空色勾玉


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33 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 09:42:49 ID:K0bzCuWm
>> 32
まず、三部作といっても話に繋がりはない。それを踏まえた上で空色勾玉から。

長いので分けます。

34 名前:空色勾玉1/3[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 09:46:46 ID:K0bzCuWm
神々が地上を歩いていた古代日本。
地上は天上から"輝(かぐ)"の大御神につかわされた双子の御子の支配下にあった。
だが、天上の神は地上においては死と生まれ変わりを否定する忌むべきもの。
元から地上に住まう、"闇(くら)"の女神の子供たち、闇の氏族は双子の神に逆らい戦っていた。

"輝(かぐ)"の元で育った孤児狭也は、ある日迎えにきた鬼たちにより
自分が本当は"闇(くら)"の氏族であることを知る。
それも、ただの氏族の一人ではなく女神の技を担う〈水の乙女〉だった。
狭也は鬼の言葉を否定し、"輝(かぐ)"の御子に仕えようとする。
御子も〈水の乙女〉である狭也を歓迎し、不老不死の肉体を与えようとする。
狭也もそれを願う。しかし、不老不死の肉体は他者を殺し穢れを払うことで手にするものだった。
自分の不老不死のために他者を犠牲にすることに耐えられなかった狭也は、
自分が"闇(くら)"の氏族であることを認める。

"闇(くら)"の氏族として狭也は、"輝(かぐ)"に奪われていた大蛇の剣を探し始める。
大蛇の剣は〈水の乙女〉のみが鎮めることのできる、神々すら滅ぼす恐ろしい剣。
狭也が剣を見つけだすと、そこには"輝(かぐ)"の双子の御子の弟、稚羽矢がいた。
稚羽矢は双子の御子によって隠されていたが、"輝(かぐ)"の大御神の子供の一人。
〈水の乙女〉以外で、剣の力を制御出来る唯一の者〈風の若子〉だった。
自分の対になる存在を見出した狭也は、稚羽矢を連れて闇の氏族の元へ帰る。


35 名前:空色勾玉2/3[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 09:51:03 ID:K0bzCuWm
実は代々の〈水の乙女〉は、皆狭也のように"輝(かぐ)"に惹かれ、
失意の内に亡くなることを繰り返していた。
狭也が稚羽矢を連れてきたことで、それは〈水の乙女〉の宿命が〈風の若子〉に
あったからかもしれない、と氏族は気づく。

〈水の乙女〉と〈風の若子〉を見出した氏族は、これが最後の戦だと
"輝(かぐ)"の一族に戦を仕掛ける。
"輝(かぐ)"によって封じられていた地上の神々を解放していく氏族。
だが、狭也は戦いの中、〈水の乙女〉として大蛇の剣を制御するのに失敗する。
大蛇の剣は解放した神々を滅ぼしてしまい、稚羽矢が代わって剣の制御を行う。
この時、大蛇の剣は稚羽矢と一体化する。
〈水の乙女〉に代わり剣を制御できる〈風の若子〉とは、即ち大蛇自身のことであり、稚羽矢は大蛇そのものだったのだ。
故に双子の御子は稚羽矢を隠していた。稚羽矢が自分自身の力に気付くことがないように。
稚羽矢にそれを告げられた狭也は戸惑いつつも、貴方が大蛇そのものでも自分は貴方を恐れない、と伝える。
これにより稚羽矢と狭也の絆は深まり、剣が暴走することはなくなる。
だが、氏族の中では〈風の若子〉稚羽矢への反感が次第に強まっていた。
狭也は必死で稚羽矢を庇うが、ある日"輝(かぐ)"の策略にはまり稚羽矢を疑ってしまう。
傷ついた稚羽矢は暴走し、周囲の人々を殺してしまった。
狭也は稚羽矢を傷つけたことを悔やみ、稚羽矢を探すべく氏族の元を離れる。
見つけると稚羽矢は一人きりで、何故自分は不老不死なのか考えていたと狭也に告げる。
稚羽矢は"輝(かぐ)"の御子だが"闇(くら)"の女神の心に惹かれているのだった。
狭也は稚羽矢に傷つけたことを謝り、もう一度自分の元へ帰ってきて欲しいと告げる。
稚羽矢は了承し、二人は氏族の元へ帰ろうとする。
だが、そこへ双子の御子が現れる。双子の御子は"輝(かぐ)"の大御神が地上に降りることを告げ、狭也をさらっていく。

