「case6-A」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

case6-A」(2006/08/29 (火) 01:13:14) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*診断 クリプトコッカス髄膜炎    半年間続いていたと思われる慢性髄膜炎の鑑別(Mandellの5版の997ページにchronic meningitis    として詳しく鑑別が載ってます。)として結核とクリプトコッカスを考え、抗結核剤とフルコナゾール    を開始した。ステロイドも併用。(結核性髄膜炎で推奨される)    その後クリプトコッカス抗原価256倍、墨汁染色陽性、培養陽性と判明。    アンフォテリシンBと5FCで加療した。アンフォテリシンBを6週間使用後フルコナゾール400mgで維持    し、培養も陰性化して退院となった。維持量は一般的にはnon-HIVの場合フルコナゾール 200mgである    が、HTLV-1陽性であることから400mgで維持した。(根拠なし)    不明熱に何らかの神経所見や頭痛がある場合慢性髄膜炎を考えるべきであり、髄液検査をしない限り    見逃しかねないものである。単核球優位で糖が低下する髄膜炎では真菌や結核以外に癌性やサルコイ    ドーシス、膠原病なども鑑別に挙がるが、診断の困難さと予後の関係から抗結核剤はとりあえず開始    して、結果をみて判断するしかないと思われた。    なおこの症例では培養が陰性化した後も墨汁では陽性が続いたが、維持療法2ヶ月で消えた。この症例で    この2年間で3人もクリプトコッカス髄膜炎がいました。    3人ともHTLV-1は陽性で、 HTLV-1との関連はありそうですが、疫学的な裏付けはありません。    中原先生が論文にするそうです。                                        2000.9.20 西垂水
*診断 クリプトコッカス髄膜炎    半年間続いていたと思われる慢性髄膜炎の鑑別(Mandellの5版の997ページにchronic meningitis    として詳しく鑑別が載ってます。)として結核とクリプトコッカスを考え、抗結核剤とフルコナゾール    を開始した。ステロイドも併用。(結核性髄膜炎で推奨される)    その後クリプトコッカス抗原価256倍、墨汁染色陽性、培養陽性と判明。    アンフォテリシンBと5FCで加療した。アンフォテリシンBを6週間使用後フルコナゾール400mgで維持    し、培養も陰性化して退院となった。維持量は一般的にはnon-HIVの場合フルコナゾール 200mgである    が、HTLV-1陽性であることから400mgで維持した。(根拠なし)    不明熱に何らかの神経所見や頭痛がある場合慢性髄膜炎を考えるべきであり、髄液検査をしない限り    見逃しかねないものである。単核球優位で糖が低下する髄膜炎では真菌や結核以外に癌性やサルコイ    ドーシス、膠原病なども鑑別に挙がるが、診断の困難さと予後の関係から抗結核剤はとりあえず開始    して、結果をみて判断するしかないと思われた。    なおこの症例では培養が陰性化した後も墨汁では陽性が続いたが、維持療法2ヶ月で消えた。この症例で    この2年間で3人も[[クリプトコッカス髄膜炎>http://www4.atwiki.jp/croquette/pages/13.html]]がいました。    3人ともHTLV-1は陽性で、 HTLV-1との関連はありそうですが、疫学的な裏付けはありません。    中原先生が論文にするそうです。                                        2000.9.20 西垂水

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: