小説:ガーディアンⅡ ♯4

    
~あらすじ~
瑩と真悟がゲーセンでエアホッケー対決!

  「セイクリッドエッジ!」
  「タイランレイブ!」
  「ディバインバスターエクステンション!」
  「デアボリックエミッション!」
  「超電導波サンダーフォース!」
  「ゴッド・ハンドクラッシャー!」
熾烈な戦いが繰り広げられる。もう誰にも止められない。いや、止めることが出来ない。ていうか誰も止めたがらない。
  タマが壁に当たり、カァン! と軽快な反射の度に火花が散る。
  オレたちは互いに打ち合い続けた。体力尽き果てるまで、何度も、何度も。
  「なぁ、もうちょっと落ち着いて撃った方がいいんじゃないか? オレたち」
  「ああ、その方がよさそうだな!」
さすがに少し疲れてきたのか、真悟がそう提案する。
  「よっしゃあ、落ち着くぞ! ファイナル・フュージョン!」
自身で落ち着こうと言ったにもかかわらず、気合の入ったボイスで叫ぶ真悟。
  「ちょっ、おまっ、お前! 自分の提案完全無視かよ!?」
  「黙り込むなんて おとこ じゃねぇんだよ!」
  「言ってること支離滅裂だぞ!」
  「うっひゃっひゃっひゃっひゃ!」
  「し、真悟! 自分を取り戻せ!」
周りのギャラリーが冷めた目で一斉に真悟を見る、視る、観る。コイツの注目度は400%を超えている。限界突破だ。
  つーかすげぇ恥ずかしいし、正直ちょっとウゼェ。

  そして、やがてタマの反射音が カァン!ではなく、バキュイィッ!と激しさを増してきた。よく見ると、タマは傷だらけだ。火花もさらに勢いを増して散る。もはや火花ではなく、花火のようだ。
  ギャラリーの人数もいつのまにか増えてきている。オレたちのプレイするホッケー台を埋め尽くすように、ざっと先程の3倍はいる。

  「あっ!」

  ふと、真悟の近くにいたギャラリー1人が声を上げる。目をやるとそいつの吸っていたタバコが、ポロッと盤上に落ちた。
  それだけならまだ良かったのだが、そのタバコが落ちた場所にタイミング悪くタマが突っ込んでいった。例の如く壁に反射、豪快な火花がバチッ! と散る。
  「!」

――――瞬間、耳を劈くような轟音と共にホッケー台が爆破炎上、業火に包まれた。

  爆破後、炎は見る見るうちに大きくなり、ホッケー台を灼熱で埋め尽くす。
  驚くギャラリー、悲鳴を上げるギャラリー、泣き出す子供ギャラリー。唖然とする店員、気絶する店員、ドサクサに紛れてギャラリーと化す店員。
  そして、今オレが思う、心からの素直な気持ち。それは、
  「ありえねぇ・・・・・・」
物理的に起こり得ることなのだろうか、この大惨事は。ていうか爆発ってオイ。
  たぶん真悟もオレと同じことを思ってるだろう。チラッと、盤の向こう側へ立っている真悟へ視線を送ってみた。
  「なっ!?」
そこに立っていたのは、
  「熱い・・・・・・熱いね。身体も・・・・・・心も!」
制服が焼け焦げ、髪がメラメラと燃え、バーニングヘアー化した真悟だった。
  見る限り、尋常じゃない汗の量。そして額から微妙に血が滲み出ている。発言からするに身も心もかなり熱いらしい。
  これを絵的に例えるなら、まさしくターミ〇ーター。

  「ていうか、お前、大丈夫?」
これも素直に思った純粋な気持ちだ。同時に、爆破に巻き込まれた友人が目の前にいて、ここまで冷静でいられる自分が恐ろしくも思う。
  「心配するな、瑩。オレの制服は焦げ、そしてバーニングヘアーになった・・・・・・なるべくしてなったことなんだ」
  燃え盛る炎の中、真悟が熱弁する。
  「いや真悟、お前病院に行った方が・・・・・・」
  「オレたちの勝負はまだ終わっていない」
オレの言葉をさえぎり、真悟が言い放つ。ヤツは漢気あふれる、熱い眼差しを持っていた。今のコイツには、何を言っても聞かない。決着がつくまで戦い続ける、戦士の眼差しをしている!
  「やれやれだぜ」
  ある意味、命を懸けて向かってくるコイツは本当の戦士といえる。
  「さあ瑩、これはもはやエアホッケーなぞではない! 凡俗の手に負えんであろう、名付けて『ファイヤーホッケー』だ! ウリイィィイィィイイーッ!」
オレたちの・・・・・・文字通り熱い戦いは、まだまだ続きそうだぜ!

第5話へ続く


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