Ryuji Saigou,M.D.

症例1 74歳 男性

主 訴) 右半身脱力 言葉が出ない
既往歴) Af(+), Gastric ca ope, 腹膜癒着剥離術。
現病歴) 前医にてH13年2月5日腹膜癒着剥離術施行。2月8日午前2時の巡回では異常はなかった。
     午前3時30分、右半身脱力、言葉が出ないところを発見された。頭部CT施行されるも
     異常なし? 
     午前6時30分、救急室搬送。
神経学的所見)意識レベル:JCS Ⅰ-1、やや不穏、disorientation to time (+)
     EOM:右方視不可、左共同偏視、瞳孔:左右差なし, 右顔面神経麻痺、構音障害(+)
     右Barre, Mingazzini(+)、MMT:2/5、1/5、右病的反射(+)

頭部単純CT  異常所見は?     


症例2  59歳 男性

主 訴) 起き上がれない、 言葉が出ない
既往歴) AMI(+)
現病歴) H12年12月26日、27日に胸痛出現。近医にてAMIと診断。
     H13年1月5日、循環器科にてPTCA,Stent留置され、その後退院。
     1月23日車の運転中に足元がふらつくのを自覚。24日午前2時30分頃、
     物音で隣に就寝中の夫人が目を覚まし、本人が起き上がろうとしていて、
     言葉が出ないのを発見。午前3時30分救急搬送。
神経学的所見) 意識レベル:JCS Ⅱ-10-20、発生・発語(-)
     眼球:左共同偏視 瞳孔:左右差なし, 対光反射:迅速
     右顔面神経麻痺、右半身麻痺、右病的反射(+)

頭部単純CT  異常所見は?


症例3 54歳 男性

主 訴) めまい 悪心
既往歴) 高血圧(+)、高脂血症(+)、糖尿病(-)、Af(-)
現病歴) H12年12月26日深夜気分不良訴えるもそのまま就寝。翌27日起床時、めまい・悪心
     自覚し起き上がれなかった。喋りにくさ、飲み込みにくさを自覚。夜まで臥位にて
     過ごすも改善せず。
     近医受診し、入院後、右顔面神経麻痺、右顔面の感覚低下、右小脳失調症状を認めた。
     1週間後左上下肢の感覚低下。平成13年1月19日転院。
神経学的所見) 意識レベル:清明、
     EOM:full,saccadic, nystagumus(+):両側注視時、一部回転性
     右2.0、左3.5、対光反射 迅速 右半身感覚低下(+)、右眼瞼下垂(+)、右眼球陥凹(+)
     右顔面神経麻痺(+),右小脳失調症状(+),左上下肢体幹部の感覚低下(+),
     右病的反射(+),筋力低下(-)



最終更新:2006年09月18日 15:20