考察(by ゆとりのぽこぺん)


これは肉皮が敗退してから奪衣婆になるまでの間の話

『考察』

「ああ、負けたかー。うん、アレは無理ゲーだわ」

霊的肉体を失い、奈落の奥底にて再び思念のみの存在となった肉皮。
どうやって勝つか、どうすればあの声の主に愛されるのか、もし優勝した場合
あの人の傍に居続けるにはどうすればいいのか。そのような考えから解放された彼女は
以外にもすっきりとした様子で新たな事を考え込んでいた。

敗退後は声の主への執着も薄らいでいる。もう自分には興味を持たないだろうという諦めからだろうか。

「あの子の事は生き残った獄卒に任せるしかないから…と。
そもそもこの冥界の大会の選出基準は何なのだろうね」

肉皮は基本に立ち戻ってこの現象を引き起こされたことへの動機を考察し始めた。
もう戦略を練る必要もなく、時間もいくらでもある敗者だからこそ考えられる事だ。

「今回の選出された27名で気になる事、それは彼らがある法則によって2種類に分けられる事だ」

肉皮は全員が一つの空間に揃った時の事を思い出し、脳内の彼らを二つにグループに分けていく。

「記憶の無いリーマン、記憶の無い少女、手首だけの女子高生、首だけの女、
体内厨房が損壊しているラーメン野郎、自分の死因を知らない少女。
そう、死亡時に大切なモノが欠けており不完全な状態での参戦者が多過ぎる」

肉皮が気づいた違和感、それは参加者の中に完全状態で無い人物が多過ぎる事。

「様々な強者同士の殴り合いが観たいなら、完全な状態に戻してから行うはず
…いや、ひょっとしたらこの大会の目的がココにあるって事?」
「車星人に戸次にキョスエといった規格外の怪物達、地獄の環境による外部からの刺激、
これらを乗り越える事は欠損者達の記憶や肉体を取り戻す為に用意されたのかもしれない」

ここまでの話は全て肉皮の妄想である。しかし、欠損部位がある彼らは地獄の環境や
一回戦の強敵との戦いの中急激な成長を見せたり己を取り戻している事も事実。
しかし、だとすると。
そうだとすると参加者の中でも下の方の戦力であり、肉体や記憶に欠損も無く
参戦動機も最初は存在しなかった自分は―。

肉皮リーディングが声の主に魅了されこの度の戦いに連れてこられた理由はただ一つ。

「ハハハ、私は記憶を引き出すためのアイテム役だったのか。
最初から私の優勝はあの方に期待されてなかったんだ」

戦闘中に彼女の能力を使えば、記憶に問題のある参加者が答えを得る時間が
大幅に短縮されるのは間違いない。幸か不幸かそういった相手と当たりはしなかったが。

「それにしても安全院」

考察の過程により、肉皮は彼の二回戦前の行動の意図に気づく。

「アイツ私との勝負を避けたいフシがあったけれど、あれは私が相手だと
苦戦するかもというのもあるけど、私を相手にする事での自分の記憶と
向き合うのを恐れていたというのもあったのかもね」

富豪達の愛人として裏世界を渡り歩いていた肉皮は安全院という男について
ある程度の噂は聞いていた。顔合わせは魔人墓場が初めてだが、
所属する組織を通じて間接的に敵同士にも味方にもなった事もある。

彼について様々なエピソードがあるが共通している事項が一つ、彼は酷い嘘つきなのである。
相手を心配する素振りを見せながら無情に破滅に追いやり、遠慮しがちな顔で報酬を独り占めする。

「墓場で見たアイツは『困ってる人の力になりたい、後出来れば自分の記憶も取り戻したい』
そんな風だったわね…。ふん、あいつの本音は『忘れた記憶と向き合いたくない、自分第一』でしょうよ」

安全院を辛辣に批判する肉皮。
戸次にやられたのは半分は彼のせいだと確信している故の意地悪であるが
あながち間違ってないとも思っている。

「もしアイツと私が戦っていたら、戦場で能力使用可能になった私がアイツの頭を覗いたら、
映る最愛の存在は誰なのか、そしてその女性とアイツの関係がどの様に表示されたのか…」

