五代目リプレイ10


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――数年後――



「…士郎の髪、すっかり白くなったわね」

 体質か、魔術の反動か、それとも少し早く老化が始まったのか。
 記憶の脳裏に宿る誰かの面影に酷く似ていて、けれど私はそれを思い出せない。


「これはこれで、結構気に入ってるんだ」
「…似合わない、とは言わないけど」
「ほら、イリヤともお揃いだろ」

 遊んでいたイリヤが、こちらを振り向く。

「イリヤの髪みたいな綺麗な銀髪じゃないけど、これなら兄妹に見えないか…って、見えないよな」
「お揃い、お揃い!」

 今度は縁側で読書していたライダーが、くすり、と可笑しそうに笑った。

「五鈴と私は兄妹に見えない、と、士郎は言いたいようですね」
「…へえ。そうなの、士郎?」
「い、いや、そういう意味じゃなくてさ」
「ちょっと、士郎を虐めないでよ。お兄ちゃんはイリヤだけのお兄ちゃんなんだから」

 意地の悪い笑みを浮かべて詰め寄る、私とライダー。
 それから庇うように士郎に抱きついて、イリヤは誇らしげに胸を張った。

 四人暮らしとなった衛宮邸は、仲睦まじい兄弟姉妹が暮らしていると近所でも評判だ。
 親も、生まれた時も、何もかも違うけれど。
 そんなことがどうでもよくなってしまうくらい、心地良い日常が、この家の中にはあった。


 困っている士郎の表情をみて、とびっきりの悪戯を思いつく。
 イリヤが抱きついている方とは反対側の腕をとり、そして体を寄せ合うようにして抱きつく。

「じゃあ、私は士郎のお嫁さんで良いです」
「な、お前っ…」
「五鈴、ずるい! ずるーい!!」



――第五次聖杯戦争、終結――


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