57歳男性 発熱・咳・倦怠感
症 例 57歳男性 農業
主 訴 発熱、咳、倦怠感。
既往歴 糖尿病二年前から。コントロール良好。
家族歴 特記なし。
生活歴 飲酒なし。喫煙 一日1箱
現病歴 平成12年1月頃より、38度台の発熱と咳が出現。近医にて加療され、軽快増悪を
繰り返していた。
3月、全身倦怠感が強くなり近医にて肝機能異常を指摘され入院。入院後IPM/CSを
投与されるも発熱が持続し、肝胆道系酵素の上昇に加え呼吸・腎機能の悪化も認めた
ため当院転院となる。
入院時現症
身長:165㎝ ,体重:51.3㎏,意識:混濁,人工呼吸管理
血圧:118/68,脈拍:116/min ,体温:39.4℃、無尿
胸部;呼吸音:両側にholo inspiratory crackle(+),心音:異常なし
腹部 :波動(+),肝・脾腫(+),両下肢:浮腫(+) 項部硬直(+)
皮膚:全身黄疸(+)、顔面・上胸部・肛門周囲に点状出血(+)
<皮膚の所見>
検査所見
<末梢血>WBC:1300,Hb:5.9,Plt:1.7万
<生化学>AST:121,ALT:32,LDH:3550,ChE:114、
T-Bil:2.4,D-Bil:1.9,ALP:568,γ-GTP:229
BUN:109.3,CRE:5.3,Na:143, K:4.0,Cl:106,
CRP:10.4,ESR:50mm/h,
<凝固系>PT:67,APTT:42.8,Fbg:165,D-dimer:33.0
<感染>抗HIV抗体(-), 抗HTLV-1抗体(-)
<胸部レントゲン>
最終更新:2006年08月20日 22:19