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ここは霧の湖。
妖精たちが遊びもせずに熱心に何かに見入っている。




文「なぜなにバトロワごっこ~♪」
 「本日は第二幻想郷とその周辺についての情報をお伝えします」
 「解説にはパチュリー・ノーレッジ@実は川田ファンにお越しいただいております」
 「パチュリーさん、今日はよろしくお願いします」

パ「お越しって……半分拉致されてきたようなもの」
 「というかなんで私の好きなキャラが……」

文「(取材メモを振って見せつつドヤ顔)」

パ「……メモしたのが一晩経つと読めなくなる魔法ってあったかしら」
 「……いいわ。なんでも聞いて頂戴」

文「では早速」
 「ズバリ! 第二幻想郷というのはどういった所なのでしょうかっ!?」
 「巷に流布している噂話によると、特殊な結界に包まれた闘技場のようなもの、」
 「幻想郷のミニチュアを閉じ込めた異空間、という事ですが?」

パ「その見解は正解に近い不正解かしら」

文「というと?」

パ「私も回覧板で回ってきた説明を読んだだけだからあまり詳しくはないのだけど……」

文「あのコミケカタログより分厚い説明書、全部読んだんですか!?」

パ「読んだわよ……。魔法使いにとっちゃ大した量じゃないわ」
 「で、第二幻想郷だけどね、あれは結界によく似ているけど物理的な空間があるわけではないの」
 「そうね。端的に表わせば"ひと繋ぎにした夢"といった所かしら」

文「夢、ですか? 眠った時に見る?」

パ「ええそうよ」
 「ゲームに際しては、参加者には『アバター』と呼ばれる分身が配布されるというのは知っているわね」
 「参加者はそのアバターに意識を移し、第二幻想郷内で戦うの」
 「アバターは参加者の意のままに動き、疲れ、飢え、渇き、痛みを感じるわ」
 「ゲーム中にダメージを負えば、例えば手を切られたら現実に手を切られたような激痛を感じるはずだわ」
 「でもこれらのダメージは、ゲームが終了後に意識をアバターから元の体に戻した時にフィードバックされない」
 「これはダメージに限らず、例えば第二幻想郷内でキノコを採ってポケットに入れても、元の体に戻ったら消えているわ」
 「つまり第二幻想郷内の事象物象は持ち帰る事はない、ないというよりできないのよ」
 「どうかしら。まさに夢と同じだと思わない」

文「なるほど。確かにそうですね」

パ「第二幻想郷とアバターは、多人数の見る夢をひとつに融合させる術よ」

文「ふむふむ。分かりやすいような分かりにくいような説明ですねー」
 「ところで確かアバターはその人を完全に模したものではないそうですが?」

パ「能力制限がかかるらしいわ」
 「参加者は"幻想的な能力"を使うと相応の体力を消費するというものだそうよ」
 「"相応"というのがどのくらいか分からないけれど」
 「弾幕や"能力"はもちろん、身体能力についてもある程度制限されるでしょう」
 「人間を基準にするとして、力自慢の鬼でも回し蹴りで巨木を叩き折る程度の力しか出せないんじゃないかしら」

文「十分強くないですか……?」

パ「普通なら素手で握りつぶすじゃない」
 「だいたいそのくらいの制限がないと、フランなんて弾丸を瞼で受け止めるわよ」

文「さすが吸血鬼のお嬢様ですね。おおこわいこわい」

パ「茶化さないの。そうね、ついでだからアバターのダメージ処理についての技術的な工夫についても触れましょうか」
 「まず被ダメージ値の算出のために、アバターと参加者の意識連動に若干の……」




「うーん。意外と複雑なのね」
大妖精は腕組みしながら首を傾げた。
彼女もバトロワごっこに参加する事になった(なってしまった)一人であるが、
今更になってこの遊びの規模の大きさ、参加方法の複雑さに気付き始めた。
自分の分身で戦う。それは自分が想像しているよりも難しいのではないか。
「ねぇチルノちゃんはちゃんと分かった?」
「フッ。無論よ大ちゃん」
チルノは胸を張って答えた。
「天才のあたいにかかればこの程度のせつめーなんてあっという間に理解玉砕大カツサンド……」
そう言いながらウーンと目を回して倒れる友人の背中を大妖精は慌てて支えたのだった。


少女失神中...
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