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「中日ドラゴンズバトルロワイアル第三章」(2016/07/28 (木) 13:31:49) の最新版変更点
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3 名前:69110 :01/10/06 21:31 ID:K.WAOWn6
彦野は話し出す。
「中村は私が連れて行く。いいな?。」
しかし憲伸の目は傷だらけの昌の方へ向いていた。
「昌さん!?大丈夫なんですか??」
「何とか応急処置はした。しかしこのまま暫くは起きあがらることすら
難しいだろう。とりあえず中村が気になってきてみたわけさ。」
「彦野さん・・。どうして?」
小笠原がつぶやく。
「今はまだ何も言えん。だがこの二人を悪いようにはしない。
おまえらなら分かるな。」
「・・・はい。」
「それでは俺は行く。おまえらもうまくやれよ。」
「はい!」
彦野はその体からは想像もできない力で昌、中村の二人を
持ち上げて走り去った。
・・・憲伸、奴らをやれるまで耐えてくれよ・・・。
4 名前:69110 :01/10/06 21:45 ID:K.WAOWn6
川崎は歩いていた。
そのうち森を抜け小さな池の前にやってきた。
川崎は銃を構える。
「さすがだな、川崎。さすがヤクルトバトルロワイヤル
優勝者だけある・・・。」
「おまえ・・・関川か。」
池の向こう側の森から関川が現れた。
「やはりな。俺を殺りに来た、って訳か・・・。」
「それもいいんだがな、そういう訳にも行かなくてな。」
「どういう事だ?」
「これを見ろ。」
関川がなにやら紙を投げた。
川崎がそれを読む。
そこには確かに星の監督の筆跡で書かれた文字があった。
川崎憲次郎。
今年おまえをFAで取ったのも何も巨人戦のためだけではない。
最初からおまえのバトルロワイヤルでの能力を見込んだものだ。
おまえならきっと俺の考えていることが分かるはずだ。
・・・・・できるはずだ。
あとはおまえ次第だ。
いい返事を待っている・・。
星野仙一
「・・・・・・。」
「どうするつもりだ?」
「別に従うのは好きじゃないんだが普通にやっても面白くないしな。
いざとなったら胴にでもできるしな。」
「そうこなくっちゃ・・。」
二人は無気味な笑いを浮かべ、何処へと消えた・・・。
11 名前:高橋光信 :01/10/08 15:46 ID:OJyCZrNo
冷たい雨の中、高橋は一人震えていた。
寒いからではない。
筒井と別れたあと一緒に行動していた紀藤を殺したからである。
「俺はもう人殺しなんだ・・・」
そうつぶやきながら横を見る、
そこには頭にナイフが刺さっている紀藤が横たわっている。
彼は紀藤に見張りをやるからと騙し、寝かした後、殺したのである。
殺す時は何も感じなかったが、今は自分のことが恐ろしくなってきたのである。
「俺みたいな人殺しが生きてていいんだろうか?こんな万年二軍の人殺しが!!」
「このゲームの中では人殺しはいいんですよ。
ただ、万年二軍の奴は生きてる価値はないけど」
「!?」
高橋が声のした方に振り向いたと同時に、鉛玉の集団が襲ってきた。
「くっ!誰だ!!こんな事する奴は!!」
致命傷は避けたものの、かなりの傷を負った高橋は叫んだ。
「こんな事?これがこのゲームの基本でしょう?高橋さん?
しかも僕のこと忘れるなんて……さすが万年二軍ですね。
それとも、僕はもう一軍スタメンだからかな?」
声の主が冷静に答えると同時にイングラムを放った。
「ぐああああああああ!!!」
高橋の全身に銃弾が貫き、その場に倒れこんだ。
声の主が重傷でほとんど虫の息に近いの高橋に近寄り、話しかけた。
「高橋さん、そんな甘い考えだから野球でもこのゲームでも生き残れないんですよ」
「何で…お前が‥‥いるん‥だ…?く、くらもっ!」
高橋の言葉が途切れた。一発の銃弾によって。
「そんな考えさえなければ一軍でもスタメン取れたのにね……
さて、こんな奴の事よりあの2人を狩りに行くか…」
冷たい雨の中、平然とその場から立ち去る蔵本の姿があった。
15 名前:69110 :01/10/09 20:15 ID:cCOIHKbM
星野はモニタを眺め笑っていた。
「なかなか面白い展開になってきたな。連合を組む奴、
勝手にバトルに参加する奴、少し気になるところもあるが・・・。」
星野は足を組替える。
「まあ誰が出て来ようと結末に向かっての計画の大きな狂いは
無い。あとは関川どもの手腕次第だな・・・。」
星野は立ち上がりどこかへと歩いていった。
23 名前: :01/10/14 16:35 ID:2aF9u/KL
関川は建物の焼け跡を見つけた。中に人影が見える。
中に入って調べると、死体があった。
野口茂樹、だった。
「・・・・・。」
関川は無言ではしりさった。その背中を傷だらけの山崎武司が見つめていた。
「やれやれ、とんだ災難だった。それにしても、昌の野郎、俺の顔に
傷をつけやがって・・・。」
山崎は建物跡からどこかへ去っていった。
24 名前: :01/10/14 16:52 ID:2aF9u/KL
井本直樹は、ゲーム開始からずっと逃げ回っていた。
(なんで、なんでこんなことに・・・。)
そればかり考えていた。運良くここまで誰にも会わなかったが、
いつ殺されるかわからない。気が狂いそうである
(プロに入らなきゃよかった・・・。)
井本は、社会人時代のことを思い出していた。
(・・・!)
