白鳥異伝

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41 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:19:58 ID:z2MnDEHh &color(black){>>}39-40 ありがとうございます! 次の白鳥異伝いきます。 空色勾玉の倍以上の長さになってしまいましたが、原作もそうなのでお許しを。 42 名前:白鳥異伝1/10[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:25:12 ID:z2MnDEHh 天皇に仕え、勾玉を守る一族の姫遠子。 彼女には、生まれた時から供に育った孤児小倶那がいた。 小倶那は蛇と雷が大の苦手で、一族の子から弱虫と虐げられていた。 遠子はそんな小倶那を常にかばい、二人は正反対の性格だが双子のように仲良く育った。 だがある日、都から皇子が天皇の使いとしてやって来る。 天皇の目的は勾玉を輝かせる巫女、明姫を自分の元におくこと。 皇子と小倶那は何故かそっくり。皇子は巫女姫を貰い受けると同時に、 小倶那を自分の影(身代わりを勤める側近)として連れていこうとする。 皇子の影になれば、皇子と同じ教育、稽古を受けることができる。 自分を弱虫だと感じていた小倶那は強くなるためその言葉に応じる。 遠子は悲しむが、出発の日に一つの約束をして小倶那を送り出す。 「貴方とまた会う日まで、私は絶対に女になんかならない。  だから、必ず帰ってきて。」 一族の姫である遠子は、女になったら巫女として俗世との関わりを絶たなければならない。 遠子は小倶那とまた会う日まで、子供でいることを誓う。 43 名前:白鳥異伝2/10[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:27:53 ID:z2MnDEHh 皇子の元で小倶那は"影"としてどんどん力をつける。 蛇と雷が苦手なことは変わらなかったが、他は非常に優秀なため、 小倶那はやがて屋敷内を自由に行き来するようになっていた。 だがある日、屋敷の片隅で明姫を見つけたことから小倶那の運命は一変する。 天皇に勾玉の輝きを捧げることに失敗した明姫は、天皇に下女として虐げられていた。 明姫に惹かれていた皇子は彼女を天皇の元から浚い、天皇に反逆するため姫の故郷へ逃げる。 影だった小倶那は、この時故郷へ帰ることを諦め、囮になって皇子を逃がす。 故郷では、遠子が誓い通り女にならず小倶那を待っていた。 皇子が天皇に反逆するため、この地に下ると知った遠子は 小倶那が帰ってくると喜び勇んで皇子を迎えにいく。 ところが皇子一行の中に小倶那はいない。 皇子に小倶那は囮になった、死んだと告げられ、遠子は絶望する。 孤児の小倶那には、彼を一番に考える身内がいない。 自分以外、皆小倶那を犠牲にして平気なのだ。自分ほど悲しみはしないのだ……と。 だが、遠子はその日小倶那の夢を見る。 夢によって小倶那が生きていることを確信した遠子は、絶望から回復し、また小倶那に会うと誓う。 44 名前:白鳥異伝2/10[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:31:08 ID:z2MnDEHh そのころ小倶那は、遠子の夢の通り生きていた。 "影"として処刑される筈の小倶那は、何故か天皇の妹巫女桃襲姫に助けられたのだった。 桃襲は小倶那の母だった。 桃襲はかいがいしく小倶那の世話をし、小倶那が自由に身体を動かせるようになると、小倶那をある社へ連れて行く。 天皇の血に連なる巫女しか見ることを許されないというその社には、〈大蛇の剣〉が祀られていた。 代々の天皇が、血の正統を確かめるために見るというその剣を前に、小倶那は悲鳴をあげる。 小倶那には剣が大蛇に見えた。幼い頃から小倶那が恐れ続けた蛇と雷とは、この大蛇だったのだ。 同時に、小倶那は自分自身も大蛇だということを知る。 小倶那の血が天皇家に連なるものだと言うのなら、 小倶那の父は現天皇に他ならない。しかし、天皇と桃襲は兄妹。 自分が禁忌の子……呪われた子供だと知り、小倶那は〈大蛇の剣〉の主となる。 