出来た? なんなら手伝うけど」
 薔「だいじょぶ…………もう……完成してるから」
 ジ「あれ……って、思いっ切りアレなんだけど」
 薔「全身鎧みたいでカッコイイよ?」

薔薇水晶が指差した先には、二人分の着ぐるみ。
どう見てもアッガイです。本当にありがとうございました。



そろそろ、薔薇水晶も演技の練習に入った方が良いだろう。
出番が少ないと言っても、女王役は重要なポジションだ。失敗は許されない。
まあ、台詞自体も少ないから、致命的な失態は演じようもないが。

ソロで一通りの場面を演じてもらって、ジュンは感嘆の溜息を吐いた。
台詞を完璧に覚えていただけでなく、その場その場の所作が、
ジュンの思い描いたローザ像そのものだったからだ。
きっと、薔薇水晶は彼女なりにイメージトレーニングを重ねてきたのだろう。
悪の女王でありながら、その姿は、まるで……天使のように見えた。

 ジ「凄いよ、薔薇しぃ。衣装造りで忙しかった筈なのに、台詞まで完全に憶えてるなんて。
   悪いんだけど、正直、期待はしてなかったんだ」
 薔「縫いながらでも……台本は読めるよ」
 ジ「それだって、憶える気がなきゃ同じさ」

でも、これなら明日が本番だったとしても大丈夫そうだった。


後は、大道具・小道具、舞台装置の出来具合か。
ベジータ、笹塚は勿論だが、金糸雀も自発的に残って、遅くまで作業している。
始まりは唐突だったけれど、みんな意外に楽しんでいるようだ。

かく言うジュンも、今の状況を楽しんでいた。
まったりと日々を送るのもいいけれど、適度に緊張感があるのも悪くない。



公演まで、あと二日。運命のカウントダウンが開始されつつあった。
ジュンは久しぶりに寝坊してしまった。
ここのところ、夜遅くまで脚本の手直しや構想の練り直しをしていて、寝不足気味だ。
今日は、このまま休んでしまおうか……。
怠惰な甘えが脳裏を過ぎった時、不意に耳元で囁かれて、ジュンは驚いて飛び起きた。

 巴「よかった。やっと起きてくれた」
 ジ「か、柏葉……どうやって」
 巴「桜田くんを迎えにきたら、のりさんが、起こしてきて欲しいって」
 ジ「マジかよ~。ああ、でも好都合か。今日、休むから連絡よろしく」
 巴「ええっ?! だ、ダメだよ。起きて。ほら、遅刻するよ」

結局、巴に叩き起こされて、ジュンは寝惚けた頭のまま登校した。
けれど、HRが始まり、授業が開始されても、眠気は吹っ切れなかった。

 紅「学校が始まったのだわ。ジュン、しゃきっとしなさい」
 ジ「けどなぁ。うぉ……ヤベぇ。瞼が重…………Zzz……」

真紅はシャーペンでジュンの頬を突っつこうとして……止めた。
彼も疲れているのだ。
今はゆっくり休むといいわ。授業のノートなら、後で見せてあげるから。

 紅「授業時間は眠りの時間よ。おやすみなさい、ジュン」

あどけない寝顔を見せるジュンに囁きかけて、真紅はノートを取り始めた。



放課後、残り時間は更に減っていく。授業中も上の空で、身が入らなかった。
いよいよ全員分の舞台衣装も揃い、演技の内容を煮詰めていくだけだった。
今日は薔薇水晶も含めて、最初から通しで演技の練習を進めていく。

 銀「本命チョコは死のかほり……破れたり、女王ローザ!!」

水銀燈が、びしり! と薔薇水晶扮する女王を指差す。
こういう台詞は、やはり凛々しい人が言わねばサマにならない。
蒼星石か水銀燈かで最後まで悩んだが、今なら彼女に任せてよかったと思えた。

 巴「いい感じだね、桜田くん。あ、現場では監督って呼んだ方がいい?」
 ジ「変に気を回さないでくれ。こっちが意識しちゃうよ」 
 巴「そう? 結構、板に付いてると思うよ。才能あるんじゃないかな」

