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*70歳男性、不明熱
【主 訴】不明熱、体重減少
【生活歴】飲酒・喫煙:(-) ペット(-) 海外旅行歴(-) 職業歴:農業
【既往歴】#胃潰瘍手術(胃亜全摘Billroth Ⅱ法)
#平成1年頃イレウス手術
#平成7年37℃台の発熱。慢性疲労症候群?
【現病歴】2000年3月初め頃、左後側頭部から左肩にかけて重い感じの痛みがあった
(日内変動・こわばり感(-))。
同時期から38℃台の発熱が見られるようになった。頭痛は痛み止めで2日ほどで消失。
その後も38℃台の発熱が頻回に見られるため近医入院。各種抗生剤(CTM,MINO,LVFX,FMOX,CAZ)を
使用するも解熱せず、shaking chillを伴う発熱が何度か見られた。4月よりリウマチ性多発筋痛症(
以下PMR)を疑い、プレドニン20mg開始。30mgとなった頃からほぼ平熱になったが、再び
発熱・CRP上昇がみられ紹介となった。
また経過中2ヶ月間で8kgの体重減少が見られた。
現在では発熱と脱力、軽度筋肉痛以外には症状なし。
夜間盗汗(-) 関節痛(-) 咳・痰(-) 呼吸苦(-) 腹痛(-) 排尿時痛(-) 消化器症状(-)
【入院時現症】
BP100/74mmHg,BT 36.8℃,PR 60分,RR 20回/分,意識清明,リンパ節腫脹なし,Neck supple
第5肋間胸骨左縁でsystlic ejection murmur, 呼吸音正常、肝脾腫なし,
Skin:寒冷時のみlivedo reticularis, ばち状指(+),
&ref(case-01.jpg)
MMT:近位筋優位に筋力低下(3〜4)筋肉痛が軽度あるも圧痛なし、その他神経所見異常なし
【入院時検査所見】
〔一般血液検査〕
WBC:13100(N-meta:1% N-stab:2% N-seg:72% Lympho:19% Eos:2% Mono:3% ) Hb:12.9
MCV:89 Plt:44万
AST:20 ALT:27 LDH:235 ALP:209 γ‐GTP:19 TP:5.3 Alb:3.0 BUN:16.4 Cr:0.4 CK:13
Na:136 K:4.1 Cl:98 凝固正常 A/G:0.87 CRP:5.0 ESR:32mm/hr
〔膠原病関連検査〕
RA:(1+) 抗核抗体:20倍 ds-DNA:<10 Sm Ab:0 SS-A:0 SS-B:0 RNP Ab:0.1
MPO-ANCA:22 PR3-ANCA:10未満 C3:102.9 C4:14.0 CH50:25.6 クリオグロブリン:(+)
ACE:6.7
〔感染症血液検査〕
梅毒:(-) サイトメガロ、EB、HCV:39.1 HbsAb:(-) HIV:(-)
HTLV-1:(-) クリプトコッカス抗原陰性 ツベルクリン反応:陰性
〔内分泌系検査〕甲状腺、副腎正常
〔画像検査〕腹部エコー、心エコー、頸部血管エコー、全身CT、
骨シンチ・ガリウムシンチ全て発熱をおこすような所見なし。
〔他科受診〕眼科、耳鼻科、歯科、泌尿器科、異常なし、皮膚科:単純ヘルペス、
〔培養〕喀痰 胃液 尿 便 髄液 骨髄液 静脈血9回:結核を含め全て陰性。
〔悪性腫瘍検査〕消化管内視鏡、上記画像、骨髄穿刺、ほぼ正常
【入院後経過】入院後プレドニゾロンの漸減に伴い発熱の頻度が上がっていき、白血球、CRP、ESRも上昇して
いった。
上記検索を進めたが、明らかな所見は得られず、発熱が続き、食欲低下・体重減少が見られるよう
になったため、closed observationを前提に、全身状態を改善させる目的でプレドニゾロン40mgを
再開した。するとその翌日に前腕に水疱、腹部に淡紅色の丘疹が出現した。
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診断は?
