夏の詩
#ref(b.JPG,写真,width=300,height=300,center) 時計の針が 時を刻む 目覚めたばかりの夜明けに 蒸し暑い朝 窓ガラスを開け放つ どこからともなく 入り込んでは出て行く 朝涼がここちよく はだを撫でていく 窓辺の向こうに見える 朝を歩く人々に 銀の風が吹いていた 窓辺の風鈴が 朝涼に吹かれるままに 懐かしい音色を響かせて 私はただそれをだまってみていた 私はそれをだまって聞いていた 懐かしい思い出と 始まったばかりの 朝との間を 揺れ動きながら