「ないよ」と言って、ジュンは俳優達の演技を見守った。
放課後の教室内。教壇を舞台に見立てた練習は続く。
金糸雀の舞台装置も、順調に作動しているようだ。

 ジ「我ながら、巧くいってるとは思うよ。でも……だからこそ不安かな。
   ウケが悪かった場面を考え出すと、堪らなくなるんだ」

不意に漏らした本音。巴はジュンの背中を、ぽんぽんと叩いた。

 巴「大丈夫。桜田くんなら、きっと……素敵な夢を園児たちに見せられる。
   やさしい思い出をあげる事ができるよ。わたしも、一緒に手伝うから」

ジュンは肩越しに振り返り、ちょっとだけ口の端をつり上げた。



いよいよ明日に本番を控えた、金曜日の昼下がり。

 薔「ジュン……お昼、一緒に食べよ?」
 雛「食べるのー!」
 翠「モテないチビは哀れですぅ。しゃーないから、私が一緒に食べてやるです」

今日も今日とて、かしましい薔薇乙女たちが誘いに来る。
勿論、断る理由もない。ジュンは姉が作った弁当を手に、屋上へ上がった。
入学以来、この青い空の下で繰り返されてきた日常。
僕達はこれから、どこへ行くのだろう。月日が流れ、新しい季節へ向かっても、
今までどおり仲良しグループで居られるんだろうか?

ばしんっ!

やおら背中を叩かれ、ジュンは食べかけの卵焼きを危うく喉に詰まらせそうになった。
誰だよ、と横目に睨むと、翠星石が悪びれた風もなく言った。

 翠「なにボ~っとしてやがるです。お昼の時ぐらい、劇の事は忘れるです」
 ジ「いや……別に、そんな訳じゃ――」

ない、と言いかけて、ジュンは口を噤んだ。全く関係ないとは言い難い。
この劇で、ジュンはみんなとの思い出を作ろうとしていたのだから。
今更ながら、梅岡先生の「つかのまの青春を楽しめ」という言葉が思い出される。
確かに、そうだ。長い人生からみたら、高校生活の三年間など、束の間の夢。
夢は起きれば忘れてしまうもの。
だからこそ、ジュンは欲しいと思った。
目覚めても、決して色褪せることのない、素晴らしい夢を――



――本番前

舞台装置は昨日の放課後に運び込んで、設置済みだった。今は金糸雀が、
スポットライト等の最終調整に入っている。
場所的に火気厳禁だが、スモークなどを使って臨場感を出すことには成功していた。

 ジ「凄いよ、金糸雀! 実際、ここまでの物が出来てるとは思わなかった」
 金「カナの明晰な頭脳をもってすれば、御茶の子さいさい。当然かしら~」
 ベ「金嬢の設計どおりに組み上げた俺たちのことも、褒めて貰いてえな」
 笹「いや~。僕、競演できる喜びで、つい張り切っちゃったよ」
 ジ「うん。お前ら、ホントにGJ!! 役の方も頼むぜ」

「任せておけよ!」と、ベジータ・笹塚コンビは楽屋へと消えていった。
これからアッガイの着ぐるみを纏わなければならない。暑いだろうが頑張れよ。

彼等と入れ替わるように現れた薔薇乙女達は、誰も彼もが輝いて見えた。
それは決して、煌びやかな衣装によるものではない。内側から放たれる魅力だった。

 紅「私達は、準備できたのだわ。いつ幕を開けても構わないわ」
 銀「でも、この衣装って、露出度少ないんじゃなぁい?」
 翠「園児相手に悩殺ポーズとるなんて、バカですか、銀ちゃんは」
 蒼「まあまあ、姉さん。楽しんで貰えれば、それで良いじゃないの」
 雛「そうなのー。ヒナも、みんなに楽しんで貰えるように頑張るのっ」
 薔「今日は…………本気で…………いきます」

ありがとう、みんな。ジュンは心の中で頭を下げた。
この脚本には、自分の夢を詰め込んだつもりだ。
みんなと一緒に、かけがえのない夢を見たいから。
――――この思い、届け。



開演のブザーが鳴り響き、続いて勇ましいオープニングテーマが流れ出す。
録音ではなく、ライブ演奏。奏者は金糸雀ひとりである。
実は楽器の演奏が得意だったと知って、ジュンはまたまた驚かされた。

曲が終わる。巴が幕を開き、金糸雀がスポットライトの操作を始めた。

 紅「真紅っ!」 ♪ドドドドドド!
 銀「水銀燈!」 ♪ゴゴゴゴゴゴ!
 翠「翠星石!」 ♪バァーーン!
 蒼「蒼星石!」 ♪ドオーーン!
 雛「雛苺ぉ!」 ♪ピキーン!

