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正体不明の恐怖」(2012/02/22 (水) 20:41:00) の最新版変更点

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私は何をしてるのだろう。 打倒神奈子様を掲げたはいいものの、早速諦めかけている。 本当に神奈子様を倒すことは出来るのか。 ――・・・! 何か聞こえる。誰かが私を呼んでいる? まさか、そんなわけない。霊夢さんにはあんなことをされて、魔理沙さんは・・・ ――・・・苗! 嘘だ、そんなわけない。そんなわけ・・・ない。 いや?もしかしたら私を・・・ 「早苗!」 ――バーンッ! ・・・そして魔法の森に銃声が響いた。 ◇ 「パルスィーまだ逃げるのー?」 「文句あるなら付いて来るな!」 パルスィ達は少し休んだ後また無縁塚から離れるように逃げていた。鬼にいつ追いつかれるか分からないからだ。 とりあえずまずは体制を立て直さないと。逃げてるうちに彼岸花の咲く再思の道を抜け、魔法の森近くまできていたのか鬱蒼とした森が見える。 そしてその後ろを小傘が付いてきていた。 ――バーンッ! 「えっ!?」 「・・・・銃声ねこれは。」 小傘が慌てふためく。一方でパルスィは冷静に状況を分析する。 ・・・とは言っても折角鬼から逃げているのに、またこれである。内心はかなり動揺しているが。 「どどど・・・どうしよう?」 少しは自分も考えなさい、というかいつまで私と一緒に居るのか。 出来ればあっちから離れてほしいものだが。 「わざわざ近づく必要はないでしょ。そもそも武器もないし・・・・あっ」 そういえば1つ忘れていたことがあった。支給品の確認をしていない。 出会い頭にこいつに絡まれた挙句鬼に襲われたのですっかり忘れていた。 ホント悪いのは全てこいつ。 「?」 またなんか変な顔して。妬ましくて仕方ない。 だが今はそんなことはどうでもいい。とりあえず支給品を確認しないと・・・とディパックを開けようとした時である。 「ちょいといいかのう?そこのお二人さん。」 ・・・また何か来た。 鬱陶しげにその妖怪をパルスィは見据えた。 ◇ 「目、覚めたか?」 「魔理沙・・・さん?」 銃を打ったのは早苗ではなく魔理沙だった。しかも撃ったといっても空に向けてだ。 何の為に?この状況ならさっさと早苗を撃ってマミゾウを追うのが最善手と言える。 簡単なことだ。魔理沙には思いつめた表情をした早苗を撃つことが出来なかったのだ。 確かにここは仮想空間だ。だが、なんでもやっていい、とは思わない。記憶というものは残る。 私が知っている早苗は先ほどみたいな顔をした事が無かった。 それにあの時は確かに贔屓だと思った。・・・が状況は少し違っていた。霊夢、魔理沙、早苗、あの時の一人がまずマミゾウだった。 そしてそもそも早苗がこちらに来たのは私が発砲したからだ。発砲しなければ早苗、あわやマミゾウすら来たか分からない。 そう考えるとあんなことになったのは私のせいとも言えるかもしれない。 ウージーにしてもだ。あんな強力な武器を持っていながら早苗はそれを持て余した。 あっさりとマミゾウに奪われてしまったのだ。 しかし口車に乗せられた私は早苗を為されるがままに見ていた。 そしてその結果があれだ。そしてマミゾウも逃げた。 全てがマミゾウの思い通りだった。 マミゾウは追わなくてはならない。そして落とし前を付けてやる。 ・・・だがその前にやることがある。 「早苗、お前はどうしたいんだ?」 「え・・・?」 「これに参加したからには理由があるはずだろ?願いとかあるんじゃないのか?」 出来るだけ刺激しないように質問したつもりだ。また私を信用しきっては居ないはず。 あまり刺激すると、最悪撃たれかねない。 「好きで・・・好きで参加したわけじゃないんですよ!神奈子様が・・・神奈子様が・・・!」 「・・・なんだって?」 そうすると早苗は緊張の糸がほどけたかのように全てを話してくれた。 酷い話だった。