XPERIA PLAY

XPERIA PLAY の root化 まとめ




SonyEricssonから発売された初のPS Suiteフォン、Xperia PLAY(SO-01D)。

とりあえず内蔵メモリが少ないくせにプレインストールアプリが多くて、
rootを取らないとまともに使えなかったりします。

おまけに ICS(Android4.0)へのアップデートもないと、公式に発表されてしまいました…。
こうなったら自分でカスタムをがんばって楽しむしかないですよね。


初心者の自分がroot化からカスタムカーネル導入まで、お世話になったサイトをまとめています。

root化&カスタムカーネルのメリットはたくさんあります。
  • プレインストールアプリを消せる
  • CPUのクロックアップでスピードアップや、ディープスリープさせて待機電力を少なくさせる。
  • キャリアを自由に設定できるので、海外限定アプリもダウンロードできる。
  • フォントを自由に入れ替えることができる。
  • その他、いろいろとかゆいところに手が届く。

手順としては以下になります。
1.ブートローダーのアンロックの準備とAndroid SDKのインストール
2.バックアップとブートローダーのアンロック
3.ファームのアップデートとroot化、カスタムカーネル導入
4.b-mobileでもアンテナを表示
5.文鎮化したとき(正常動作しない場合)の対策

おまけ
6.rootを取ったら入れておきたいアプリ
7.おすすめのSIM
8.おすすめのフォント

残念なお知らせ
9.Xperiaシリーズ ICSアップデートのお知らせ(ただしPLAYは除外)

その他
10.ワンクリックでroot化できるツール
11.PSXPERIA
12.ゲームの紹介

※root化にはメーカー保証が受けられない、壊れる可能性がある等のリスクがありますので
自己責任でくれぐれも気をつけて作業を行ってください。
私も1度文鎮化させてしまい、途方に暮れてしまいました(^_^;)


STEP1 ブートローダーの解除キーを準備する

まず「ブートローダー」と呼ばれる、自動復旧のためのロックを解除する必要がある。これを実行することで、公式の復旧ツールが使えなくなるが、公式以外の復旧ツールで準備しておけば、問題ない。ソニー・エリクソンはアプリケーションの開発を行いやすくするため、ブートローダーの解除方法を自ら提供している。

まず、Xperia PLAYのメニュー→端末情報→端末の状態とアクセスしIMEI番号をメモしておく。


ソニー・エリクソンのサイトにアクセスし、「continue >」とクリックして進む。


Legal termsに同意する必要があるので、チェックが表示された場合はチェックを入れて、「I accept >」をクリック。


「Are you really sure?」というメッセージが表示されるので、「Yes,I’m sure >」をクリック。


IMEIに最初にメモした「IMEI番号」を入力し、Nameに名前、Emailにメールアドレスを入力し、「Submit」をクリック (場合によっては1桁削らないといけない場合もあるので英語をよく読みながら対応しよう)。


ブートローダーの解除のためのキーが表示されるので、メモしておく。


STEP2 Android SDKをインストールし、ブートローダーを解除する

Android SDKのページにアクセスし、「installer_r12-windows.exe」をダウンロードして起動する。


「Next」をクリック。


Java SE Development Kitが見つからなかった場合、インストールを求められるので、java.oracle.comへアクセスする。


JDKという項目があるので、Downloadをクリック。


使っているWindowsが64ビット版なら、「Accept」にチェックを入れ、
「jdk-7-windows-x64.exe」を。32ビット版なら、「jdk-7-windows-i586.exe」を
ダウンロードしてインストールする。



「次へ」をクリックしていけば、「JDK」のインストールは完了する。


JDKのインストールを求められていたAndroid SDKのインストール画面に戻り、
「Next >」をクリック。(この画面が出ない場合は、「Back」してから「Next」すればOKだ。


あとは、「Next」→「Install」とクリックすれば、Android SDKのインストールは完了する。


次に、USBドライバファイルをダウンロードし解凍したら、
Android SDKの「usb_driver」フォルダに入れておく。フォルダがない場合は自分で作成する。


STEP3 fastbootを準備する

Android SDKの「platform-tools」フォルダから「AdbWinApi.dll」と
「AdbWinUsbApi.dll」をAndroid SDKの「tools」フォルダにコピーしておく。