 全「五人揃って――――うにゅー特戦隊!!」(ぼかーん! とスモーク)

ポージングがバッチリ決まると、園児達から歓声と拍手が湧き起こった。
掴みは上々。これから、村娘がミスティカ軍兵士に暴行される場面だ。
予め村娘の衣装に着替えていた巴が、舞台の袖から中央へと走り出して行く。
その後を、小走りに追い掛ける二体のアッガイ。

 ベ「逃げるんじゃねぇよ! 俺たちと……や ら な い か?」
 巴「厭ですっ! 離して下さいっ!」
 笹「へへへ…………厭よ厭よも好きのうち。よいではないか、よいではないか」

ジュンは、思わず「はぁ?」と声を上げていた。自分の脚本と、台詞が違う。
昨日までは、確かに自分が書いたシナリオを演じていたのに。
ハッ! と振り向いたジュンの目に、怪しい笑みを浮かべる金糸雀の姿が映った。

 ジ「直前で、台詞まわしを差し替えたのか! 謀ったな、金糸雀っ!」
 金「君のヘボヘボなシナリオが悪いのだよ。くっくっくぅ~」

劇が始まってしまった以上、どうにもならない。
ジュンは黙って、観客になるしかなかった。
舞台では、うにゅー特戦隊によってアッガイが成敗されていた。
ちょっとやりすぎな感は否めない。
這々の体で袖に戻ってきた二人に、ジュンは労いの言葉をかけた。

 ジ「大丈夫か? 苦労をかけて済まない」
 ベ「気にすんなよ。俺たちは、これで結構、楽しんでるぜ」
 笹「着ぐるみだから、大して痛くないし。僕らはみんな生きている!」

なんだか理解に苦しむ受け答えだったが、テンションが上がっているのは解った。

 雛「こんな悪い事をするミスティカ軍は許せないのっ!
   みんなで女王を退治して、経典と伝説のドールズを奪い返すのよっ!」
 蒼「経典なんて知らないよ。それより、どうやって女王を倒すのさ」
 銀「そぉよぅ。聞くところによると、女王の力は強大無比なんですってぇ」
 紅「弱点は無いのかしら? ブタ、貴女は何か知らなくって?」
 翠「ぶっ……ブタって、こンのウマぁ! 馬刺にしてやるですぅ!」

園児や保母さん達から笑いが起きる。これで良いのか?
翠星石は真紅の臑を蹴飛ばすと、誤魔化すように咳払いをして台詞を続けた。

 翠「と、とにかく……王女の弱点は、チャブダイの騎士が知ってるですぅ」

なんだか、どえらい名前が出てきて、ジュンは面食らった。
最早、自分の描いたシナリオと全然違う方向へ、暴走しつつある。

 ジ「おい、金糸雀! なに考えてるんだ。こんなんで良いと思――」
 金「いいのかしら。おーるおっけー。おとなにはわかんない♪」
 ジ「子供向けだって言うのか? けど、子供だって解らないと思うぞ」

ジュンの指摘をサラッと無視して、金糸雀はスポットライトを操り続ける。
その姿に普段の学級でみる堅苦しさは無い。とても生き生きしていた。
舞台では、女優たちの熱演が続いている。

 蒼「その、チャブダイの騎士は、どこに居るのさ」
 翠「噂では、帝都の衛星都市メメタァで隠居してるとか……」
 雛「それじゃあ、メメタァにれっつごー! なのー」

ここでまた、巴が登場。
今度は長髪のカツラを被り、杖を持って予言者の役に成りきっている。
衣装も着替えて……一人二役も大変だ。

 巴「お主たちの探すものは、現実世界には居ない。美しき乙女たちの
   祈りによって、日常に紛れた非現実世界から姿を現すであろう」
 銀「それってぇ、何か祈りの言葉とかあるのぉ?」 
 巴「勿論じゃ。その言葉とは『アベシ・タワバ・ヒデブ』である」

ジュンの背後で、金糸雀と薔薇水晶が必死になって笑いを堪えていた。
あのネタ、お前らの発案か……。

うにゅー特戦隊は一斉に合掌して、天を仰いだ。


 紅「アベシ・タワバ・ヒデブ……乙女の願い…」
 翠「アベシ・タワバ・ヒデブ……あなたを、ずっと…」
 蒼「アベシ・タワバ・ヒデブ……私は、あなたのことが…」
 雛「アベシ・タワバ・ヒデブ……本命は貴方なの!」
 銀「アベシ・タワバ・ヒデブ……この願い彼に届け☆」