前方に人影が見える。岩瀬仁紀、だった。
「・・・井本!」
井本はくるっと後ろを向き、全速力で逃げ出した。
「待ってくれ!待ってくれ、井本!!」
しかし今の井本にはこう聞こえたであろう。
「まちやがれ、井本!ぶっ殺してやる!」
岩瀬は再び叫んだ。
「待ってくれ!俺は戦う気はない!!」
戦う気がない?馬鹿な!それでは自殺するようなものだ。
「待ってくれ!井本!!」
しつこい奴だ。俺が撃てないとでも思っているのか。
「パンッ!」
井本は振り向きざまに銃を放った。岩瀬はその場に倒れた。
まだ生きているかもしれない。
井本は恐る恐る近づいた。
「・・・い、井本・・・。」
岩瀬がしゃべった。銃は岩瀬の左胸にあたっていた。
「井本・・・逃げろ・・・向こうの・・・建物の・・・焼け跡の・・・
・・・近くに・・・憲伸たちがい・・・る」
25 名前: :01/10/14 17:31 ID:Qzp8IUkS
死亡者:高橋光信、紀藤真琴、野口茂樹
生存者:星野仙一、荒木雅博、井端弘和、川上憲伸、岩瀬仁紀、
小笠原孝、中村武志、ゴメス、川崎憲次郎、関川浩一、
鈴木平、山崎武司、蔵本英智、井本直樹、彦野利勝、
山本昌
残り13人
34 名前:32訂正 :01/10/14 21:26 ID:XL+rOMBN
「え?」
井本はきょとんとした表情で岩瀬を見た。
「は、早く逃げろ!!川上たちと協力して、監督を倒せ!!」
井本はそのとき、岩瀬が戦う気のないことにようやく気づいた。
「なんで俺にそんなことを・・?」
「・・・・井本、俺は・・・・・おまえ・・・に・・・才能があると・・・・・思っている・・
・おま、えは・・・ドラゴンズの・・・未来を背負う・・・・・ピッチャ―・・・だ・・・」
え?
井本は最初わけがわからなかったが、すぐにきづいた。
「あ――――あ――――!!!」
「俺は・・・俺はなんてことを・・・・」
自分のことを岩瀬がこんなふうに思っていてくれたとは、思ってもみなかった。
「いいんだ・・・俺がいなくても・・・・おまえが・・・いる・・・・」
「岩瀬さん・・・すいません・・・。」
井本は小屋のほうへと走り出した。
ガサッ・・
後ろで何か音がし、井本は慌てて振り向いた。
・・・そこには既に岩瀬の姿はなかった。
井本は恐怖し、一目散で小屋のほうへと走っていった・・・。
50 名前: :01/10/18 19:49 ID:7LpwfF6M
ゴメスは関川を前方に見つけた。
(殺してやる・・・・・殺してやる!)
ゴメスは銃を構えた。
パンッ!
関川はその場に倒れた。
(まだ生きているかもしれない・・・・・・。)
ゴメスはそばに近づいた。関川は動かない。
ゴメスは関川の手から銃を奪い取ろうとした。
ゴメスの顔前に銃口が来たとき、
パンッ・・・・
ゴメスの頭部が血を噴き、仰向けに倒れた。
関川は立ち上がった。関川のユニフォームのしたには、筒井が持っていたと思われる
防弾チョッキが着けられていた。
51 名前: :01/10/18 22:40 ID:um4QK4gE
死亡者:高橋光信、紀藤真琴、
行方不明者:山本昌広、中村武志、野口茂樹、岩瀬仁紀、
生存者:星野仙一、荒木雅博、井端弘和、川上憲伸、小笠原孝、
川崎憲次郎、関川浩一、鈴木平、蔵本英智、井本直樹
残り10+4人
54 名前: :01/10/20 18:23 ID:QV3S8MF4
岩瀬は銃弾を胸にうけながら、まだ生きていた。
(井本は、うまく逃げられたかな・・・・・)
岩瀬は、もう死期が近づいているのがわかった。
ふいに、岩瀬は視線の先に野口を見た。野口はVS中山の後彦野が武田の死体と引き換えに岩瀬から預かった。
岩瀬と彦野は、ゲームスタート直後に町でであった。岩瀬が事態を彦野に伝えたところ、
彦野は協力するといい、岩瀬とともに行動をした。
「の・・・・野口・・・・・・生きて・・・・いたか・・・・・・」
「岩瀬!岩瀬!しっかりしろ!!」
「どこに・・・・・いたんだ?」
「わからない。急にめまいがしたと思って、起きたときは木の影にいた。」
「ふ・・・・・」
「誰に、誰にやられたんだ!!」
「ちょっとな・・・・それより野口・・・・向こうの・・・・小屋の近くにいけ・・・
・・・彦野さんたちがいる・・・・彦野さんとともに・・・・・監督を倒せ・・」
「い、岩瀬!おまえも起きろ!いっしょに逃げるぞ!!」
「お・・・・俺はもうだめだ・・・・・後は任せた・・・・ぞ・・・」
「岩瀬!!!」
野口が叫んだとき、岩瀬はすでに事切れていた。野口は岩瀬の死体を抱きかかえ、
しばらく、泣いた。
56 名前: :01/10/21 12:03 ID:DpWm2W9G
死亡者:岩瀬仁紀、
行方不明者:山本昌広、中村武志、
生存者:星野仙一、荒木雅博、井端弘和、川上憲伸、小笠原孝、
川崎憲次郎、関川浩一、鈴木平、蔵本英智、井本直樹、
野口茂樹、
残り11+2人
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