Intra-orbtal metastatic tumor of prostatic cancer(前立腺癌の眼窩内転移)
頭部MRI(Thin Slice) 視神経を圧迫する腫瘤
99mTc 骨シンチ 全身の集積が認められ、また左眼窩部にも集積がみられる
腹部超音波 前立腺の辺縁不整な充実性腫瘤が認められる
labo data上,ALP,LDHの上昇を認めていたため,malignancyの存在を考えた.
詳しく問診していくと尿線が最近,特に細くなったとのことを聞き,rectal exam施行.
stony hardなnoduleを触知したため,urology consut.Biopsyにてprostate CA.の診断.PSAは4438であった.
後のthin slice MRIにて左眼窩骨にmass lesion(+),bone scanとも一致していた。
最初のMRIとCTは眼窩部をターゲットにせずに、普通のスライス厚にて撮影したために病変が見落とされて
おり、このような症例でのThin sliceにての撮影の重要性を認識させられた。
前立腺癌の眼窩への転移は20例の報告があり,本症例も前立腺癌の眼窩転移と考えられた.
直腸診の重要性は改めて論じるまでもない。
阿久根市民病院 内科 市来 征仁
最終更新:2006年09月16日 11:25