小説:とある昼休憩

    
  オレの名は橘瑩(たちばな あきら)、ストーカー捕獲経験をもつ高校2年生だ。
  今はお昼時、教室内。オレは真悟にパシ・・・買ってきてもらったパンを食っている。
  だが買ってきやがったのはメロンパン8個。ボケかこの野郎め。

  「なぁ、ネコって美味いのかな?」
  「・・・・・・はぁ?」
  オレがしぶしぶ5個目のメロンパンにかぶりついている最中、突然真悟がそんなことを言い出した。思わず口からメロンパンが落ちそうになる。
  「オレ最近グルメでさ~」
  「いや、ネコ食おうとしてる時点でグルメとは程遠い存在だと思うが・・・」
10人に聞いたら10人が満場一致でそう答えるだろう。もはや十人一色。
  「だったらウチの姉ちゃんに聞いてみな?」
  「春乃(はるの)さんにか?」
  「うむ」
って春乃さんも(失礼だが)結構何言い出すか分からない人だからなぁ・・・。
兄妹揃って狂言者・・・・・・。
  「・・・・・・真悟、もうこの話は終わりにしようぜ?」
  「始まってまだ30秒も経ってねーぞ!?」
  「ネコ食うなんて話、やってられるかよ!」
オレの席の隣で千冬も深々と頷いている。そりゃそうだろうな。
  「ケッ、テメェなんてガキの頃、匂い付き消しゴムを我慢できずにかじったクセによ!」
  「な!? 真悟、なんでお前がそれを知っている!?」
  「本当なのかよ!」
  「しまった、誘導尋問か!」
こんなお子ちゃまな手段に引っかかってしまうとは! オレとしたことがぁ!
  「瑩くん、それ私もあるよ~?」
  「うぉっ!? って美奈か」
  後方から美奈が、重箱(4重)に入った弁当をバクバクとスピーディーに食いながら、ひょこっと言ってきた。
  「だ、だよな! やっぱかじっちゃうよな、匂い付き消しゴム!」
  「うん、私我慢できなくて食べちゃったしね~」
  「「なにぃい!?」」
オレと真悟が実にタイミングよく、まるでマナカナのようにハモる。
  「ちょ、お前・・・・・・どうなったよ?」
  「ん? 別に何もなってないよ~?」
  「じゃあ味は?」
  「・・・・・・あれは食べ物の味じゃないよ~」
いやぁ、当たり前だろソレ。ていうか消しゴムに惹かれたオレたちって一体・・・。

――――キーンコーンカーンコーン・・・
  「あれ、なんで?」
  唐突にチャイムが鳴り響く。しかもいつもより鳴る時間が早い。時計を見る限り、まだ休憩の時間は残ってるはずなのに。
  『ヒック・・・・・・あー時間まちがったわ。わりーな、テメェら』
  チャイムの後すぐ、校長の野太い声で放送が入る。どうやらミスだったらしい。
  にしても、本当に悪いと思ってるのだろうか、ウチの校長・・・・・・。つーか今、酒飲んでなかったか? 勤務中に何をしとんねん、あのオッサンは。

  「ふぁあ~、腹ふくれたら眠くなってきたなぁ・・・」
  虫に入っておいでと言わんばかりの、でかいあくびが出る。もうじきオレの意識も闇に消え入りそうだ。午後は眠気に勝てないからなぁ。
  「あれ? 瑩くん、なんで泣いてるの?」
  「いや、あくびしただけだよ・・・」
  「もう、まぎらわしいよ~」
  「お前が勘違いしただけじゃねーか」
なんでメシ食って涙流さにゃならんねん。そんな飢えてねぇっての。ていうかそんなところにツッコむなよ、美奈。
  「あ、千冬・・・」
  「ハイハイ、わかったわよ」
いつも通り目覚ましをセットする。それにしても、何も言ってないのに用件が分かるようになるとは、さすが(?)千冬だな。
  「そんじゃおやすみ~・・・・・・ZZZzz・・・・・・」
  「「「は、早っ!!」」」


~あとがき~
ども、管理人です。最近小説描くペースが月ペースになっている気がします。単純計算で年間12本・・・。うーん、絶妙。
  さて今回は、何気ない日常をほのぼのと描いてみました。なんかいつもより短いですね。ネタが尽きてきたっぽいです・・・・・・。ファイト~。


|新しいページ|検索|ページ一覧|RSS|@ウィキご利用ガイド | 管理者にお問合せ
|ログイン|
  

更新履歴

取得中です。