私が早苗でも間違いなくキレる。私だったらもっと派手にやったと思うが。 「....だからあの時フォークが支給された時は嬉しかったんです。でも・・・」 「いや、ちょっと待て。フォークって何の話だ?」 もしかして、もしかしてだ。魔理沙の頭に嫌な考えが浮かぶ。 本当の本当に最初から化かされていたのか? もしかしたら早苗の嘘という可能性もある。だが、この状況で早苗が嘘を付くとも考えにくい。 早苗の話は現実味がある話だった。早苗がフォークで喜ぶ理由も分かる気がしないでもない。 ・・・そういえばそんなことが出来るものを聞いたことがあるような・・・? いや、それよりもだ。早苗には教えなくてはいけない。 この矛盾を。 「あのな、早苗。実は.....」 ◇ フォークじゃない?あれは違うものだった? そんな、じゃあ私が見たものは一体なんだと言うのか。 神奈子様は一体何を渡したのか。 私は謎のフォークに恐怖した。まるで正体不明の・・・。 ・・・いやでも、もしかしたら? 魔理沙さんが嘘を付いている? 様子見をしていただけでもしかして組んで私を陥れようとしている? 少なくとも2人は私が来る前に会っていた。話し合うことも出来たはず。 私ではなくても、会った参加者を騙すことぐらい考えていたのかもしれない。 もしかしたら霊夢さんが泥を被って、魔理沙さんが私を騙して何か利用しようとでもしているのでは? 実際私は銃を持っているので戦える。体のいい盾ぐらいと思っているのかもしれない。 だとすると私は今まさに2人の術中に居ることになる。 なんだ、結局そういうわけか。そういうわけなんですか。 自然に銃は魔理沙の方に向いていた。 そしてそれは無常にも、音を響かせた。 ◇ 「・・・くそっ!油断したぜ・・・。」 幸いにも魔理沙は命を落とすことはなかった。早苗が無意識のうちに外したのか、それは分からない。 だが銃弾を受けてしまったのは確かだ。脇腹から出血が始まっている。 肝心の早苗は森を掻き分けながら先へと進む。マミゾウ、いや霊夢が居るところへ。 「待て!早苗!」 だが早苗は止まらない。魔理沙の声は聞こえているのか。 早苗が何を思って引き金を引いたのか、それは分からない。 【B-5・魔法の森・朝】 【東風谷早苗】 [状態]:健康、神経衰弱、錯乱中 残り体力(100/100) [装備]: イングラムM10(残弾 28/32) [道具]:オーブ×0、支給品一式 [思考・状況] 基本方針:? 1.? ※霊夢がマミゾウであることには気づいていません 【霧雨魔理沙】 [状態]:脇腹に銃創(出血中) 残り体力(70/100) [装備]:モスバーグM500(残弾 3/5) [道具]:オーブ×1、支給品一式、モズバークの予備弾 12ケージ 1ダース [思考・状況] 基本方針:本大会に勝利して『願い事をかなえる権利』を手に入れる 1.早苗に同情、早苗を止めたい 2.マミゾウには落とし前を付ける ◇ ふと現れた狸の妖怪。その妖怪が言ったこととは大まかに言うとこうだった。 『さっきの発砲者に襲われた。逃げるのに必死で顔は見れていないがじきにこっちに来るだろう。』 正直怪しくて仕方ないのだが・・・銃声を聞く限り発砲者が居ることは確かだ。 追ってくるのは恐らく間違い無いだろう。 「それは大変だ!パルスィー!どうしよう・・・。」 「いや、どうするって言われても困るわ。」 というか支給品の確認をさせてほしい。 だがそれに構わず話は進む、そして狸がとある提案をしたのだ。 「・・・そこで提案があるのじゃが・・・。  ――儂と組まんか?」 【B-5 魔法の森付近・朝】 【水橋パルスィ】 [状態]:疲労(中) 残り体力(60/100) [装備]:なし [道具]:オーブ×2 小吉ガチャ×1 支給品一式 [思考・状況] 基本方針:一応ゲームに乗る 1.狸を警戒 2.面倒臭い同行者=小傘をどうにかしたい 3.というか支給品の確認させて 【多々良小傘】 [状態]疲労(小) 残り体力(90/100) [装備]:レミリア・スカーレットの日傘 [道具]:オーブ×2 支給品一式 [思考・状況] 基本方針:みんなを驚かしてオーブと武器をゲット 1.