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小説:とある昼休憩」(2006/03/12 (日) 15:04:57) の最新版変更点

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  オレの名は橘瑩(たちばな あきら)、ストーカー捕獲経験をもつ高校2年生だ。   今はお昼時、教室内。オレは真悟にパシ・・・買ってきてもらったパンを食っている。   だが買ってきやがったのはメロンパン8個。ボケかこの野郎め。   「なぁ、ネコって美味いのかな?」   「・・・・・・はぁ?」   オレがしぶしぶ5個目のメロンパンにかぶりついている最中、突然真悟がそんなことを言い出した。思わず口からメロンパンが落ちそうになる。   「オレ最近グルメでさ~」   「いや、ネコ食おうとしてる時点でグルメとは程遠い存在だと思うが・・・」 10人に聞いたら10人が満場一致でそう答えるだろう。もはや十人一色。   「だったらウチの姉ちゃんに聞いてみな?」   「春乃(はるの)さんにか?」   「うむ」 って春乃さんも(失礼だが)結構何言い出すか分からない人だからなぁ・・・。 兄妹揃って狂言者・・・・・・。   「・・・・・・真悟、もうこの話は終わりにしようぜ?」   「始まってまだ30秒も経ってねーぞ!?」   「ネコ食うなんて話、やってられるかよ!」 オレの席の隣で千冬も深々と頷いている。そりゃそうだろうな。   「ケッ、テメェなんてガキの頃、匂い付き消しゴムを我慢できずにかじったクセによ!」   「な!? 真悟、なんでお前がそれを知っている!?」   「本当なのかよ!」   「しまった、誘導尋問か!」 こんなお子ちゃまな手段に引っかかってしまうとは! オレとしたことがぁ!   「瑩くん、それ私もあるよ~?」   「うぉっ!? って美奈か」   後方から美奈が、重箱(4重)に入った弁当をバクバクとスピーディーに食いながら、ひょこっと言ってきた。   「だ、だよな! やっぱかじっちゃうよな、匂い付き消しゴム!」   「うん、私我慢できなくて食べちゃったしね~」   「「なにぃい!?」」 オレと真悟が実にタイミングよく、まるでマナカナのようにハモる。   「ちょ、お前・・・・・・どうなったよ?」   「ん? 別に何もなってないよ~?」   「じゃあ味は?」   「・・・・・・あれは食べ物の味じゃないよ~」 いやぁ、当たり前だろソレ。ていうか消しゴムに惹かれたオレたちって一体・・・。 ――――キーンコーンカーンコーン・・・   「あれ、なんで?」   唐突にチャイムが鳴り響く。しかもいつもより鳴る時間が早い。時計を見る限り、まだ休憩の時間は残ってるはずなのに。   『ヒック・・・・・・あー時間まちがったわ。わりーな、テメェら』   チャイムの後すぐ、校長の野太い声で放送が入る。どうやらミスだったらしい。   にしても、本当に悪いと思ってるのだろうか、ウチの校長・・・・・・。つーか今、酒飲んでなかったか? 勤務中に何をしとんねん、あのオッサンは。   「ふぁあ~、腹ふくれたら眠くなってきたなぁ・・・」   虫に入っておいでと言わんばかりの、でかいあくびが出る。もうじきオレの意識も闇に消え入りそうだ。午後は眠気に勝てないからなぁ。   「あれ? 瑩くん、なんで泣いてるの?」   「いや、あくびしただけだよ・・・」   「もう、まぎらわしいよ~」   「お前が勘違いしただけじゃねーか」 なんでメシ食って涙流さにゃならんねん。そんな飢えてねぇっての。ていうかそんなところにツッコむなよ、美奈。   「あ、千冬・・・」   「ハイハイ、わかったわよ」 いつも通り目覚ましをセットする。それにしても、何も言ってないのに用件が分かるようになるとは、さすが(?)千冬だな。   「そんじゃおやすみ~・・・・・・ZZZzz・・・・・・」   「「「は、早っ!!」」」 ~あとがき~ ども、管理人です。最近小説描くペースが月ペースになっている気がします。単純計算で年間12本・・・。うーん、絶妙。   さて今回は、何気ない日常をほのぼのと描いてみました。なんかいつもより短いですね。ネタが尽きてきたっぽいです・・・・・・。ファイト~。 [[小説部屋へ戻る>小説部屋]] [[トップへ戻る>トップページ]]

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