天剣王器

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32 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:03/03/04(火) 04:37 >31 物語風にどうぞ。 少年がいました。少女がいました。彼らはある国の片田舎に住む若人でした。 その国の若者には義務がありました。十五になれば半年の間、男子は兵役、女子は労働に就かなければなりません。 それはある試験を兼ねていて、試験で選ばれた少年少女は特別な存在になるために特別な教育を受けさせられます。 何がどうなったのか、少年と少女は試験をパスします。そして少年少女の短い学園生活が始まります。 友達が出来たり、低迷する成績に落ち込んだりして、少年は学園生活の日々を送りました。 友達が出来たり、成績トップをかっさらったりして、少女は学園生活の日々を送りました。 気が付くと、少年は特別な存在になっていました。天剣と呼ばれる特別な存在に。 気が付くと、少女の友人が特別な存在になっていました。王器と呼ばれる特別な存在に。 少女はいつの間にか、姿を消していました。 天剣とは国を守る「つるぎ」です。王器とは国を治める「うつわ」です。 33 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:03/03/04(火) 04:37 少年が天剣となってしばらく経った頃、ある大国が戦を仕掛けてきました。 少年は戦いました。剣は振るわれてこそ。天剣は国を守る剣なのですから。 しかし劣勢は続きます。少年の師匠達が加勢してくれましたが、如何ともし難い兵力差でした。 故に、「王器」は「天剣」の使用に踏み切りました。 王器とは飾りです。真の「王器」の存在を隠すための。 真の「王器」は国を背負う存在。国守るために命を捧げる人柱。 そして、「王器」は少女でした。かつて姿を消した少女は、「王器」として国のために犠牲となっていたのです。 師匠の一人は、戦場に赴く前に少女の意識を救っていました。 自由になった少女は、「王器」としての務めを果たそうとします。 故に、「王器」は「天剣」の使用に踏み切りました。 「天剣」とは国を守るつるぎです。その刀身はうつわに捧げられた「王器」の命です。 振るえば如何なる軍勢も退けられましょう。振るえば「王器」の命は尽きることでしょう。 振るう者は天剣です。少年は国を守るために、少女を殺さねばなりませんでした。 少女を守りたいと思う少年に、「天剣」を振るうことは出来ませんでした。 しかし、その力に反応し、その想いに応え、少年の血に眠る「龍」が目覚めました。 「龍」とは神にも等しい存在。人如きが抗しきれる相手ではありませんでした。 「龍」となった少年は全てを消し飛ばしました。守るべきものを守るため、容赦なく敵を滅ぼしたのです。 そして少年は人の姿に戻りました。敵が消え、もう「龍」である必要が無くなったからです。 戦も終わり、少年は少女とともに自らの故郷に帰りました。
32 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:03/03/04(火) 04:37 &color(black){>}31 物語風にどうぞ。 少年がいました。少女がいました。彼らはある国の片田舎に住む若人でした。 その国の若者には義務がありました。十五になれば半年の間、男子は兵役、女子は労働に就かなければなりません。 それはある試験を兼ねていて、試験で選ばれた少年少女は特別な存在になるために特別な教育を受けさせられます。 何がどうなったのか、少年と少女は試験をパスします。そして少年少女の短い学園生活が始まります。 友達が出来たり、低迷する成績に落ち込んだりして、少年は学園生活の日々を送りました。 友達が出来たり、成績トップをかっさらったりして、少女は学園生活の日々を送りました。 気が付くと、少年は特別な存在になっていました。天剣と呼ばれる特別な存在に。 気が付くと、少女の友人が特別な存在になっていました。王器と呼ばれる特別な存在に。 少女はいつの間にか、姿を消していました。 天剣とは国を守る「つるぎ」です。王器とは国を治める「うつわ」です。 33 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:03/03/04(火) 04:37 少年が天剣となってしばらく経った頃、ある大国が戦を仕掛けてきました。 少年は戦いました。剣は振るわれてこそ。天剣は国を守る剣なのですから。 しかし劣勢は続きます。少年の師匠達が加勢してくれましたが、如何ともし難い兵力差でした。 故に、「王器」は「天剣」の使用に踏み切りました。 王器とは飾りです。真の「王器」の存在を隠すための。 真の「王器」は国を背負う存在。国守るために命を捧げる人柱。 そして、「王器」は少女でした。かつて姿を消した少女は、「王器」として国のために犠牲となっていたのです。 師匠の一人は、戦場に赴く前に少女の意識を救っていました。 自由になった少女は、「王器」としての務めを果たそうとします。 故に、「王器」は「天剣」の使用に踏み切りました。 「天剣」とは国を守るつるぎです。その刀身はうつわに捧げられた「王器」の命です。 振るえば如何なる軍勢も退けられましょう。振るえば「王器」の命は尽きることでしょう。 振るう者は天剣です。少年は国を守るために、少女を殺さねばなりませんでした。 少女を守りたいと思う少年に、「天剣」を振るうことは出来ませんでした。 しかし、その力に反応し、その想いに応え、少年の血に眠る「龍」が目覚めました。 「龍」とは神にも等しい存在。人如きが抗しきれる相手ではありませんでした。 「龍」となった少年は全てを消し飛ばしました。守るべきものを守るため、容赦なく敵を滅ぼしたのです。 そして少年は人の姿に戻りました。敵が消え、もう「龍」である必要が無くなったからです。 戦も終わり、少年は少女とともに自らの故郷に帰りました。

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