舞台が暗転。ぱぱらぱーと効果音が流れ、スポットライトが宙を照らす。
天井から、空中ブランコがするすると降りてきた。
そこに立っていたのは――

 ジ「うっ! ウサギ?!」
 金「道化ウサギさんかしら。カナの知り合いで、友情出演かしら」

空中ブランコに立ったまま、道化ウサギは「モルスァ!」と訳の解らない掛け声を上げた。
ウルトラマンで言うところの「デュアッ!」なのだろう。

 雛「うゆ……あ、貴方がチャブダイの騎士、なの?」
 騎「いかにも」
 蒼「お願いです、チャブダイの騎士よ。女王ローザを倒す術を教えて下さい」
 騎「知って、どうする」
 翠「当然、ブッ倒すに決まってるです。勿体ぶらねぇで、早く教えるです!」
 
チャブダイの騎士とうにゅー特戦隊の掛け合いを、園児達は固唾を呑んで見守っている。
お、面白いのか? こんなハチャメチャな展開が。


 騎「ならばっ! ソースを使うのだ」

呪文めいた、その言葉。
一斉に固まるうにゅー特戦隊。ソースとは、いったい何のことなのか?

 紅「そっ…………ソース? 調味料の、あのソース?」
 騎「うむ! これをつかうが良い」

チャブダイの騎士は徐に懐からビンを取り出して、最も近くにいた水銀燈に投げて渡した。
ビンの中には、確かに黒くてドロッとしたブツが入っている。

 騎「王女ローザは甘い物に目がない。だが! ひとつだけ苦手な物がある。
   それは『いちご大福』なのだ」
 蒼「そうか! つまり、このソースを使って『いちご大福』を別の物に
   似せてしまえばいいんだ! 例えば、馬糞おにぎりみたいな」
 翠「騙して喰わせる作戦ですね! さすが蒼星石。頭いいですぅ。
   それに引き替え、この駄馬は――」
 紅「ちょっ! いい加減にしないと豚カツにするわよ!」

またぞろ掛け合い漫才が始まりそうな雰囲気を両断したのは、水銀燈だった。

 銀「あのさぁ……これ、ソースじゃなくてチョコレートシロップだけどぉ?」

ぴきぃん!

場の空気が、一瞬で凍り付いた。
ソースとチョコレートシロップを間違えるなんて……。


 騎「ああっと! ここで、お釈迦様の命令電波がぁーーっ」

突然、訳の解らない事を口走るや、
チャブダイの騎士は卓袱台をひっくり返して忽然と消えた。

 紅「一体、なんだったのやら」
 銀「でもぉ、これは使えるわぁ。大切にとっておきましょぉ」
 翠「どこかで、いちご大福をゲットしないとダメですね」
 雛「それなら、ヒナがもってるのっ」
 蒼「い……いつも、持ち歩いてるのかい?」(腐りかけ……な訳ないよね?)

怪しいキャラの乱入でカオス一歩手前まで追い遣られた『うにゅー特戦隊』は、
体勢をたてなおし、王女ローザの待つ場内へと踏み込んだ。
玉座に座り、頬杖をついて、王女ローザは特戦隊を見下していた。

 薔「ふふふ…………ザコどもが、ぞろぞろと」

さっ! と女王が手を振るや、忽ち現れるアッガイペア。

 薔「かかれ、者共!」
 ベ「ははぁっ!」
 笹「おまかせ下さい、女王陛下!」

怒濤のツープラトンアタック(?)を見せるアッガイ。

 ベ「うおおぉーっ! 蒼嬢、もう二度と離さないっ!」
 蒼「うっひぇぇー!」
 笹「ヒナちゃんっ! ぼ、僕は君を離さないっ!」
 雛「やーん、なの~っ」

二人は一瞬でアッガイに抑え込まれ、舞台の袖へと消えた。
意外に強いじゃないか、アッガイ!

舞台は丁度、薔薇水晶が玉座から鷹揚に立ち上がる場面だった。
薔薇水晶は胸の谷間から小瓶を取り出し、中の液体を一息に口へ含む。
そして、着火したライターにブゥーっと吹き付けた。

  ぼわわっ!!