〈大蛇の剣〉の主となった小倶那は、自らの故郷にいる皇子を襲撃し、皇子に成り代わる。そして各地に滅びをもたらし始める。 小倶那が剣の主になり、夢に現れるのを拒んだことを知った遠子は、 小倶那を滅ぼすため、彼を追う。 45 名前:白鳥異伝4/10[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:34:31 ID:z2MnDEHh 全てを滅ぼす〈大蛇の剣〉に対抗するには、全てに死を与える 〈死の御統(みすまる)〉を手にするしかない。 〈死の御統(みすまる)〉とは、神々の時代、輝の大御神を鎮めるために、 闇の女神が地上に与えた六色の勾玉のうち、四色をつらねたもののこと。 遠子は勾玉を求めて各地を旅し〈死の御統(みすまる)〉を手にすることに成功する。 また、同じく勾玉を扱う一族の仲間、菅流に出会う。 菅流は遠子と小倶那の絆を知り、遠子に小倶那を殺しにいくことに反対する。 遠子が剣の主になった小倶那を憎むのは、最も大事だからだ、と。 だが、遠子の決意が固いことだと知って諦め、代わりに小倶那の後追いだけはしないように誓わせる。 〈死の御統(みすまる)〉を手にした遠子は〈大蛇の剣〉の主となった小倶那と対峙する。 小倶那は遠子が殺しにきたことを知っても動じない。 それを、滅びを重ねたことで心が麻痺してしまったのだと感じた遠子は、躊躇わず小倶那を小刀で刺す。 だが、その時遠子の身体に異変が起こる。 下腹部に鈍い痛みがはしり、太股に血が伝うーー 小倶那に会った瞬間から、遠子は女になっていたのだった。 46 名前:白鳥異伝4/6[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:40:20 ID:z2MnDEHh 自分が今までしてきたことは、小倶那を殺すためではなく、 遠い昔の約束を果たすためだったことを突きつけられ愕然とする遠子。 遠子はそのまま〈死の御統(みすまる)〉を操る力をなくし、小倶那の元から消えてしまう。 遠子から受けた傷で半死半生をさ迷った小倶那は、遠子を迎えにきた菅流に助けられる。 菅流は遠子が持っていた〈死の御統(みすまる)〉を持っていた。 小倶那は菅流に遠子の行方を尋ねるが、菅流も知らない。 菅流は遠子は死んだと考え、遠子に代わって小倶那を殺そうとする。 だが、小倶那は半死半生の間遠子の夢を見ていた。 遠子は死んでいないと小倶那は菅流に告げ、それを菅流は信じて小倶那と行動を供にする。 行動を供にしたことで菅流は小倶那が百襲姫の怨霊に取り付かれていることを知る。 百襲姫は小倶那が誰にも殺されないように、小倶那が誰のものにもならないように、 死んで剣にとりつき、小倶那が剣を振るうように強いていたのだった。 遠子と再会した小倶那は、これ以上剣をふるわないように百襲の霊に逆らっていた。 このままでは小倶那が取り殺されると感じた菅流は、遠子を見つけだす。 47 名前:白鳥異伝5/6[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:58:03 ID:z2MnDEHh 遠子は小倶那を殺せなかった自分に落ち込み、それまでの性格とは正反対の静かな娘になっていた。 はじめ、遠子は小倶那との再会を拒む。しかし小倶那がとりころされるかもしれないことを知り、小倶那の元へ戻る。 百襲姫は小倶那と〈大蛇の剣〉を引き離した遠子を憎み、剣を振るうのをやめた小倶那ともども遠子を殺そうとする。 小倶那は遠子を守るため、母の霊ともども〈大蛇の剣〉を滅ぼすことを決意。 〈大蛇の剣〉を滅ぼすには、剣の主が大蛇と共に地上から消えなければならない。 小倶那は大蛇と共に死ぬつもりだった。 遠子は〈大蛇の剣〉が滅びても、小倶那を救うため五つめの勾玉を求める。 勾玉は五つ集めれば〈生の御統(みすまる)〉となり、全てに蘇りをもたらすことが出来る。 遠子は、小倶那と共に大蛇が滅んだ後、小倶那だけを蘇らせるため〈生の御統(みすまる)〉を作ろうとする。 しかし、五つめの勾玉は見つからない。 〈生の御統(みすまる)〉がもつ蘇りの力は、古代、神々とともに地上から失われていたのだった。 