※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

地底に広がる異界

TOKYO GEO-SITE PROJECT
(主催:東京ジオサイトプロジェクト制作委員会/国土交通省 東京国道事務所)

まこと,私のいたのは,はてしない嘆きの鳴りとよむ苦患の大深淵の,片ほとりと知れた。淵はあくまでも暗く,深く,濛気立ちこめ,眼を細めて底を窺っても,もののあやめはまるでわからない。「いざわれら,光を奪われたこの下の世界へ降ろう」と,顔色蒼ざめ,詩人は言う。「わたしが先に立つ。君はあとに」(ダンテ『神曲』地獄篇・第四歌,寿岳文章訳,集英社)

古えより,ひとは地底に異界を見てきた。
大地とは,そこから生命の生まれ,その命がまたそこへと帰って行くところのものである。大地は不気味さと豊穣さとで,人間を圧倒する。それゆえ多くの人々が,冥府の場所を地底に置いたのではないだろうか。
ひるがえって現代の我々は,ふだんから地下鉄や地下街を利用しそれに慣れることによって,地底に対するこうした感情を抱きづらくなっているような気がするのだが,実は現代日本の地下にも,我々の考えも及ばぬような世界が広がっていたのだ。

今回行ってきたのは,TOKYO GEO-SITE PROJECT4。共同溝事業の周知のため,工事現場である地底空間を利用した実験的プロジェクトである。共同溝とは,ライフライン(電気・電話・ガス・水道・下水道など)を道路の地下にまとめて収容する施設のこと。今回は,日比谷~虎ノ門の全長1500m,地底40mに広がるこの共同溝のなかを歩いてきた。

日比谷に向かう前に,国立科学博物館の企画展を見る。科博は今月2回目…。科博はいつ来ても人(特に子どもたち)でいっぱいで,すごいなあと思う。「縄文vs弥生」の企画展も人だらけで,これでは縄文人を見にきたのか,現代人を見にきたのか分からない。犬が埋葬されていたという事実に驚く。縄文や弥生の時代に生きた人の心性にかすかに触れた思い。

日比谷に向かってみれば,前日までの新聞・テレビの報道のせいか,長蛇の列ができている。聞けば3時間待ちだという。異界会で行くところと言えば,たとえ世界遺産といえども大抵ガラガラなので,これには仰天。仕方なく列に並ぶ。「しかしトンネルにこれだけの人が殺到するというのも世相をあらわしているような…」「世も末法だね」などと下らない話ばかりをして,やっとのことで受付まで到着。

受付で氏名・緊急連絡先を書いたり,「国土交通省」と書かれたヘルメットを手渡されたりして,ものものしさに少し不安になる。

いよいよ地下へ
(制作中)


  
添付ファイル

屑屋(管理人)

得意分野:エログロナンセンス
一言:トカトントンがきこえてくるよ。

狗蔵(居候)

得意分野:擬似社会学
一言:○○即仏道って便利な言葉ですよね。

menocchio

得意分野:カーニヴァル
一言:いまは一刻も早い燈籠大臣のお出ましを願うのみ。

カメ(首伸ばし)

得意分野:有職故実
一言:ラッキーと混沌が好きです

お問い合わせは
管理人・屑屋まで
shintenoh@excite.co.jp
(@を半角で)