やおら放たれた火焔放射攻撃に、園児達はビビるビビる。
余りの迫力に、泣き出す子もいる始末だ。薔薇水晶、あんたやりすぎ。
驚いたのは、園児達ばかりではない。
うにゅー特戦隊の面々もまた、突然の演出に頭の中真っ白になっていた。
こんなの打ち合わせに無かったじゃん。

 薔「これで…………明かるくなったろぅ?」
 紅「どこがよ! 客席は真っ暗に意気消沈しているのだわ!」
 銀「あれぇ? なんだか焦げ臭いわぁ」
 翠「ひぇえぇえぇっ! 私の髪がコゲてるですぅっ!!」
 
髪の長さが災いしたのだろう。
翠星石の美しい髪は、先の方が少しチリチリになっていた。

 翠「こぉんの、バカ水sy……じゃなくて女王ローザ! 火気厳禁ですぅ!」
 紅「髪だけで良かったじゃない。下手してたらチャーシューになってたわよ」
 翠「ビキビキッ! このバカ馬ぁ!」

翠星石の回し蹴りがクリーンヒット! 
真紅はゴールに飛び込むサッカーボールの如く、舞台袖まで吹っ飛んでいった。

 翠「お前はもうクビですっ! タルタルステーキになってろですっ!」
 薔「おやおや……仲間割れ? 無様ねぇ」
 
こんな時でも演技を忘れない。ジュンは舞台袖で感涙に咽び泣いていた。
薔薇水晶、あんた最高の女優になれるぜ。

 薔「残るは、お前たち二人。もう一遍…………燃えてみる?」
 翠「ひえっ! 冗談じゃねぇです。銀ちゃん、盾になってですぅ」
 銀「ちょっ、なに、その冗談。私だってアフロヘアは厭よぉ」

こつ・こつ・こつ…………
王女ローザが履くハイヒールの音が、静まり返った舞台に響きわたる。
薔薇水晶が見せる迫真の演技に、水銀燈と翠星石は戦意喪失ガクブル状態だった。

と、そこへ――

 蒼「しっかりするんだ、みんな!」
 雛「勇気をだすのっ! 切り札も、ちゃんと用意してきたのっ!」
 紅「私達を忘れないで……欲しいのだわ」

再登場する三人の乙女。思い出になる前に、華麗に復活。

 薔「おのれ……死に損ない共めっ! 衛兵!」
 ベ「ははぁっ!」
 笹「我等、いつでも女王陛下の御許に!」

三度、出現するアッガイペア。お前ら、なんてタフガイなんだ。

 ベ「WRYYYY――――ッ!!」
 笹「お命頂戴つかまつるっ!!」

既にキャラクター変わっている二人は、なにかもう鬼神の如き強さで、
うにゅー特戦隊を押さえ込んでいく。これも台本通りなのか?
ジュンが疑わしげに金糸雀を見ると、彼女はニンマリと嗤った。
どうやら、これで良いらしい。
雛苺、翠星石、真紅と倒されていき、蒼星石もまた――

 蒼「水銀燈……ボクは、もうダメだ……君といつまでも……」ガクッ!
 銀「しっかりするのよ、蒼星石っ! 死んじゃダメぇ」

なるほど、ここでお涙頂戴のメロドラマ展開か。金糸雀め……やりおる。
最後に残った水銀燈は、蒼星石の亡骸を抱きながら震えていた。
 
 薔「貴女で、最後。よくぞここまで闘ったと、褒めてあげましょう」
 銀「あ、あのぅ……ちょっと、相談が」

相談? この状況で? ジュンは首を捻った。
この状況で相談とくれば、考えられる濃厚な線は『寝返り』だろう。
子供相手にエグいネタを使うものだ。
水銀燈は、蒼星石の手から拳大のチョコレート塊をもぎ取ると、女王に差し出した。

 銀「その恋は突然に、私の胸に飛び込んできたのです。
   どうか女王陛下、私をお側に置いて下さい。このチョコレートを差し上げますからぁ」
   
うるうると瞳を潤ませて懇願する水銀燈を見下ろしていた薔薇水晶の頬が、
朱に染まっている。なに見とれてるんだか。
舞台袖から、金糸雀が頻りに台詞をせっついている。
なんかもう、金糸雀が監督になってるし……。ジュンは肩身が狭くなった。


