レクイエム
La Folle Journée au Japon
「熱狂の日」音楽祭2006
「熱狂の日」音楽祭2006
- アマデウス・モーツァルト≪レクイエム ニ短調≫K.626
- ミヒャエル・ハイドン≪レクイエム ハ短調≫K.I.8
今年はモーツァルトの生誕250周年の年に当るため,GWに東京国際フォーラムで開かれた「熱狂の日」音楽祭は「モーツァルトとその仲間たち」にスポットを当てたものだった。5月3日と5日の二日にわたって,二つのレクイエムを聴いてきた。
≪レクイエム≫(Requiem)と言えば,今やスーパーの値引きシールのように小説などのタイトルに節操もなく付けられているが,もともとはカトリック教会の死者のためのミサ(Missa pro defunctis)のことを言う。死者のためのミサは,通常のミサと異なり,次に引用するように“Requiem”という歌い出しになっているため,≪レクイエム≫と呼び習わすことになったのだろう。
Requiem aeternam dona eis,Domine,
et lux perpetua luceat eis...
(主よ,彼らに永遠の安息を与え給え。
そして絶えざる光が彼らを照らしますように)
ちなみに“requies”が意味するのは「安息・休憩」なので,たとえば運動部の厳しいコーチに「あいつら休ませてやって下さいな」と言う場合も“Requiem dona eis”となる。≪レクイエム≫が普通の休憩と違うのは,それが“requies aeterna”(永遠の休憩)というところである。が,そんな話はどうでもいい…。