※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

最終診断: 転移性肺石灰化症 metastatic pulmonary calcification


鑑別診断
      ATLの肺浸潤
      細菌性肺炎
      日和見感染(カリニ肺炎、サイトメガロウイルス肺炎、真菌性肺炎など)
      ARDS

解説
転移性肺石灰化症は、肺胞隔壁にびまん性の石灰沈着をきたす疾患です。
原因としては、慢性腎不全や多発性骨髄腫・悪性リンパ腫・白血病・固形腫瘍(肺癌・卵巣癌)などです。
これらによって、高カルシウム血症などを来し、石灰沈着が起こると考えられています。画像では、
胸部X-pで正常所見〜びまん性間質陰影、胸部CT、HRCTではびまん性粒状〜結節影、99mTc骨シンチでは
肺へのuptake上昇を認めます。

病理ではKossa染色により、明らかな石灰沈着が主に肺胞壁に見られます。
治療は高カルシウム血症の是正ですが、治療に反応しない例もあるようです。
本症例は最終的には、腎不全からの肺水腫にて死亡しましたが、剖検にて本疾患が判明しました。
ATLにおいては、肺病変としては、日和見感染症・腫瘍細胞浸潤が最もみられます。
しかし、ATLには高カルシウム血症を来すことが多く、まれに本症例のように転移性肺石灰化症を起こし、
急性呼吸不全を呈した例も報告され、稀ではありますが鑑別の一つには入れて置くべき疾患だと思われます。 

弱拡

強拡

肺胞隔壁に著明な石灰沈着が見られる。Kossa染色
                                        鉾之原・久松
添付ファイル