 薔「ほぉう? 貢ぎ物とは感心なこと。私は甘い物に目が無い。
   チョコレートも大好きでな」
 銀「で、では……?」
 薔「私の家来にしてあげましょう」
 銀「よっしゃ! 今日も生き延びたわぁ」

小さくガッツポーズをとった水銀燈に、園児達の非難と罵声が殺到した。
演技とはいえ、少し可哀想だ。水銀燈は半ベソをかいていた。
客席の喧噪を余所に、舞台は続く。
薔薇水晶はリンゴを囓るかの様に、チョコレート塊にかぶりついた。
 
 薔「ンまぁーい…………? ん……むむっ!!」

女王の様子が急変した事で、客席の喧噪が静まる。
一体、なにが起きたのか――
女王ローザは喉元に手を当てて、苦しみ始めた。

 銀「本命チョコは死のかほり……破れたり、女王ローザ!!」
 薔「こっ…………このチョコ、うにゅー入りっ!!!」

正確には、チョコレートシロップをふんだんに振りかけた『いちご大福』だ。
断末魔の呻き声を上げて、薔薇水晶は俯せに倒れた。なんて迫真の演技だろう。
ジュンは拍手を送りたい気持ちを、グッと堪えた。あんた凄ぇよ薔薇水晶。

女王ローザの亡骸から、ぽろりと黒い藁人形が零れ落ちた。
これこそ、ジュンの脚本では女王と奪い合う筈だった『ドールズ』である。
水銀燈は、ドールズをしっかりと胸に抱き締めた。
舞台が暗転。スポットライトが、水銀燈だけを照らす。

 銀「やったわぁ……これさえあれば、みんなを生き返らせる事ができる」

 銀『        』(←祈りの言葉は、次スレタイトル)

膝を突いて祈りの言葉を口にする水銀燈。
その周りで、訳が解らず呆気に取られた仲間達が、身体を起こした。

 紅「はっ! 夢? 良かった……もう少しで馬刺に――」 
 雛「うにゅー?」
 蒼「あれ…………ボクは、どうして」
 翠「ひぇっ! あぁ……焼き豚にされる夢を見たですぅ」
 銀「みんなっ! よかったぁ! 生き返ったのねぇ」

ひし、と抱き合う五人。そして、締めは勿論――

 紅「真紅っ!」  ♪ドドドドドド!
 銀「水銀燈!」  ♪ゴゴゴゴゴゴ!
 翠「翠星石!」  ♪バァーーン!
 蒼「蒼星石!」  ♪ドオーーン!
 雛「雛苺ぉ!」  ♪ピッキィーン!

 全「五人揃って――――うにゅー特戦隊!!」(ぼかーん! とスモーク)

客席の子供達は大喜びだった。



芝居は大団円。片付けも終わって、みんなは近くのお好み焼き屋で打ち上げをしていた。
短い準備期間だったが、終わってみれば少し寂しくもあった。

 ジ「でも、焦ったよ。いきなり劇が変わってるんだから」
 笹「そうだよね。僕も直前に台本を渡されて、必死で台詞おぼえたよ」
 ベ「ま、俺たちは台詞も少なかったから楽だったがな」
 紅「あれは、金糸雀の発案なのだわ」
 金「書き換えたのはカナだけど、発案は巴なのかしら~」
 蒼「ほ、ホントに? あんな内容だから、ボクはてっきり――」
 翠「私も、金糸雀か薔薇しぃの仕業だと思ったです」
 雛「でもでも、ヒナは愉しかったの! また、やってみたいのー」
 薔「…………右に同じ」
 銀「うふふっ。ホントに、今日は楽しかったわねぇ。巴には感謝しなきゃ」

一同の視線が、巴へと注がれる。
「え?」と、お好み焼きを食べていた巴の箸が止まった。

全員「巴、今日は本当に、楽しい思い出をありがとう」
 巴「ええっ? や、やだなぁ……わたしは、高校生活の記念が欲しかった
   だけだよ。わたしの身勝手で迷惑かけちゃった事は、ごめんなさい!」
 ジ「いいって。みんなも、気にしてなんかないよ」

ジュンの言葉に、みんな一斉に頷く。
誰の表情も、ひとつの仕事を成し遂げた満足感が満ち溢れていた。


――楽しい思い出を、ありがとう。薔薇学園に幸おおからん事を祈って――



  終わり


因みに、次スレタイトルは【乙女のナイショ☆】でした。