遠子の奮闘むなしく、小倶那は〈大蛇の剣〉と共に地上を去ることになってしまう。 48 名前:白鳥異伝6/6[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 17:03:46 ID:z2MnDEHh 残された菅流と遠子は、悲しみにくれながらも剣によって滅びた地の復興を始める。 〈大蛇の剣〉によって滅びがもたらされることはもうない。 ならば、百襲姫のような死霊にだけはならないように……と。 ところが、二人の前に蘇りを果たした小倶那が現れる。 小倶那は大蛇とともに黄泉へ向かう最中、五つめの勾玉を見つけたと二人に語る。 小倶那が見つけた五つめの勾玉とは、神々の時代、天から舞い降りた天皇家の祖先ーー〈風の若子〉が〈水の乙女〉から与えられた青い勾玉だった。 天皇と妹百襲の間に生まれた小倶那は神々の血が濃く、その身体の中に勾玉を見出すことが出来たのだった。 無事に蘇った小倶那に安堵し、菅流は故郷へ帰る。 既に故郷をなくした遠子と小倶那はどこにも帰りはせず、小倶那の蘇った地で新しい生活を始めることに。 が、いい土地だと喜ぶ遠子に反し、小倶那は浮かない顔。 不思議がる遠子に小倶那は真面目に答える。 「ここは春になると蛇が多いんだよ。これは問題だと思う」 「あなた、まだ蛇が怖いの?」 49 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 17:11:19 ID:z2MnDEHh &color(black){>>}42-48で白鳥異伝終わりです。 勾玉三部作の二作目で、三部作の中で一番長いです。 概要内では省略してしまいましたが、話の大部分をしめるのは、遠子の勾玉集めの旅と、その中で勾玉が起こす奇跡です。 キャラクターも菅流以外にたくさん出てきて、遠子に協力したり諭したりします。 この辺はロープレっぽいと自分は感じました。 単体でも読めますが、空色勾玉を読んでると、世界観が繋がってることが分かってより楽しめると思います。 三作目、薄紅天女も書きたいので、もう少し待ってください。
関連:[[空色勾玉>空色勾玉]]、[[薄紅天女>薄紅天女]] 41 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:19:58 ID:z2MnDEHh &color(black){>>}39-40 ありがとうございます! 次の白鳥異伝いきます。 空色勾玉の倍以上の長さになってしまいましたが、原作もそうなのでお許しを。 42 名前:白鳥異伝1/10[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:25:12 ID:z2MnDEHh 天皇に仕え、勾玉を守る一族の姫遠子。 彼女には、生まれた時から供に育った孤児小倶那がいた。 小倶那は蛇と雷が大の苦手で、一族の子から弱虫と虐げられていた。 遠子はそんな小倶那を常にかばい、二人は正反対の性格だが双子のように仲良く育った。 だがある日、都から皇子が天皇の使いとしてやって来る。 天皇の目的は勾玉を輝かせる巫女、明姫を自分の元におくこと。 皇子と小倶那は何故かそっくり。皇子は巫女姫を貰い受けると同時に、 小倶那を自分の影(身代わりを勤める側近)として連れていこうとする。 皇子の影になれば、皇子と同じ教育、稽古を受けることができる。 自分を弱虫だと感じていた小倶那は強くなるためその言葉に応じる。 遠子は悲しむが、出発の日に一つの約束をして小倶那を送り出す。 「貴方とまた会う日まで、私は絶対に女になんかならない。  だから、必ず帰ってきて。」 一族の姫である遠子は、女になったら巫女として俗世との関わりを絶たなければならない。 遠子は小倶那とまた会う日まで、子供でいることを誓う。 43 名前:白鳥異伝2/10[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:27:53 ID:z2MnDEHh 皇子の元で小倶那は"影"としてどんどん力をつける。 蛇と雷が苦手なことは変わらなかったが、他は非常に優秀なため、 小倶那はやがて屋敷内を自由に行き来するようになっていた。 だがある日、屋敷の片隅で明姫を見つけたことから小倶那の運命は一変する。 