考察はここで停止する。二回戦マッチング以降の情報を得れない肉皮が推測できるのはここまで。
これ以上はこの先の結果に対する陳腐で的外れな意見になってしまう。

「まあこのネタでの妄想はこのぐらいでいいか。次々」

大会意図の考察と安全院の意思の予想を切り上げる。
今度はもし自分が神奈と戦っていれば凄い絵面になっていただろうという妄想に沈んでいった。
きっとあのバカビッチならこっちの能力が割れていようが「オラー!変身しろー!オケケー!」
と自分から引っかってくれるだろう。なんというチョロさ。
そんな事を考えながら肉皮は意識体ライフをエンジョイしていた。



魔人墓場の日常―こんな謎の声は嫌だ編その3―(by しらなみ)


…九つの魂が、消え、残る灯りは五つのみ…

―冥界第2回戦終了後―

謎の声
「──────
 ──────
 ──────闘争を選びし亡者達よ―」


(ジャラジャラジャラ)
闘争を選びし亡者達。
「北、ポン!!それはオレの風~鳴りやまぬオレの風」
「”当たる・な”リーチ」
「それ通らないっす。リーチ一発スグ美味しい麺タンドラ1の8000」
「兄さん、ラーメンが抜け切れてない、抜け切れてない。」
「…ん、ベッキーてめぇ、実は毎回国士無双狙ってないか?」
「無論。」
(全員、ガン無視)

謎の声
「──────…」
謎の声は仲間に入れてもらいたそうにもじもじしているゾ!

なんかヤバイ!慌てる司会者3名。

弑「さあさあ、」
葬「こっちで僕たちと一緒に一局どうですか!?」
沈「ホントはサンマがいいんだけどね(空気読み人知らず発言)」

そして紅一点。
「ふむ、どうも私だけ手持無沙汰だな…。…手がないだけに」

「(ドドドッ)じゃ、俺が代わりに揉んで差し上げるッす。とりあえずそのお胸を。」
「(ドゲシッ)それをいうなら肩だろ。」

かくして闇は深けていく。これは準決勝前のとある一幕…なのかなぁ。



ぽこぺんが書いたHなSS『陰毛スレイヤー・マッチング編』(by ゆとりのぽこぺん)


ここはごく普通の剣とラーメンのファンタジー世界…。
物語はネオサイタマ、カワゴエ・ストリート内の地獄から始まる…。


「私はクソレズ!」
「ちょっとした事故で地獄に落ちた私は生き返りを賭けた
トーナメントに参戦し優勝して現世のあの子達をレズったり
大会中に参加者のあの子達をレズったりを夢見ていた!」
「でも一回も最後までオケケ剃ってからのレズ行為完遂出来ず
二回戦敗退となってしまった!ショッギョムジョウ!」

誰も居ない無間地獄の闇の中で心の声をダダ漏れにしている亡者。
このクソレズの名はタテイス・カンナ=サン。

「あー、野試合のオファー来ませんかねー、それもJKキボン」
「その希望、叶えようではないか」
「だ、誰だっ!」

デーーーーン
突如闇の中におどろおどろしい老人の顔が浮かび上がる。

「あ…貴方は、ジード・ジャスキー先生!」
「そうだ、私じゃ。話は聞かせてもらった。あの三兄弟が野試合を
プロデュースしているらしいからのう、ワシもやってみたくなった。
てなわけでお前を野試合に招待してやろう」
「是非お願いします。カンシャ!」
「クックック、だが、タダで野試合できると思ってるのか?」
「なにい!」
「参加料350円です」
「はい、350円」

神奈はポケットに入っていた小銭入れから350円出して先生に手渡す。
今どきのJKはスイーツ分補給の為にポケットに小銭を入れていたり
メイク直しの為に使いきりの化粧品セットを入れてたりするものだ。
地獄に来た際も所持品として加えられていた事が幸いした。