組む? 2.どうやったらみんな驚いてくれるのかな? ◇ まずは上手くいった。マミゾウはほくそ笑む。 魔理沙はすぐに追ってはこなかった。その間に見えないところまで逃げることが出来たようだ。 だが問題はその次だ。逃げたところでどうやって撒くか。 出来れば魔法の森のガチャポイントに行きたかったが、どうやら逆のほうに出てしまったようだ。 ここからでは少々遠い。地理が分からず仕方ないことではあるが厄介なことになった。 自分は見ての通りこのザマだ。逃げた先で休んで少し楽になったが、それでも見つかってしまったらゲームオーバーと思っていい。 武器を逃げるためとはいえ渡してしまったのも痛いだろう。 折角オーブを集めても中吉ガチャを回す前に倒れてしまっては意味がない。 まずはこの状況をなんとかしないといけないのだ。 そこに現れたのがこの二人である。 同じく誰かしらから逃げてきたようだ。 逃げてきたということならこちらと同じ立場。付け入る隙があるとするならここだ。 一人は少々面倒そうだが、傘を持ったほうはやり込めれそうだ。 出来るならばこの二人からもオーブを簒奪したいがまずは命重視。この二人を利用してこの状況を打破する。 (散々利用して儂の糧になってもらおうかのう・・・。) 黒い笑みを隠しながら、マミゾウは頭を働かせるのだった。 【B-5 魔法の森付近・朝】 【二ッ岩マミゾウ】 [状態]:無傷、精神正常 残り体力(20/100) [装備]:得体の知れない種(正体不明の種の劣化版) ※見る者の欲を反映して姿見を変える魔術的効果を持ちます。ただしコピー元の効果は付加されません [道具]:オーブ×5、支給品一式 、イングラムの予備弾倉×2(9x19mm パラベラム弾 32発) [思考・状況] 基本方針:狐と狸の長き戦いに、今日こそは蹴りを付ける! 1.この二人を利用してこの状況を打破する。出来るならオーブも奪う 2.中吉ガチャを回して、戦力を増強したい 3.他の参加者たちからオーブを簒奪して回る。情けはかけない 4.だが、義理のある命蓮寺の面々は例外
私は何をしてるのだろう。 打倒神奈子様を掲げたはいいものの、早速諦めかけている。 本当に神奈子様を倒すことは出来るのか。 ――・・・! 何か聞こえる。誰かが私を呼んでいる? まさか、そんなわけない。霊夢さんにはあんなことをされて、魔理沙さんは・・・ ――・・・苗! 嘘だ、そんなわけない。そんなわけ・・・ない。 いや?もしかしたら私を・・・ 「早苗!」 ――バーンッ! ・・・そして魔法の森に銃声が響いた。 ◇ 「パルスィーまだ逃げるのー?」 「文句あるなら付いて来るな!」 パルスィ達は少し休んだ後また無縁塚から離れるように逃げていた。鬼にいつ追いつかれるか分からないからだ。 とりあえずまずは体制を立て直さないと。逃げてるうちに彼岸花の咲く再思の道を抜け、魔法の森近くまできていたのか鬱蒼とした森が見える。 そしてその後ろを小傘が付いてきていた。 ――バーンッ! 「えっ!?」 「・・・・銃声ねこれは。」 小傘が慌てふためく。一方でパルスィは冷静に状況を分析する。 ・・・とは言っても折角鬼から逃げているのに、またこれである。内心はかなり動揺しているが。 「どどど・・・どうしよう?」 少しは自分も考えなさい、というかいつまで私と一緒に居るのか。 出来ればあっちから離れてほしいものだが。 「わざわざ近づく必要はないでしょ。そもそも武器もないし・・・・あっ」 そういえば1つ忘れていたことがあった。支給品の確認をしていない。 出会い頭にこいつに絡まれた挙句鬼に襲われたのですっかり忘れていた。 ホント悪いのは全てこいつ。 「?」 またなんか変な顔して。妬ましくて仕方ない。 だが今はそんなことはどうでもいい。とりあえず支給品を確認しないと・・・とディパックを開けようとした時である。 「ちょいといいかのう?そこのお二人さん。」 ・・・また何か来た。 鬱陶しげにその妖怪をパルスィは見据えた。 ◇ 「目、覚めたか?」 