天皇に勾玉の輝きを捧げることに失敗した明姫は、天皇に下女として虐げられていた。 明姫に惹かれていた皇子は彼女を天皇の元から浚い、天皇に反逆するため姫の故郷へ逃げる。 影だった小倶那は、この時故郷へ帰ることを諦め、囮になって皇子を逃がす。 故郷では、遠子が誓い通り女にならず小倶那を待っていた。 皇子が天皇に反逆するため、この地に下ると知った遠子は 小倶那が帰ってくると喜び勇んで皇子を迎えにいく。 ところが皇子一行の中に小倶那はいない。 皇子に小倶那は囮になった、死んだと告げられ、遠子は絶望する。 孤児の小倶那には、彼を一番に考える身内がいない。 自分以外、皆小倶那を犠牲にして平気なのだ。自分ほど悲しみはしないのだ……と。 だが、遠子はその日小倶那の夢を見る。 夢によって小倶那が生きていることを確信した遠子は、絶望から回復し、また小倶那に会うと誓う。 44 名前:白鳥異伝2/10[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:31:08 ID:z2MnDEHh そのころ小倶那は、遠子の夢の通り生きていた。 "影"として処刑される筈の小倶那は、何故か天皇の妹巫女桃襲姫に助けられたのだった。 桃襲は小倶那の母だった。 桃襲はかいがいしく小倶那の世話をし、小倶那が自由に身体を動かせるようになると、小倶那をある社へ連れて行く。 天皇の血に連なる巫女しか見ることを許されないというその社には、〈大蛇の剣〉が祀られていた。 代々の天皇が、血の正統を確かめるために見るというその剣を前に、小倶那は悲鳴をあげる。 小倶那には剣が大蛇に見えた。幼い頃から小倶那が恐れ続けた蛇と雷とは、この大蛇だったのだ。 同時に、小倶那は自分自身も大蛇だということを知る。 小倶那の血が天皇家に連なるものだと言うのなら、 小倶那の父は現天皇に他ならない。しかし、天皇と桃襲は兄妹。 自分が禁忌の子……呪われた子供だと知り、小倶那は〈大蛇の剣〉の主となる。 〈大蛇の剣〉の主となった小倶那は、自らの故郷にいる皇子を襲撃し、皇子に成り代わる。そして各地に滅びをもたらし始める。 小倶那が剣の主になり、夢に現れるのを拒んだことを知った遠子は、 小倶那を滅ぼすため、彼を追う。 45 名前:白鳥異伝4/10[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:34:31 ID:z2MnDEHh 全てを滅ぼす〈大蛇の剣〉に対抗するには、全てに死を与える 〈死の御統(みすまる)〉を手にするしかない。 〈死の御統(みすまる)〉とは、神々の時代、輝の大御神を鎮めるために、 闇の女神が地上に与えた六色の勾玉のうち、四色をつらねたもののこと。 遠子は勾玉を求めて各地を旅し〈死の御統(みすまる)〉を手にすることに成功する。 また、同じく勾玉を扱う一族の仲間、菅流に出会う。 菅流は遠子と小倶那の絆を知り、遠子に小倶那を殺しにいくことに反対する。 遠子が剣の主になった小倶那を憎むのは、最も大事だからだ、と。 だが、遠子の決意が固いことだと知って諦め、代わりに小倶那の後追いだけはしないように誓わせる。 〈死の御統(みすまる)〉を手にした遠子は〈大蛇の剣〉の主となった小倶那と対峙する。 小倶那は遠子が殺しにきたことを知っても動じない。 それを、滅びを重ねたことで心が麻痺してしまったのだと感じた遠子は、躊躇わず小倶那を小刀で刺す。 だが、その時遠子の身体に異変が起こる。 下腹部に鈍い痛みがはしり、太股に血が伝うーー 小倶那に会った瞬間から、遠子は女になっていたのだった。 46 名前:白鳥異伝4/6[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:40:20 ID:z2MnDEHh 自分が今までしてきたことは、小倶那を殺すためではなく、 遠い昔の約束を果たすためだったことを突きつけられ愕然とする遠子。 遠子はそのまま〈死の御統(みすまる)〉を操る力をなくし、小倶那の元から消えてしまう。 遠子から受けた傷で半死半生をさ迷った小倶那は、遠子を迎えにきた菅流に助けられる。 菅流は遠子が持っていた〈死の御統(みすまる)〉を持っていた。 