「よろしい。では案内しよう。決戦のバトルフィールドへ!!」

ジード・ジャスキー先生がそう叫んだ途端、神奈の身体から落下感覚が消失し、
久しく忘れていた地面を踏む感触と1Gの重力が戻って来た。

「ここは…河原?地獄だから賽の河原だね。で、私の相手は…」

キョロキョロと周囲を確認する。
既にジード先生は消え去っている。代わりに見慣れた黒マントを着た奪衣婆が
こちらを見据えていた。たしかあれは参加者の一人、肉皮の着ていたマントだ。

「アイエエエ!オカマイル!ナンデ?チェンジ!」
「人を見ていきなりそれかい。失礼ねえ。それと私は只の立会人役さ。
アンタの相手はあっちで待ってるよ」

奪衣婆にしては若い、マントの人物が示した数メートル先、
岩陰からこっちを見ている少女が居た。
十代後半の巨乳の女の子の外見、大当りである。

「イエス!ストライクゾーンカモンっ!ぶっちゃけ二回戦はあんたとやりたかった!
右乳首のオケケ、じゃなくって右手首の怨念=サン、宜しく!」
「ごめんなさい、違うんです。私は右手首の怨念なんかじゃないんです」
「はい?」

自らの名前を否定した事に首を傾げる神奈。
右手首の怨念が岩陰から全身を見せた時違和感に気付き、彼女の言った事の意味を
それとなーく理解する。

神奈が知る右手首の怨念と目の前の彼女、瓜二つだが明らかに違う点が二つ。
彼女は相棒とも言える二本の刀を持っておらす、そして選手登録名であり
能力名でもある右手首の怨念としても意味を失っていた。彼女には完全な実体があったのだ。
数式にすると『右手首の怨念-日本刀×2+手首から先の実体=普通のJKの霊体』である。

「な、何があったの?すっごく普通の霊体に見えるんですけど、たまんねえ!」
「うう…アンゼンイン=サンが私の事を…くすん」
「オッケイ、辛いならそれ以上言わなくていい。おのれ、あのオッサンめ。
イタイ毛な美少女をこんな姿にしやがって、おかげでさわり放題ですありがとう!」

グッとガッツポーズする神奈。もしこれが野球ならガッツポーズだけで5点ぐらい
入りそうなぐらいの渾身のガッツポーズだった。口からヨダレ股間からカンナを
ドロドロと零しまくり戦闘準備オッケー。

「さあ、勝負の前にオジギと挨拶っ…所で今のアンタの事何て呼べばいいの?」
「そうですね…、では『騙りし者』とでも」
「はーい」

右手首の怨念ではない新たな呼び名も決まった所で二人は距離を取り自己紹介とオジギをする。

「ドーモ、カタリシモノ=サン。カンナデス」
「ドーモ、カンナ=サン。カタリシモノデス」

【野試合・賽の河原】

舘椅子神奈(気力150)
   対
騙りし者(素手)


プロデュース:ジード・ジャスキー先生
立会人:黒マントの奪衣婆

『陰毛スレイヤー・決戦編』に続く



安全院・綾鷹の人間関係②(by しらなみ)


―九つの魂が旅たち、再び現れた時、5つの灯りのみを残し消え去っていた―

その5つのうちの二つ。夜魔口組の片割れ、夜魔口工鬼が盗み聞きした
比良坂三兄弟と次の対戦相手のやり取りを断頭に報告する。

「安全院が比良坂兄弟とのやり取りで確認してたのは以下の2つっす。」
1)勝利条件の確認
⇒夜魔口2名とも対戦相手とみなす。両名が戦闘不能または戦闘放棄になった場合勝利。
 (地獄特有条件を利用してもギブアップなければ駄目だよ!)

