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「プロローグ(何処かの誰か)」(2012/02/21 (火) 21:31:01) の最新版変更点
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813 : &font(red){◆8NYroe5tmA} [saga]:2012/02/21(火) 20:19:42.44 ID:b4B9k1x9o
&font(15pt,#ff3300){※注意}
&font(13pt,#696969){これよりの内容は、独自の設定が多く使われております }
&font(13pt,#696969){また、型月世界観とは関係のない設定が使われております }
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806 : &font(red){◆8NYroe5tmA} [saga]:2012/02/21(火) 20:11:21.62 ID:b4B9k1x9o
あの日、もし、あの手を掴めていたならば
僕達はハッピーになれていたのだろうか?
&font(15pt){【何処かの誰か編、開始】}
809 : &font(red){◆8NYroe5tmA} [saga]:2012/02/21(火) 20:15:03.40 ID:b4B9k1x9o
昔、昔、戦争が起きていた頃
少女達は祈りを捧げていました
祖国の勝利の為に
少女達は、聖女と讃えられ、魔女と蔑まれた
少女達の特殊性故に
811 : &font(red){◆8NYroe5tmA} [saga]:2012/02/21(火) 20:18:01.15 ID:b4B9k1x9o
少女達は、祈ります
英雄を、絶対なる英雄を
人の思いは、力
人の思いは、神
いつしか少女達の祈りが一人の英雄を作り出しました
聖処女、そう呼ばれた女性だった
少女達の理想
彼女たちの、頭の上の存在
少女達の祈りが作り出した、架空の英霊
彼女達の祈りが作り出した、もっとも新しい伝説
815 : &font(red){◆8NYroe5tmA} [saga]:2012/02/21(火) 20:27:15.87 ID:VV6e2XSRo
「彼女の信仰心は、魔術すら逸らす」
「彼女は神の声を聞き、啓示を示す」
「彼女の言葉には、特殊な魅力が篭められている」
少女達の思いが、作り上げた英霊は戦場を駆け抜け、勝利をもたらす
少女達は、祈り続けた
816 : &font(red){◆8NYroe5tmA} [saga]:2012/02/21(火) 20:31:23.61 ID:VV6e2XSRo
貴方は、少女達の護衛を務める騎士だった
それは星の綺麗な夜
貴方はいつものように門の前で、ただひたすらに立竦む
誰も尋ねない、誰も訪れない
それでも、貴方は此処を守る
祖国のために、英雄のために
………少女達のために
818 : &font(red){◆8NYroe5tmA} [saga]:2012/02/21(火) 20:36:05.87 ID:VV6e2XSRo
こつん、と貴方の背中に何かが触れる
またか、と貴方は嘆息した
少女の中の一人、変わった少女だった
少女「……星、キレイですね」
貴方は答えない、答えられない
少女「あの、聞こえて…ますよね?」
貴方は小さく頷いた
少女「良かったです、今日もお話聞いて下さい」
彼女は、少女達の中心人物
ジャンヌ、と名乗る少女だった
821 : &font(red){◆8NYroe5tmA} [saga]:2012/02/21(火) 20:38:46.12 ID:VV6e2XSRo
「海って知ってますか?」
頷く
「星みたいにキレイだそうです」
頷く
「見てみたいです」
……
「私、見てみたいです」
……振り向いてしまった
吸い込まれるような、大きな瞳
「…連れて行ってくれませんか?」
差し出されたその手を、貴方は
1.握れなかった
↓3
824 :&font(green){VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区)} [sage]:2012/02/21(火) 20:39:27.04 ID:WZX05BKqo
&font(13pt){1}
827 : &font(red){◆8NYroe5tmA} [saga]:2012/02/21(火) 20:42:52.65 ID:VV6e2XSRo
貴方は、その手を握れなかった
強く拳を握る
祖国のために、英雄のために
………少女達のために
彼女は笑う
「……なんて、嘘です」
「びっくりしましたか?」
「では、また機会があったらお話ししましょう」
少女達は囚われていた
魔術なのだろう
彼女達は顔を全て同じものに変えられ、髪と瞳の色を揃えられ、祈る
一人の英雄を、作り出すためだけに
祖国を勝利へと導くためだけに
少女達は囚われている
&font(15pt){【何処かの誰か編、終了】}