絵筆
秋の空を翔ける風 広い青いキャンパスを 秋色に塗りかえていく 山々を色鮮やかに たらした絵の具が 滲んでいく 季節の移り行く時 アーティストになった風 ある時は秋を奏でる奏者 また ある時は 木枯らしとなって 季節の移ろいを 描いていく 変わり行く季節の間で 迷い人のように 移ろう季節をさ迷う 色あせていく思い出と 真新しい思い出の アルバムが重なり合う 昨日までとは違う 風が窓辺に集う なにやら賑やかに 囁いて