2)生者復活の権利委譲は認められるか?
⇒「最後に残った者のみ」(テンプレ回答)で回答あいまい回避

「ふむ」
本来なら腕を組み手を顎に手を掛け考えるポーズをしただろうが、あいにく彼女には両手がない。
僅かに首を傾けるだけで済ました。
(生き返らせるのは”最後に残った者”のみか。『決勝で勝った者』『優勝者』と
いわないあたり相当にいやらしいな。恐らく次で終わりでない…もうひと波乱ありそうだ。
…いやここで重要なのは安全院が何故この場面で確認したのかということ。
どういう意図だ。)
考え込んだ断頭とは対照的に工鬼がお気楽に声を上げる。

「意外っすね。てっきり2VS1は不公平だって何癖つけ始めるかと思ったらそのまんまですもん」
「今更、変更なんかしたら『オッズ』が大幅に狂うからな。
運営側がそんな話を受けるはずない。その辺のことは安全院だって想定内だろう」
「オッズ???」
不思議そうな顔をした工鬼に軽く舌打ちをする断頭。
「あのな。まあいい…こないだ、どこからか入りこんで試合情報を外部に持ち出そうとし
『絶対秘密厳守です!!』って大目玉くらってた御嬢ちゃんいたろ?」
「いましたねー」
「そこで問題だ。絶対秘密厳守の情報漏らされそうになった場合、夜魔口だったらどうする?」
「刻んで沈めて東京湾の魚の餌にします。」
「正解だ。だがなぜ連中はそうしない?」
考えた振りをする工鬼。サドでゲイだからという理由でないことは確かだ。
「そいつが客だからだよ。この”秘密の”ファイトクラブのな。」
「あ。」
「殴り合い、殺し合いって古今東西、表裏関わらず、大人気の見世物だ。金持ちどころか
神々でさえ熱狂する。そして賭けを通して莫大な金が動き、胴元に莫大な利益が舞い込む
打ち出の小槌でもある。うちらの大事な”しのぎ”の一つだ。可能性として頭の中に
きちんと入れておけ」
「すいません。」
「実際この線だと思うんだが…毎回マッチングしている件もエンタメ路線優先もこれなら
説明が付く。」
問題は連中に参加者を生きて返す気があるかどうかだ。死人に口なしという諺はここでは
通用しない。皆既に死んでいるから。。
(さてブレードランナーとでるか未来世紀ブラジルとでるか)
「他に何かあるか」
「あ、あと一つだけ。24のつぶらな瞳で補選から2回戦まで通して見てて、うちの
アマゾンが気がついたんですがね」
「気づいたのアマゾンなのかよ。なんで一番キワモノのキャラ付けが…で言ってみろ」
「安全院のヤツ、…で…なのに…ですよ。まあそんだけの話なんですがね。」
「あ。」
断頭もこの件、気づいていなかった。
見落としは誰にでもある。だが、さて、これは…。

†††

一方の安全院綾鷹は確認すべき内容を確かめると三兄弟との話を打ちきり、元の場に戻る。
今回の地獄はボーナスチャンスもありますよ、お楽しみに!と三兄弟から暖かい(?)
声援も受けていたが、これはとりあえずスカッと無視する。

(”シンカ”に汚染されてた肉皮リーディングとの戦いは回避できたが、
今度は夜魔口の二人組か…かなり不利だな。というか)
頭の中でのシミュレーションの結果はどれも芳しくなかった
(『奥の手』を使えば勝てるんだろうが、決勝用だったよう気がするし、さてどうする)

…か、といいかけてふとあることに気づき、口に出して呟く。
「コイツは凄いな…」
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(『奥の手』がなんだったかを思い出せない、どんな酷いJOKEだ。)

見落としは誰にでもある。だが、これはあまりにBLACK過ぎて笑えない、
非常に性質の悪い冗談だった。
(この流れだと、次の試合十中八九負けだな。何かきっかけがない限りは。)
案の定、彼の予感は的中する。



ぽこぺんが書いたHなSS『陰毛スレイヤー・決戦編』(by ゆとりのぽこぺん)


ピシャアアアン!
画面が光り、暗転後戦闘モードへと移行する。

カタリシモノが現れた!

「イヤーッ」

カタリシモノが居合の構えから水平チョップを放つと小規模の爆発が
カンナの足元に発生した!
カタリシモノのキナセジゲンリュウ・ギガデスフレアのジツ!!
カンナは8%死に近づいた!