*70歳男性、不明熱
【主 訴】不明熱、体重減少
【生活歴】飲酒・喫煙:(-) ペット(-) 海外旅行歴(-) 職業歴:農業
【既往歴】#胃潰瘍手術(胃亜全摘Billroth Ⅱ法)
#平成1年頃イレウス手術
#平成7年37℃台の発熱。慢性疲労症候群?
【現病歴】2000年3月初め頃、左後側頭部から左肩にかけて重い感じの痛みがあった
(日内変動・こわばり感(-))。
同時期から38℃台の発熱が見られるようになった。頭痛は痛み止めで2日ほどで消失。
その後も38℃台の発熱が頻回に見られるため近医入院。各種抗生剤(CTM,MINO,LVFX,FMOX,CAZ)を
使用するも解熱せず、shaking chillを伴う発熱が何度か見られた。4月よりリウマチ性多発筋痛症(
以下PMR)を疑い、プレドニン20mg開始。30mgとなった頃からほぼ平熱になったが、再び
発熱・CRP上昇がみられ紹介となった。
また経過中2ヶ月間で8kgの体重減少が見られた。
現在では発熱と脱力、軽度筋肉痛以外には症状なし。
夜間盗汗(-) 関節痛(-) 咳・痰(-) 呼吸苦(-) 腹痛(-) 排尿時痛(-) 消化器症状(-)
【入院時現症】
BP100/74mmHg,BT 36.8℃,PR 60分,RR 20回/分,意識清明,リンパ節腫脹なし,Neck supple
第5肋間胸骨左縁でsystlic ejection murmur, 呼吸音正常、肝脾腫なし,
Skin:寒冷時のみlivedo reticularis, ばち状指(+),
&ref(case-01.jpg)
MMT:近位筋優位に筋力低下(3〜4)筋肉痛が軽度あるも圧痛なし、その他神経所見異常なし
【入院時検査所見】
〔一般血液検査〕
WBC:13100(N-meta:1% N-stab:2% N-seg:72% Lympho:19% Eos:2% Mono:3% ) Hb:12.9
MCV:89 Plt:44万
AST:20 ALT:27 LDH:235 ALP:209 γ‐GTP:19 TP:5.3 Alb:3.0 BUN:16.4 Cr:0.4 CK:13
Na:136 K:4.1 Cl:98 凝固正常 A/G:0.87 CRP:5.0 ESR:32mm/hr
〔膠原病関連検査〕
RA:(1+) 抗核抗体:20倍 ds-DNA:<10 Sm Ab:0 SS-A:0 SS-B:0 RNP Ab:0.1
MPO-ANCA:22 PR3-ANCA:10未満 C3:102.9 C4:14.0 CH50:25.6 クリオグロブリン:(+)
ACE:6.7
〔感染症血液検査〕
梅毒:(-) サイトメガロ、EB、HCV:39.1 HbsAb:(-) HIV:(-)
HTLV-1:(-) クリプトコッカス抗原陰性 ツベルクリン反応:陰性
〔内分泌系検査〕甲状腺、副腎正常
〔画像検査〕腹部エコー、心エコー、頸部血管エコー、全身CT、
骨シンチ・ガリウムシンチ全て発熱をおこすような所見なし。
〔他科受診〕眼科、耳鼻科、歯科、泌尿器科、異常なし、皮膚科:単純ヘルペス、
〔培養〕喀痰 胃液 尿 便 髄液 骨髄液 静脈血9回:結核を含め全て陰性。
〔悪性腫瘍検査〕消化管内視鏡、上記画像、骨髄穿刺、ほぼ正常
【入院後経過】入院後プレドニゾロンの漸減に伴い発熱の頻度が上がっていき、白血球、CRP、ESRも上昇して
いった。
上記検索を進めたが、明らかな所見は得られず、発熱が続き、食欲低下・体重減少が見られるよう
になったため、closed observationを前提に、全身状態を改善させる目的でプレドニゾロン40mgを
再開した。するとその翌日に前腕に水疱、腹部に淡紅色の丘疹が出現した。
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[[診断は?>http://www4.atwiki.jp/croquette/pages/69.html]]