Multiupload.comから、fastbootをダウンロードして、
toolsフォルダに「fastboot.exe」を入れる。


STEP4 clockworkMod Recoveryを準備する

「clockworkMod Recovery」を使えるようにしておくことで、Xperia PLAYからのバックアップ復旧が非常に容易になる。なお、特にバックアップが必要ない、壊れても気にしないという人はこの手順はスキップしても問題ないが、復旧が大変になるので、フルバックアップを取っておくことをオススメしたい。

万が一、今後Xperia PLAYが壊れたときにシステムをリカバリしたいときは、以下の「fastboot boot recoveryPLAY.img」の手順から、clockworkMod Recoveryを同様に起動し、「Recovery」からリカバリすることになる。clockworkMod Recoveryはシステムからアプリケーションまで丸ごとバックアップしてくれているので非常に便利だぞ。


Multiupload.comからファイルをダウンロードし、
解凍したら「recoveryPLAY.img」をAndroid SDKのtoolsフォルダに入れる。

Xperia PLAYの電源を切り、「検索キー」を押しながらUSB接続する。すると、Xperia PLAY本体のLEDが青く点滅するはずだ。


ドライバのインストールを求められるので、インストールする。


うまく自動認識せずインストールできない場合は、Android SDKの「usb_driver」のドライバから、「Android Bootloader Interface」を選択すれば大丈夫だ。


Windowsのスタートメニューから、「cmd」と入力しコマンドプロンプトを起動する。


Android SDKのtoolsフォルダに移動する。デフォルトのままAndroid SDKをインストールした場合は、「cd C:\android-sdk-windows\tools」と入力しEnterすればOKだ。


次に「fastboot.exe -i 0x0fce getvar version」と入力しEnterすると、バージョン情報が表示される。ここでうまくいかない場合はドライバのインストールが失敗している可能性が高いのでやり直す。


次に「fastboot boot recoveryPLAY.img」と入力しEnter。


すると、Xperia PLAY側で「clockworkMod Recovery」が起動する。操作方法は以下の通りだ。
「戻る」キャンセル
「Home」上へ進む
「設定」下へ進む
「検索」決定


「Backup and restore」を選択。


「Backup」を選択。

STEP5 ブートローダーをアンロックする

バックアップは完了したので、次にブートローダーをアンロックする。この手順を実行することで、オフィシャルの復旧ツールは使えなくなるが、今後はClockworkMod Recoveryで丸ごとバックアップを取っておけば安心だ。


Xperia PLAYの電源を落とし、再度検索キーを押したままUSB接続する。


「fastboot.exe -i 0x0fce oem unlock <ソニー・エリクソンのサイトからブートローダー解除キー>」と入力しEnterすると、ブートローダーがアンロックされる。


STEP6 Xperia PLAYの「4.0.A.2.368」のROMを焼く

まず、システムイメージを焼くためのドライバの入手のためSEUS(Sony Ericcson Update Service)をダウンロードしてインストールしておく。日本の「Xperia」のサイトに置いてあるもので問題ない。


xdaのフォーラムからFlashTool(FlashTool version 0.2.9.1 Beta)をダウンロードし、適当なフォルダに解凍しておく。この例では、C:\FlashToolに解凍した。(※Flash Tool 0.3.0.0ではうまく焼けない報告があるので、使わないこと)


次に「4.0.A.2.368」のシステムイメージ(R800i_4.0.A.2.368_World.ftf)をダウンロードして、FlashToolのfirmwaresに置く。


FlashToolを起動し、「Flash」をクリック。


するとこのような画面になるので、右側のFirmware Contentをすべて選択し、「OK」をクリックする。(スクロールバーが表示されているので、下部までしっかり選択すること。


ファームウェアを焼くため待つ画面が表示される。


次に、「戻るボタン」を押したままUSB接続すると、今度はXperia PLAYのLEDが緑色に点滅するので、自動的にドライバがインストールされるので待っておく。


ドライバがインストールされ終わったら、FlashToolがXperia PLAYを認識し、ファームウェアが焼かれ始めるので待つ。


STEP7 rootを取得する

「boot.img」をダウンロードし、Android SDKの「tools」フォルダに入れる。


Xperia PLAYの電源を落とし、再度検索キーを押したままUSB接続する。


コマンドプロンプトを起動し、Android SDKの「tools」フォルダに移動(デフォルトのままAndroid SDKをインストールした場合は、「cd C:\android-sdk-windows\tools」と入力しEnterすればOKだ)、「fastboot boot boot.img」と実行する。


するとこのようなフラッシュスクリーンが一瞬表示されたあと、黒画面となるので待つ。


黒画面の状態のまま5分くらい待ち、その後バッテリーと電源ケーブルを外した状態で30秒ほど待ち、バッテリーを装着後にXperia PLAYを再起動する。この手順を実行しないとroot化されないことがあるので注意。


Xperia PLAYを起動し、日本語を選択し、メニューに「SuperUser」が表示されていることを確認する。うまくいっていれば、これでroot化は完了だ。


なお、Xperia PLAYの状況によっては、どうしてもうまくいかないユーザーもいるようだが、下記の手順で手動でroot化できる。ただし、めったに使わない手順なので、詳細については省略する。

1:3.0.1.A.0.145のroot化済みROMをxdaなどから入手し、FlashToolから焼くことでダウングレード
2:RootExplorerなどのソフトをインストールして、/system/xbin/suとSuperuser.apkをSDカードにコピーした後、Android SDKの「platform-tools」フォルダへコピーしておく
3:本体を検索キー長押ししながらUSB接続(本体青LED点灯)
4:clockworkMod Recoveryを起動(fastboot boot boot.img)
5:clockworkMod Recoveryでmountメニューから、「/system」をマウント
6:コマンドプロンプトで、Android SDKの「platform-tools」フォルダに移動。
7:「adb push su /system/bin」と入力し、Enter
8:「adb shell ln -s /system/bin/su /system/xbin/su」と入力し、Enter
9:「adb shell chmod 4755 /system/bin/su」と入力し、Enter
10:「adb push Superuser.apk /system/app」と入力し、Enter
11:clockworkMod Recoveryで/systemをアンマウント
12:clockworkMod Recoveryで電源オフ


STEP7 カーネルを入れ替える

大幅なオーバークロックをするためにはカーネルと呼ばれるシステム領域を書き換えることが必要になってくる。「DooMKernel」と呼ばれるカスタムカーネルをインストールしていく。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1176502


「DooMKernel」ダウンロードし、boot.imgをAndroid SDKのtoolsフォルダに入れておく。


Xperia PLAYの電源を落とし、再度検索キーを押したままUSB接続する。


コマンドプロンプトを起動し、Android SDKの「tools」フォルダに移動し
(デフォルトのままAndroid SDKをインストールした場合は、
「cd C:\android-sdk-windows\tools」と入力しEnterすればOK)、
「fastboot flash boot boot.img」と入力しEnterする。
これで、DooMKernelがインストールされる。

STEP8 クロックアップと電池持ちの実力を検証する

「SetCPU」というAndroidアプリをマーケットからダウンロードし起動する。
そして、上部の項目を1900MHzにしてみよう。通常は1GHz程度なので、
2倍くらいオーバークロックできることになり、あのGalaxyS2に引けを取らない性能となる。
これで、プレステなどの重い3Dゲームをエミュでやる場合などでも、サクサク動いちゃうのだ。
ただし、オーバークロックをすると電池の持ちは悪くなる。


DooMKernelを導入すると、3GやWiFi、BlueToothを切っておくと、
DeepSleepと呼ばれるモードが自動的に作動する。
通常Xperia PLAYはモニタがオフになっている場合でも、
CPUが245MHzで動作するせいで、バッテリーの持ちが悪い。
しかし、DeepSleepになっているときはさらに低いクロックで動作し、
バッテリーを節約できるのだ。バッテリーの持ちは軽く見積もっても2~3割は向上する。
「BatteryMix」というアプリをマーケットからダウンロードして検証してみるとこの通り。
アプリを使用し、1GHzで動作させたときは、急降下しているが
モニタオフ時はなだらかな下降となっており、バッテリー容量はほとんど低下していない。