「フィーヒヒヒ!そんなものかぁ!」
「くっ、やはり素手では…」
「今度は私の出番だ、イヤーッ」

カンナは両手でアソコを締め付けビーダマンの要領で強烈に鉋を発射した!!

「アーン!」

これぞカンナのワザ、ウルトラブルカンナホウ!!
カタリシモノの霊子を13465938362g削り取った!!

「グワーッ」

カタリシモノを倒した!
カタリシモノの肉(性的な意味で)を手に入れた!

「フィーヒヒヒ!カタリシモノ=サン、勝者特権としてその身体自由にさせてもらうわ」
「くっ…身体が動かない…、私は、キナセのジツがこんな所で…」
「あーそうだ、犯す前に一句詠ませてあげるね。どうぞ」

カタリシモノは1分近く考えた後、自分の心情を乗せた俳句をひねり出した。

『我は地へ アキカンは野へ 剣は無し』

「ではっ、いただきまーす」

ズルリッ、スカートと下着を一気に下ろす。

「おおー、これは素晴らしい。正に私の理想のアソコではないですかー素敵!」
「そ、そんなにまじまじとみないで」

カタリシモノの下半身は、剃りがいのある太い毛が臍の下から
肛門の周りまでびっしりと並んでいた。それでいて適度に隙間が空いていて
剃る前からアソコが透けて見える。濃すぎず薄すぎず理想の陰毛のラインがそこにあった。

「今綺麗にしてあげるからね、大丈夫、動かなければ痛くしないから」
「空兄…助けて…」

『陰毛スレイヤー・レズプレイ編に続く』



ぽこぺんが書いたHなSS『陰毛スレイヤー・レズプレイ編』(by ゆとりのぽこぺん)


シャアアアアアーーーー

本来陰毛を剃る為のものではないにも関わらず、
鉋はカミソリよりも優しく肌を傷つけずにアソコをツルツルに仕上げた。
これも変態性により磨かれたワザの賜物である。

「アイエエエ!インモーナイ!スースー!」
「大丈夫よカタリシモノ=サン。すぐ気持ちよくなってそんな事気にならなくなるから。
フィーヒヒヒ!!フィーヒヒヒ!!」

ぬちゃり

カンナのフィンガーテクが無毛の割れ目を責め立てる。

「アヒィ、凄いッ、オカマッ」

カタリシモノの股間から白い肉棒がピーンと生える。

「…アバ?」

首をかしげ、カタリシモノの股間に生えた10センチ程の肉棒を凝視し触って見る。
柔らかいながらも熱く脈打ち、頂上の孔からは白い液体が垂れ落ちている。
カンナがその液体を掬って舐めると苦い味がした。

「この味間違いなく精液、ということはこれはチンコ。…」
「…」
「…」

無言でしばし見つめ合う二人。やがて事情を把握したカンナは突如吐き気に襲われる。

「アバーッ、オカマ!というかお前は肉皮!」
「その通り、イヤーッ!」

髪の毛に隠した暗殺用のペンがカンナの額に刺さる。
頭蓋骨で止まったがKOには十分な衝撃が脳に伝わった。

「グワーッ」
「はい、野試合私の勝ち。ホントちょろいわねあんた」
「し、質問がある!5~6個程!!」
「うん、答えてあげる」

カンナ=サンの突っ込みたい事、それは恐らくこれを読んでる読者の思いとほぼ同じ事だった。

1.カンナ=サンの思い人はプロフィールの上では他に存在するのに、
何故ニクカワ=サンはオンネン=サンに変身出来たのか?
2.変身能力では戦闘力は変わらないのに、どうやってキナセのジツを使ったのか?
3.対戦相手のお前が肉皮ならあの立会人の肉皮らしき若い奪衣婆は誰なのか?
4.というかこの勝負肉皮側だけ下準備万端で不平等だ。
5.こんな勝負をマッチメイクしたジード・ジャスキー先生は何考えてるのか?

「その答えは…次回のおたのしみよ」
「アバーッ、『陰毛スレイヤー・真相編』に続く!ここまで読んでくれてカンシャ!」


最終更新:2012年08月14日 11:58