小倶那は菅流に遠子の行方を尋ねるが、菅流も知らない。 菅流は遠子は死んだと考え、遠子に代わって小倶那を殺そうとする。 だが、小倶那は半死半生の間遠子の夢を見ていた。 遠子は死んでいないと小倶那は菅流に告げ、それを菅流は信じて小倶那と行動を供にする。 行動を供にしたことで菅流は小倶那が百襲姫の怨霊に取り付かれていることを知る。 百襲姫は小倶那が誰にも殺されないように、小倶那が誰のものにもならないように、 死んで剣にとりつき、小倶那が剣を振るうように強いていたのだった。 遠子と再会した小倶那は、これ以上剣をふるわないように百襲の霊に逆らっていた。 このままでは小倶那が取り殺されると感じた菅流は、遠子を見つけだす。 47 名前:白鳥異伝5/6[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 16:58:03 ID:z2MnDEHh 遠子は小倶那を殺せなかった自分に落ち込み、それまでの性格とは正反対の静かな娘になっていた。 はじめ、遠子は小倶那との再会を拒む。しかし小倶那がとりころされるかもしれないことを知り、小倶那の元へ戻る。 百襲姫は小倶那と〈大蛇の剣〉を引き離した遠子を憎み、剣を振るうのをやめた小倶那ともども遠子を殺そうとする。 小倶那は遠子を守るため、母の霊ともども〈大蛇の剣〉を滅ぼすことを決意。 〈大蛇の剣〉を滅ぼすには、剣の主が大蛇と共に地上から消えなければならない。 小倶那は大蛇と共に死ぬつもりだった。 遠子は〈大蛇の剣〉が滅びても、小倶那を救うため五つめの勾玉を求める。 勾玉は五つ集めれば〈生の御統(みすまる)〉となり、全てに蘇りをもたらすことが出来る。 遠子は、小倶那と共に大蛇が滅んだ後、小倶那だけを蘇らせるため〈生の御統(みすまる)〉を作ろうとする。 しかし、五つめの勾玉は見つからない。 〈生の御統(みすまる)〉がもつ蘇りの力は、古代、神々とともに地上から失われていたのだった。 遠子の奮闘むなしく、小倶那は〈大蛇の剣〉と共に地上を去ることになってしまう。 48 名前:白鳥異伝6/6[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 17:03:46 ID:z2MnDEHh 残された菅流と遠子は、悲しみにくれながらも剣によって滅びた地の復興を始める。 〈大蛇の剣〉によって滅びがもたらされることはもうない。 ならば、百襲姫のような死霊にだけはならないように……と。 ところが、二人の前に蘇りを果たした小倶那が現れる。 小倶那は大蛇とともに黄泉へ向かう最中、五つめの勾玉を見つけたと二人に語る。 小倶那が見つけた五つめの勾玉とは、神々の時代、天から舞い降りた天皇家の祖先ーー〈風の若子〉が〈水の乙女〉から与えられた青い勾玉だった。 天皇と妹百襲の間に生まれた小倶那は神々の血が濃く、その身体の中に勾玉を見出すことが出来たのだった。 無事に蘇った小倶那に安堵し、菅流は故郷へ帰る。 既に故郷をなくした遠子と小倶那はどこにも帰りはせず、小倶那の蘇った地で新しい生活を始めることに。 が、いい土地だと喜ぶ遠子に反し、小倶那は浮かない顔。 不思議がる遠子に小倶那は真面目に答える。 「ここは春になると蛇が多いんだよ。これは問題だと思う」 「あなた、まだ蛇が怖いの?」 49 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/02/26(火) 17:11:19 ID:z2MnDEHh &color(black){>>}42-48で白鳥異伝終わりです。 勾玉三部作の二作目で、三部作の中で一番長いです。 概要内では省略してしまいましたが、話の大部分をしめるのは、遠子の勾玉集めの旅と、その中で勾玉が起こす奇跡です。 キャラクターも菅流以外にたくさん出てきて、遠子に協力したり諭したりします。 この辺はロープレっぽいと自分は感じました。 単体でも読めますが、空色勾玉を読んでると、世界観が繋がってることが分かってより楽しめると思います。 三作目、薄紅天女も書きたいので、もう少し待ってください。

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