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脳梗塞治療 アルテプラーゼ投与前チェック項目
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*脳梗塞治療 アルテプラーゼ投与前チェック項目
***基本的事項
発症時間(最終未発症確認時間.症状に気づいた時刻ではない) : 時 分
治療開始(予定)時間(発症3時間以内の投与が可能である) : 時 分
インフォームド・コンセントで同意を得られた(可能な限り本人および家人)
治療による効果が合併症の危険率を上回る可能性が高い
***適応項目(1項目でも当てはまらない項目がある場合は適応外)
□ 脳梗塞である(病型は問わない.NIHSS 5~15点が良い適応である)
□ 発症3時間以内に治療開始が可能である
□ 症状の急速な改善がない(一過性脳虚血性発作になる可能性が低い)
□ 軽症(失調のみ,感覚障害のみ,構音障害のみ,軽度の麻痺のみ)でない.
(□ Alberta Stroke Program Early CT Score (ASPECTS)で8点以上)
*( )の内容は必須ではない
* ASPECTS: Barber PA, Demchuk AM, Zhang J, et al. Lancet 355: 1670-1674, 2000
***禁忌項目(1項目でも当てはまる項目がある場合は適応外)
・画像検査
□ 頭部CT写真で早期虚血性変化(MCAの1/3以上を占める)がある
(脳卒中専門医・神経内科専門医・脳外科専門医・指導医2名以上で確認)
脳溝の左右差,基底核の不明瞭化,圧迫所見,浮腫,Hyper Dense MCA sign,
皮髄境界の不明瞭化,大脳動脈支配領域の33%以上の低吸収域など
□ 頭部CT(MRI)写真で出血性梗塞・くも膜下出血である
□ 頭蓋内腫瘍・脳動脈瘤・脳静脈奇形・もやもや病がある
□ 動脈解離が強く疑われる
*( )の内容は必須ではない.
・既往歴
□ 頭蓋内出血(T2WIのmicrobleedsは含まない)
□ 3ヶ月以内の脳梗塞(一過性脳虚血発作は含まない)
□ 3ヶ月以内の心筋梗塞
□ 3ヶ月以内の重篤な頭部脊髄の外傷あるいは手術
□ 21日以内の消化管あるいは尿路出血
□ 14日以内の大手術あるいは頭部以外の重篤な外傷
□ 脳動脈瘤・脳静脈奇形・もやもや病
□ 治療薬の過敏症
・臨床所見
□ 痙攣
□ くも膜下出血が疑われる
□ 出血の合併(頭蓋内出血,消化管出血,尿路出血,後腹膜出血,喀血)
□ 収縮期血圧(適切な降圧療法を行っても)185mmHg以上である
□ 拡張期血圧(適切な降圧療法を行っても)110mmHg以上である
・血液検査
□ 血糖値異常(50mg/dl未満または401mg/dl以上)
□ 血小板10万/mm3以下
□ ワーファリン内服中で,PT-INRが1.8以上
□ ヘパリン投与中でAPTTが延長(前値の1.5倍以上または正常範囲を超える)
□ 重篤な肝障害
□ 急性膵炎
***慎重投与
1項目でもある場合は脳卒中専門医・神経内科専門医・脳外科専門医・指導医で慎重に検討
・臨床所見
□ 年齢75歳以上
□ NIHSSスコア23点以上
□ JCS 100以上
□ 消化管潰瘍・憩室炎・大腸炎
□ 活動性結核
□ 糖尿病性出血性網膜症・出血性眼症
□ 月経期間中
□ 重篤な腎障害
□ コントロール不良の糖尿病
□ 感染性心内膜炎
□ 妊婦・産婦・授乳婦
□ 投与前にNIHSSが4点以上改善
(□ 頸部血管エコー検査で総頸動脈・内頸動脈の閉塞がある.)
・既往歴
□ 10日以内の臓器生検・血管穿刺(動注療法・動脈穿刺)外傷
□ 10日以内の分娩・流産
□ 3ヶ月以上経過した脳梗塞
□ 蛋白製剤アレルギー
□ 抗血小板剤内服中
□ 無症候性脳微小動脈瘤
*hyper dence MCA signは禁忌項目の必須ではありません
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