急性のうつ症状と頭痛を訴えた47歳男性

症 例 47歳男性 運転手
主 訴 元気がない。頭痛。
既往歴 4年前から慢性副鼻腔炎にて通院加療

生活歴 飲酒 2合/日 喫煙 1箱/日
現病歴 平成12年4月終わり頃より急に無口になり、元気がなくなった。
     5月初めより水様性鼻汁と頭痛、咳、発熱が出現し、近医に入院して消化管の
     検査や頭部CTを行うも異常なし。心療内科受診にて心因反応とされ抗うつ剤の
     投与が開始されたが改善無くほとんどベッド上で過ごすようになり、食事も
     食べてはもどすことを繰り返していた。
     体重減少、抑うつ、発熱が改善しないため6月に転院となる。
現 症 身長168 体重45(二ヶ月で17キロの体重減少)
     血圧114/74 脈拍60 呼吸数22 体温37.0
     意識正常 知能正常 抑うつ
     左眼球軽度突出、右眼瞼下垂あり EOM正常 瞳孔不同なし、対光反射正常
     neck stiffnessあり、リンパ節腫脹なし 心肺音正常 腹部異常なし。
     その他神経学的に異常なし。

検 査 WBC 8000 Hb 10.9 Plt 28.5 BUN 8.0 Cr 0.3 Na 131 K4.1 Cl 99
     AST 25 ALT 62 LDH 409 ALP 453 GTP 57 TP 6.9 Alb 3.4 T-cho 75
     CRP 15 ESR 100
     髄液所見 圧340 細胞数31(全て単核球)蛋白276 糖60(血糖) Cl114 
     頭部CT,頭部MRI,胸部CT:供覧


    頭部CT

    頭部MRI

    胸部CT


最終更新:2006年08月24日 22:47