「魔理沙・・・さん?」 銃を打ったのは早苗ではなく魔理沙だった。しかも撃ったといっても空に向けてだ。 何の為に?この状況ならさっさと早苗を撃ってマミゾウを追うのが最善手と言える。 簡単なことだ。魔理沙には思いつめた表情をした早苗を撃つことが出来なかったのだ。 確かにここは仮想空間だ。だが、なんでもやっていい、とは思わない。記憶というものは残る。 私が知っている早苗は先ほどみたいな顔をした事が無かった。 それにあの時は確かに贔屓だと思った。・・・が状況は少し違っていた。霊夢、魔理沙、早苗、あの時の一人がまずマミゾウだった。 そしてそもそも早苗がこちらに来たのは私が発砲したからだ。発砲しなければ早苗、あわやマミゾウすら来たか分からない。 そう考えるとあんなことになったのは私のせいとも言えるかもしれない。 ウージーにしてもだ。あんな強力な武器を持っていながら早苗はそれを持て余した。 あっさりとマミゾウに奪われてしまったのだ。 しかし口車に乗せられた私は早苗を為されるがままに見ていた。 そしてその結果があれだ。そしてマミゾウも逃げた。 全てがマミゾウの思い通りだった。 マミゾウは追わなくてはならない。そして落とし前を付けてやる。 ・・・だがその前にやることがある。 「早苗、お前はどうしたいんだ?」 「え・・・?」 「これに参加したからには理由があるはずだろ?願いとかあるんじゃないのか?」 出来るだけ刺激しないように質問したつもりだ。また私を信用しきっては居ないはず。 あまり刺激すると、最悪撃たれかねない。 「好きで・・・好きで参加したわけじゃないんですよ!神奈子様が・・・神奈子様が・・・!」 「・・・なんだって?」 そうすると早苗は緊張の糸がほどけたかのように全てを話してくれた。 酷い話だった。私が早苗でも間違いなくキレる。私だったらもっと派手にやったと思うが。 「....だからあの時フォークが支給された時は嬉しかったんです。でも・・・」 「いや、ちょっと待て。フォークって何の話だ?」 もしかして、もしかしてだ。魔理沙の頭に嫌な考えが浮かぶ。 本当の本当に最初から化かされていたのか? もしかしたら早苗の嘘という可能性もある。だが、この状況で早苗が嘘を付くとも考えにくい。 早苗の話は現実味がある話だった。早苗がフォークで喜ぶ理由も分かる気がしないでもない。 ・・・そういえばそんなことが出来るものを聞いたことがあるような・・・? いや、それよりもだ。早苗には教えなくてはいけない。 この矛盾を。 「あのな、早苗。実は.....」 ◇ フォークじゃない?あれは違うものだった? そんな、じゃあ私が見たものは一体なんだと言うのか。 神奈子様は一体何を渡したのか。 私は謎のフォークに恐怖した。まるで正体不明の・・・。 ・・・いやでも、もしかしたら? 魔理沙さんが嘘を付いている? 様子見をしていただけでもしかして組んで私を陥れようとしている? 少なくとも2人は私が来る前に会っていた。話し合うことも出来たはず。 私ではなくても、会った参加者を騙すことぐらい考えていたのかもしれない。 もしかしたら霊夢さんが泥を被って、魔理沙さんが私を騙して何か利用しようとでもしているのでは? 実際私は銃を持っているので戦える。体のいい盾ぐらいと思っているのかもしれない。 だとすると私は今まさに2人の術中に居ることになる。 なんだ、結局そういうわけか。そういうわけなんですか。 自然に銃は魔理沙の方に向いていた。 そしてそれは無常にも、音を響かせた。 ◇ 「・・・くそっ!油断したぜ・・・。」 幸いにも魔理沙は命を落とすことはなかった。早苗が無意識のうちに外したのか、それは分からない。 だが銃弾を受けてしまったのは確かだ。脇腹から出血が始まっている。 肝心の早苗は森を掻き分けながら先へと進む。マミゾウ、いや霊夢が居るところへ。 「待て!早苗!」 だが早苗は止まらない。魔理沙の声は聞こえているのか。 早苗が何を思って引き金を引いたのか、それは分からない。 