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ここより先女性向けものとなってます!!苦手な方は逃げてください。
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大丈夫な方はそのままスクロールするべし!!
























































私はもう責任取りませんからね(コラ)











『sweets』

「ジューダス~v」
「・・・・・・何だ」

 騒がしいくらいの声に、黒衣を纏った少年は少し呆れながらも振り返る。
 そこにはツンツンと尖った金髪の少年が、何やら箱を持って笑っていた。

「プリン!プリン買ってきたんだーvしかも幻、っていわれてるプリン!」
「幻・・・・・・・?は?」

 流石のジューダスも意味が理解できず、竜骨の仮面の下で怪訝そうな顔をす
る。
 一方ツンツン頭の少年は箱を掲げてそれをジューダスへと押し付けた。
 箱を差し出された本人は、困惑気味にその箱を開く。
 中にはカップに入ったプリンが1つ。
 そこには少しばかり胡散臭い文字で『幻のプリン』と書かれていた。

「カイル・・・・・・これは一体なんだ?」
「だから幻のプリン!ジューダス、プリン好きでしょ?残念ながら1個しか買えな
かったんだけどさー・・・・・・」

 そう言ってカイルは何の混じりっ気もない笑顔を唖然とするジューダスへと向
ける。
 正直言ってジューダスは、この胡散臭いプリンをカイルは騙されて買ったので
はないかと思った。
 幻、といってもどこから見ても普通のプリン。

「カイル、このプリン何ガルドで買ったんだ?」
「え?1個500ガルドだよ。流石『幻』だよねー!!」

 『やはりか・・・・・・』とジューダスは片手を額に押し付け(と言っても仮面がそ
れを邪魔するのだが)溜め息をつく。
 それを見たカイルはといえばかなり焦っている。当然だ。彼の為に、と思い
買ってきたプリンを見てその本人は溜め息をついたのだから。

「え、ジュ、ジューダス・・・・・・嬉しくない?」
「いや、そういうわけではないが・・・・・・」

 折角の想いを無駄にする気はなかった。
 ジューダスは苦笑するとプリンの入った箱を持って歩き出す。
 カイルはそれに不安そうについてきたが、ジューダスは宿屋につくまで一言も
言葉を発さなかった。
 勿論それはわざと、だが。






 宿屋の自分達の部屋に着いた後、2人は部屋の端にある椅子に座る。
 女子と男子で部屋割りをしたのだが、どうやら女性陣は買い物中らしく留守
だった。
 男子の部屋にはロニがいるかと思いきや、誰もいない。恐らくいつものように
懲りずにナンパだろう。

「ジューダス・・・・・・もしかして怒ってる?」
「だったら?」

 カイルの泣きそうな視線にもジューダスはクスッと小さく笑ってそう返す。
 すると目の前のカイルの顔は更に不安そうにゆがみ、目には涙さえたまってい
た。

「ご、ごめんジューダス・・・・・・。ただ俺、ジューダスに喜んでもらえると思っ
て・・・・・・」

 必死でそういう彼の姿に、ジューダスは不覚にも『可愛いなぁ』と思ってしま
う。
 カイルの動作は時々かなり可愛い。年齢の問題だろうか、とも思った事はあっ
たが考えれば彼と自分には1歳差しかないのだ。
 しかしもっと離れているように見えるのは、彼が子供っぽい性格だからか、そ
れとも自分が大人びすぎているからだろうか。

「・・・・・・くっ」

 ジューダスが堪えていた笑みを浮かべると、カイルはあんぐりと口を開けた後
暫し硬直していたが、気付いたのか口を大きく開けて一気に捲し上げる。

「ひ、酷いよジューダス!騙したの?」
「騙したとは心外だな。勝手にお前が勘違いしただけだろう」
「うぅ・・・・・・」

 カイルは頬を膨らませ『ジューダス酷いー』と小さく呟く。
 そんな彼の様子に、ジューダスは再び小さく笑った。

「悪かった。一応反省しておこう」
「一応って!もう、ジューダスはぁ~・・・・・・」

 そう言ってカイルはぷいっとそっぽを向いてしまった。
 それを見たジューダスは暫し考えた後、プリンへと手を伸ばす。

「カイル、お前は食べなくていいのか?」
「・・・・・・・」

 カイルはジューダスの言葉を無視するという無謀な作戦に出ようとしたようだ
が、勿論それは成功するはずがないのだ。

「・・・・・・残念だな。折角半分に分けて一緒に食べようと思ったのだが・・・・・
「・・・・・・っ!」
「食べなくていいのならば、仕方がないから僕が1人で食べるぞ。いいか?」
「ちょ、ま、待ってジューダス!!」

 結局無視作戦はかなり短時間で終わってしまったようだ。
 急いでプリンとジューダスへ視線を向けるカイルに、ジューダスは笑った。

「何だ?食べたいか?」
「う・・・・・・」

 カイルは少し躊躇しているようで、視線を向けたり逸らしたりを繰り返してい
る。
 一方ジューダスは余裕気にプリンのカップを手に取り、スプーンをつけて少し
ずつ食べ始めていた。

「・・・・・・食べたいです」

 カイルは俯きながらも観念したようにそう呟いた。
 それを聞きつけたジューダスは、暫く無言。
 沈黙が気になったのかカイルは俯いていた顔を上げると、驚くべき事態が起
こった。

「む!?」

 そう、いきなりスプーンに乗せられたほんの少しだけのプリンを口に入れられ
たのだ。
 勿論そのスプーンを持っているのはジューダスで。
 まさに恋人同士がやる『あーん』という行動と同じだった。

「ジュ、ジュジュジュジューダス!?」

 驚きで動揺を隠し切れないカイルを、ジューダスはクスリと笑う。

「このプリン、なかなか甘いなカイル」
「・・・・・・っ!」

 口をパクパクと魚のように閉じたり開けたりを繰り返すカイルを余所に、
ジューダスはまたプリンを食べ始める。

「・・・・・・うん、甘い」

 カイルは少し遅めの返事をしながらも、自然と微笑んだ。

 甘い甘い、時間。

                     END



美桜様よりいただきましたHP開設お祝いですvv
ジュカイがいいですとリクエストしましたところ、光陰矢のごとし(使い方激しく違う;)
ともかくすさまじいスピードでやってきました(笑)
ジュカイの甘甘はよいよねvvもう本当何度も何度も読み返してしまいましたv
素敵小説本当ありがとうございましたvこれからもよろしくお願いしますv(>_<*)