STEP9 日本語化する

次に日本語が入力できるようにマーケットから、「ATOK」をマーケットから
ダウンロードしてインストールしておく。ATOKは有料だが、入手が簡単なでオススメ。


Androidのメニューから「設定」→「言語とキーボード」→「ATOK」にチェックする。


入力フォームに移動したら、長押しし、ATOKを選択する。


海外版Xperiaでは、日本語版フォントは導入されておらず、
日本語モードで作動させたとしても中国語フォントで作動する。すると、「大阪」の文字が
中国語フォントで少しうさんくさい感じで表示される。修正したい場合は以下の手順を実行する。日本語化するため、
オープンソース版のAndroidの/frameworks/base/data/fonts/から、DroidSansJapanese.ttfを入手し、
SDカードにコピーしておく。よくわからない人はココからダウンロードできる。


RootExplorerというアプリをマーケットから入手しておき、起動し、
DroidSansJapanese.ttfをコピーする。sdcardフォルダへ移動し、
DroidSansJapanese.ttfを長押し→Copyでコピー状態にできる。


/system/fonts/に移動したら、「Remount as R/O」を押し
、/systemフォルダを書き込めるようマウントする。上部のボタンが、
「Remount as R/W」になっていればOKだ。


あとはPasteをタップし、再起動すれば作業は完了だ。


「大阪」と入力し、正しいフォントで表示されていれば、日本語フォントの導入は完了だ。



STEP10 アプリやデータの全バックアップを行う

別のカスタムROMや、Xperia PLAYのシステムバージョンアップなどを実行したときに、
アプリの再インストールの手間省くため、root化した後の、
定番アプリである「Titanium Backup」もインストールしておこう。
特集その2で導入した「clockworkMod Recovery」はシステムとアプリを
全てバックアップするため、もし、今後システムをアップデートした場合は、
「clockworkMod Recovery」でリストアした場合は、システムのバージョン
が戻ってしまうためだ。
システムの復旧は、「clockworkMod Recovery」。システムのバージョンが変わったときの
アプリのみの復旧は「Titunium Backup」と覚えておくといい


まず、Titunium Backupを動かすために必要な、「BusyBox」をインストールするために、マーケットから、「BusyBox Installer」をダウンロードして、インストールしておく。


次に「Titunium Backup」をマーケットからダウンロードして起動する。


設定ボタンを押し、「バッチ処理」を選択する。


「バックアップ:全ユーザーアプリ」の横の「実行」をタップ。


「バッチ処理を実行」をタップし、全ユーザーアプリをバックアップしておく。


次に「バックアップ:全システムデータ」の横の「実行」をタップし、
必要なシステムアプリをバックアップする。


システムデータは通常はあまりシステムアプリはバックアップする必要はないが、
アドレス帳や、ブラウザ履歴、APNの設定などのみを選択してバックアップしておくと
後から再度登録しなくてよいので便利だ。


復旧のときはrootを取ったのちに、Titanium Backupのバッチ処理からリストアを実行して
やればOKだ。なお、rootを取っていないときはシステム領域は復元できず、
ユーザーアプリのみの復旧となる。


STEP11 SDカードのスピードを上げてみよう

コミックなどを読みたい場合、大きなJPGファイルをそのまま置いていると遅くて仕方がない。
これは、Xperia PLAYのデフォルトのSDカードのバッファ設定が
、非常に緩く設定されているためだ(もともとはSDカードのバッファが128kbの
バッファしかない)。
これのせいで、動画や漫画を読むときに快適さが落ちているというわけ
だ。rootを取ったならここも改善することが可能だ。「SD Speed Increase」というアプリで、
バッファを書き換えることができるぞ。


SD Speed Increaseを起動したら、2048kbにするのオススメだ。「Set on every reboot」に
チェックを入れておくと、システムを再起動した時にも自動的にSDカードのバッファを
2048kbに設定してくれる。


コミックリーダーで有名な、「ACV」で漫画を読み込んでみた。ZIPで次のページを表示する際にもほとんどローディングが表示されることなく非常に快適に読むことができるぞ



いかがだっただろうか。手順は非常に長かったが
、ここまでくれば非常に快適なXperia PLAYが手に入っているハズだ。
CPUもSDカードのスピードも2倍くらいの速さ、電池の持ちも2~3割アップと、
ここまでカスタマイズしてこそ真のXperia PLAYとなるのだ。
最終更新:2012年06月23日 11:14
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