36 名前:空色勾玉3/4[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 09:56:19 ID:K0bzCuWm
"輝(かぐ)"の大御神は地上から死を取り払い、今ある地上の命を全て浄化しようとしていた。
それを防ぐには、"闇(くら)"の女神が大御神に応じて地上に降りるのを止めるしかない。
双子の御子は狭也に、女神の降臨を望まないことを伝えるため、狭也を女神の元へ向かわせる。
女神の住む場所とは黄泉の世界。不老不死の双子の御子には行けないため、御子は狭也を殺し伝令とした。
狭也が殺されたことを知り、稚羽矢は怒り狂う。
大蛇の力を解放し双子の御子を滅ぼそうとするが、すんでのところでやめる。
何故なら、双子を殺しても狭也は帰ってこないから。
狭也の死を悲しむ稚羽矢に、氏族は〈水の乙女〉の持ち物である勾玉を与え、
"闇(くら)"の女神の一部である勾玉を飲み込めば、不老不死の稚羽矢も死ぬことが出来ると教える。
稚羽矢は迷わず勾玉を飲み込み狭也の元へ向かう。

死した狭也は女神の元へいた。女神に地上への降臨を辞めるように頼み、それから稚羽矢と過ごした野原の風景を願った。
女神の作り出したまやかしの野原の中で、稚羽矢を思う狭也。そこへ勾玉を飲み込んだ稚羽矢が現れる。
狭也は稚羽矢も幻だと勘違いするが、それは紛れもない稚羽矢本人だった。
"輝(かぐ)"の者が黄泉の世界を訪れたことに女神は激高する。
狭也は女神を鎮めようと必死に呼び掛け、稚羽矢は女神の地を訪れたことで思い出した自分の本来の宿命を女神に告げる。
稚羽矢の本当の宿命とは"輝(かぐ)"の大御神の伝令。女神を傷つけたことを大御神は悔い、
女神と再び前のように暮らしたいことを願っていると稚羽矢は女神に伝える。
女神は二人の姿に怒りを解き、二人は許されて地上へ戻る。


37 名前:空色勾玉4/4[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 09:59:12 ID:K0bzCuWm
二人が地上に戻ると、大御神が降臨していた。
大御神は稚羽矢が女神の元へ行ったのを見ていて、
女神をこの地へ招くことは出来たのかと問う。
稚羽矢が首を振ると大御神は稚羽矢を怒るが、その時稚羽矢に代わって狭也が答えた。
狭也の身体に女神が降りていた。
女神は大御神を説得し、地上を生まれ変わり繰り返す我が子たちへ与えようとする。
大御神は最初は渋るが最後は女神に応じる。
大御神は自分に代わって地上に降りてくれた息子三人に、何か望みはないか尋ねる。
双子の御子は大御神と共に神々の世へ帰ることを願い、
稚羽矢は不老不死ではない、地上の者と共に生き共に死ぬ体を願う。
大御神は三人の願いを叶える。

氏族は稚羽矢が地上のものとなったことを祝い、〈風の若子〉と〈水の乙女〉の婚姻をあげようとする。
狭也は素直にそれを喜び、祝言には育ての親を招きたいと稚羽矢に囁く。
稚羽矢も皆の雰囲気に喜び、狭也に相づちを打ちながら不意に尋ねる。
「ところで、初めて聞くが祝言とはなんのことだろう。」



38 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/02/24(日) 10:04:43 ID:K0bzCuWm
三つに収まらなかったごめん。
なるべく詳細に書いたつもりですが、分かりにくいかも……。

個人的に、純和風ファンタジーとしては似たもののない作品だと思う。
聞き慣れない単語も多いけど、テンポがよくて読みやすい文章です。

難を言うと、男キャラクターがちょっと抜けてるというか、皆どこか女々しいので
そういうのが苦手なひとは多分だめ。

あと児童書や純文学の類に入れるにはノリが軽いと思う。
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