利根アリア(とね ありあ)


『現世への執着』

自分を裏切った依頼主への御礼参り。

キャラクター設定

生前は国際指名手配犯であった少女。享年10代後半。
顔立ち自体は幼げだが目つきと雰囲気からスれて見える。
盗掘、及びその逆の盗掘者殺しで生計を立てていたが、依頼主に見限られ謀殺された。
探検家風の服を好んで着る。武器を隠し持てるポケットが多いため。
身体能力は一般人を凌駕するものの、戦闘型魔人に太刀打ちできるレベルではない。
そのため正面から敵にあたることは滅多になく、大量に持ち歩いている暗器や地形を生かした、死角からの奇襲を得手とする。
彼女は生存のためならあらゆる手段を取る。その場にあるものはなんだろうと利用し、己が手足を切り捨てることも、花を鬻ぐことも厭わない。

特殊能力『兇徒迷宮案内』

三次元に巨大迷路を作り出す能力。
構成は完全ランダム。出口は一つ、どこかに存在する。
その場の環境が、迷宮内にも反映される。
迷宮の中心(術者のいたところ)には毒ガス発生装置があり、徐々に漏れ出す。
迷宮内に術者、もしくは術者以外の全員がいなくなると解除される。
能力内容は非公開。

プロローグSS

「けけけ……随分と手こずらせてくれたなああー」
洞窟にたたずむ一人の男
周りを赤黒に塗りたくられた、死臭の迷宮
彼ともう一人を除いて、生の鼓動はここに無い
折り重なるように斃れ伏すかつての仲間を踏み分けながら、男は前を見据えていた

「チィッ……!」
視線の先には、一人の女
両腕を鋲のようなもので打ちつけられ、身動きのとれぬ状態だ
血まみれているが手首以外に外傷はなく、その血が返り血であることを匂わせている

「騙して悪かっったなああ……けけけ。だが予想外だったぜ、アリアちゃんよおおー。
まさか“迷宮を作り出す”能力たあねええー。開けた場所で潰す手はずだったってのに、お陰で俺様の可愛い部下(ハエ)どもがこの通り全滅だ」

屍骸を蹴り掻き分けながら、男は少女に近付いていく

「ハッ!よく言うぜこのクソゴミ。ハナッからテメェしか信用してねえくせに」
「そうなんだけどな、使えない道具でも、ぶっっ壊されたらムカつくわけよ。分かんだろ?」
手持ちの鋲をくるくると回しながら、男は続ける

「だがよかったなああ、俺様が相手で。こう見えても特殊性癖とかも持たない健全な男でな。
死体でどうこうする気はねえぜ、生きてりゃ別だがなああ」
男が何かを目にも止まらぬ速さで投げると、彼女の纏った衣服が瞬く間に細切れる

「下らねえ性根だな、クソゴミ」
近寄る男の股間を狙った鋭い蹴り!
それは空を切り、繰り出した足が鋲に串刺される

「グッ……!」
「まあ死ぬ前の最期の相手なんだ、悦ばなきゃああ損だぜ、アリアちゃああん」
「ザケんな……!クソッ!」









「さて、そろそろぶち込んでやるかあああ」
全裸の男が喜色を浮かべつつ迫る

「ザケんな……!クソッ!殺してやる!」
四肢を磔られた少女がうめく

剛直が押し当てられ、彼女を刺し貫き、そして――迸る奔流!
彼女の秘所から噴き出るは鮮血!
破瓜のそれではなく、失われたのは男の血潮!

「ぎゃあああああああああああ!あああ!」
「ヒャヒャヒャヒャヒャ!気持ちよかったかあ、このクソゴミ?」
彼女の陰部には仕込み刃
全身を無理やり捩り、侵入した異物を捩じ切ったのだ
無論、代償は大きい――彼女の手首から先は抉り千切れ消失している

「コッチもご奉仕してやるよ!ぶち込まれてアヘりやがれ!」
間髪容れずに、男の眼窩にストレート!
むき出しの骨と血が、柔い目玉を轢き潰す!

「ぎゃああああああああああ!――あ、あ、ごぶっ、ごぶぶぶっ!」

泡を吹いてのたうちまわる男
一体、何が起きているというのか

「ようやく、回ってきたか……じゃあなクソゴミ、息子と仲良くネンネしてろ」

そう言い捨てて去ろうとした少女が、その場に倒れる
脚からの出血で、最早歩くことさえ叶わないのだ
自らの能力の一端たる毒ガスが、彼女の生を刈り始める――

「クソッ、クソゴミの依頼主のクサレ首ぶん殺るまでは、死ねねえ……死ぬわけにゃあ、いかねえ、のに……」
「ザケんな……!オレは死ねねえ、死ねねえんだよ――」

MPおよびGKスタンス

キャラ 能力 SS ボーナス 増減 仕様
2 2 2 6 ドM


最終更新:2012年06月02日 15:45