【B-5・魔法の森・朝】 【東風谷早苗】 [状態]:健康、神経衰弱、錯乱中 残り体力(100/100) [装備]: イングラムM10(残弾 28/32) [道具]:オーブ×0、支給品一式 [思考・状況] 基本方針:? 1.? ※霊夢がマミゾウであることには気づいていません 【霧雨魔理沙】 [状態]:脇腹に銃創(出血中) 残り体力(70/100) [装備]:モスバーグM500(残弾 3/5) [道具]:オーブ×1、支給品一式、モズバークの予備弾 12ケージ 1ダース [思考・状況] 基本方針:本大会に勝利して『願い事をかなえる権利』を手に入れる 1.早苗に同情、早苗を止めたい 2.マミゾウには落とし前を付ける ◇ ふと現れた狸の妖怪。その妖怪が言ったこととは大まかに言うとこうだった。 『さっきの発砲者に襲われた。逃げるのに必死で顔は見れていないがじきにこっちに来るだろう。』 正直怪しくて仕方ないのだが・・・銃声を聞く限り発砲者が居ることは確かだ。 追ってくるのは恐らく間違い無いだろう。 「それは大変だ!パルスィー!どうしよう・・・。」 「いや、どうするって言われても困るわ。」 というか支給品の確認をさせてほしい。 だがそれに構わず話は進む、そして狸がとある提案をしたのだ。 「・・・そこで提案があるのじゃが・・・。  ――儂と組まんか?」 【B-5 魔法の森付近・朝】 【水橋パルスィ】 [状態]:疲労(中) 残り体力(60/100) [装備]:なし [道具]:オーブ×2 小吉ガチャ×1 支給品一式 [思考・状況] 基本方針:一応ゲームに乗る 1.狸を警戒 2.面倒臭い同行者=小傘をどうにかしたい 3.というか支給品の確認させて 【多々良小傘】 [状態]疲労(小) 残り体力(90/100) [装備]:レミリア・スカーレットの日傘 [道具]:オーブ×2 支給品一式 [思考・状況] 基本方針:みんなを驚かしてオーブと武器をゲット 1.組む? 2.どうやったらみんな驚いてくれるのかな? ◇ まずは上手くいった。マミゾウはほくそ笑む。 魔理沙はすぐに追ってはこなかった。その間に見えないところまで逃げることが出来たようだ。 だが問題はその次だ。逃げたところでどうやって撒くか。 出来れば魔法の森のガチャポイントに行きたかったが、どうやら逆のほうに出てしまったようだ。 ここからでは少々遠い。地理が分からず仕方ないことではあるが厄介なことになった。 自分は見ての通りこのザマだ。逃げた先で休んで少し楽になったが、それでも見つかってしまったらゲームオーバーと思っていい。 武器を逃げるためとはいえ渡してしまったのも痛いだろう。 折角オーブを集めても中吉ガチャを回す前に倒れてしまっては意味がない。 まずはこの状況をなんとかしないといけないのだ。 そこに現れたのがこの二人である。 同じく誰かしらから逃げてきたようだ。 逃げてきたということならこちらと同じ立場。付け入る隙があるとするならここだ。 一人は少々面倒そうだが、傘を持ったほうはやり込めれそうだ。 出来るならばこの二人からもオーブを簒奪したいがまずは命重視。この二人を利用してこの状況を打破する。 (散々利用して儂の糧になってもらおうかのう・・・。) 黒い笑みを隠しながら、マミゾウは頭を働かせるのだった。 【B-5 魔法の森付近・朝】 【二ッ岩マミゾウ】 [状態]:無傷、精神正常 残り体力(20/100) [装備]:得体の知れない種(正体不明の種の劣化版) ※見る者の欲を反映して姿見を変える魔術的効果を持ちます。ただしコピー元の効果は付加されません [道具]:オーブ×5、支給品一式 、イングラムの予備弾倉×2(9x19mm パラベラム弾 32発) [思考・状況] 基本方針:狐と狸の長き戦いに、今日こそは蹴りを付ける! 1.この二人を利用してこの状況を打破する。出来るならオーブも奪う 2.中吉ガチャを回して、戦力を増強したい 3.他の参加者たちからオーブを簒奪して回る。情けはかけない 4.だが、義理のある命蓮寺の面々は例外

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