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映画「亀も空を飛ぶ」

イラン・イラク合作(2004)
バフマン・ゴバディ[監督・脚本・制作]
岩波ホール(11月中旬まで),順次全国公開

これがこの世界のもう一つの姿なのだろうか。

舞台はイラク北部・クルディスタン地方の小村。
時,2003年,イラク戦争開戦前夜。
主人公,サテライトという渾名の孤児の少年。利発な彼は村の便利屋で,子どもたちを束ねて地雷除去などの仕事をし(除去した地雷はお金になるのだ),逞しく生活している。
村の大人たちは,アメリカ軍の動向を知るために,サテライトに衛星放送を受信するためのパラボラアンテナを買いに行かせる。だがアンテナを設置したのはいいが,英語のテレビが分からない。どうすれば戦争の情報を手に入れられるのか…。
一方,サテライトたちの前に現れた難民の兄妹。小さな子どもを背に負う少女と両腕のない少年。サテライトはこの難民の娘に淡い恋心を抱くが,兄弟は心を頑なに閉ざしている。実は娘の背負う子は,イラク兵に暴行された末に産んだ子だった。
他方で開戦が迫るなか,サテライトはこの両腕のない少年が予知能力を持つことに気づく…。

愛と救いの不在。deus ex machinaなど来たるべくもなく,やがて終わりが訪れる…。

ゴバディ監督は2003年5月,つまり開戦6週間後のブッシュによる「勝利宣言」から間もない頃に,「わが故郷の歌」を上映するためにイラク入りし,そこでイラクの(特に子どもたちの)状況を見,この映画を作ることを決意したといいます。

ふだん映画を観ないからよく分からないけど,なんだか全てが直截的で,厳しい荒野にころがる石のようにゴツゴツとしていて,「おもしろい」とか「つまらない」とか「かわいそう」とかいう感想を拒否するような力を持っていたような気がします。
ただシルクー(だったかな)という名の少年は可愛かったなあ…。

しかし平日の映画館はシニアが多いですね。


  

屑屋(管理人)

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