異界会
http://w.atwiki.jp/ikaikai/
異界会
ja
2006-12-07T03:46:09+09:00
1165430769
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ルナシー
https://w.atwiki.jp/ikaikai/pages/148.html
**映画≪ルナシー≫
チェコのアニメーション作家ヤン・シュヴァンクマイエルの新作映画≪ルナシー≫を観てきました。屑屋先生はもう観ましたか?
この「哲学的ホラー」を観に行くのはかなりの覚悟が必要だった。だいたいタイトルからしてただでは済まされない感じだ。
舞台は精神病院。これは精神病院の対立する二つの在り方をめぐる物語である。
つまり一方には完全なる自由,放蕩(libertin)がある。これは侯爵(もちろんサド侯爵に着想を得ている)の立場に代表される。そしてもう一方には管理・処罰,抑圧,操作がある。この二つの在り方が対立している。
恐ろしいことに,ふつう狂気とは「正常」との対比で語られるのだが,ここには正常/狂気の区別がない。何が正常か分からなくなるし,そもそも正常なんてあるのかも分からなくなる。
そして正常/狂気の区別のないところでは,「健全な人たち」と狂者を隔てる精神病院の壁もなくなり,この世界全体が精神病院となる。シュヴァンクマイエル曰く,この精神病院は現代文明の象徴に他ならない。
それゆえ冒頭に流れたフランスの革命歌=国歌≪ラ・マルセイエーズ≫と,エンディングに流れたロシアの革命歌≪同志は倒れぬ≫(君は英雄的に倒れた)は意味深である。
うーん,しばらく肉は食べたくないな…。
新宿K'sシネマ,渋谷シアターイメージフォーラムで上映中。
毎週土日に先着30名,「13の体罰カード」をプレゼントだそうです!
[[ルナシー映画情報>http://www.a-a-agallery.org/event/lunacy/]]
2006-12-07T03:46:09+09:00
1165430769
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お遍路は人生だ
https://w.atwiki.jp/ikaikai/pages/147.html
**ドラマ≪ウォーカーズ 迷子の大人たち≫
作:鈴木聡
出演:江口洋介・戸田菜穂・市川左團次・加藤登紀子・三浦友和・風吹ジュン・森本レオ・鷲尾真知子・ベッキー・瀬川亮・原田芳雄
土曜のNHKドラマは非常に地味で見落としがちだが,やっぱり佳作が多いと思う。刑務所出所者の社会復帰を主題にした≪繋がれた明日≫もよかった。
先日最終回だった≪ウォーカーズ≫は何とお遍路がテーマだった。
人間とは「空間の客人」として誕生から死へとさすらい行く遍歴者なのだとすれば,人生とはこれ巡礼に他ならない。
人生とは巡礼であり,巡礼こそが人生なのである。
これほどドラマにぴったりの材料はない。
ふとしたことから四国遍路をすることになってしまった主人公(江口)とその恋人(戸田)を中心に,いつしか互いの間に距離のできてしまった熟年夫婦(三浦・風吹),ひきこもりの息子を抱える夫婦(森本・鷲尾),一度リセットしようとして四国にやってきた若者たち,そして二百回以上も四国をまわる大先達(原田)など,遍路みちで出会った人々が,それぞれ問題を心のうちに抱えながら,歩きながら考え,考えながら歩く。
出演者がみな魅力的。
そして毎回のタイトルがいいッ!
第1回「発心」
第2回「修行」
第3回「目覚め」
第4回「結願」
2006-12-07T03:08:07+09:00
1165428487
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お会式
https://w.atwiki.jp/ikaikai/pages/146.html
**お会式
池上本門寺
#ref(DSC02127.JPG)
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#ref(DSC02141.JPG)
2006-10-28T02:30:39+09:00
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アウトドア般若心経
https://w.atwiki.jp/ikaikai/pages/145.html
**アウトドア般若心経
タモリ倶楽部
流石,みうらじゅん!
巷間にあふれる店看板の文字を一字ずつ写真に収めて,300字近い般若心経の全文を再構成しようとする試み。家を出て街にくりだして修行をするので,本人曰く是を「出家」と謂う。
駐車場で「空」を,餃子屋で「子」を収めるかと思いきや,「亦」を探して沼津の不動産屋へ,「恐」を探して恐山へと全国を行脚して一字一字「写経」(写経の写は写真の写)してゆく。おもしろ看板好きとしては,この涙と汗の結晶に感動。
圧巻は「耨」の字である。難易度の高いこの字は,尼崎にある近松門左衛門の墓にまで行ってその卒塔婆を撮った。
法は世界に遍在する。それもタモリが言っていたけれど,猥雑なところにほど経文が見出されるというのがおもしろい。
2006-10-28T02:37:53+09:00
1161970673
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異界備忘録
https://w.atwiki.jp/ikaikai/pages/144.html
*異界備忘録
異界見るにも案内はいるよ、旅先、銀幕、本の中。
忘れちゃならんと、端書する。
ちょいと見てくれこの羅列。
つまるところが備忘録。
**イベント
**場所
[[首都圏外郭放水路>http://www.g-cans.jp/index.html]]
[[博物館明治村>http://www.meijimura.com/]]
[[養老天命反転地>http://www.yoro-park.com/j/rev/]]
適当に書き込んでアピールして、時期が来たら適当に消してください。
使いやすいように改変してもらえると喜びます。
2006-12-12T09:10:59+09:00
1165882259
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ショスタコーヴィチの韜晦
https://w.atwiki.jp/ikaikai/pages/143.html
**ショスタコーヴィチの韜晦
ショスタコーヴィチの誕生日に寄せて
今年がモーツァルトの生誕250年だということはよく知られているが,今世紀最大の作曲家ショスタコーヴィチの生誕100周年でもあるということはあまり知られていない。こちらの方が数字としてはピッタリなのに,いまいち盛り上がらないのは何故か。納得がいかない。
なぜだろう。
5月の音楽祭ではモーツァルトの着ぐるみが飛び跳ねていたが,ショスタコーヴィチのあの顔の着ぐるみなど想像することもできない。
それを考えると人気の差も分かる気がするが,しかしその人気の差は知名度や,明るさと暗さだけが原因なのだろうか。
ドミトリ・ショスタコーヴィチ(1906-1975)は100年前の9月25日にサンクトペテルブルクに生まれた。その人生はソ連とともに歩んだ人生だった。
それ故,ショスタコーヴィチの音楽にはソ連の歴史がつきまとってくる。それはどうやっても拭いさることができない。
【つづく】
2006-09-24T23:53:01+09:00
1159109581
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時をかける少女
https://w.atwiki.jp/ikaikai/pages/142.html
**時をかける少女
監督:細田守
もうすっかり秋になりましたが,≪時をかける少女≫の映画を見てきました。
タイムリープできたらどうするかな…。
誰かさんは,受精の時点から人生をやりなおしたいって言ってたっけ。Y染色体が気に入らないらしい。
2006-09-24T22:33:22+09:00
1159104802
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目黒さんま祭り
https://w.atwiki.jp/ikaikai/pages/141.html
**目黒さんま祭り
2006.09.10(日)
目黒駅前商店街振興組合
#ref(DSC02105.JPG)
「目黒といえば」と聞かれて「さんま」と答える人がどれほどいるのか知らないけれど,夏が最後の悪あがきをするなか,第11回「目黒さんま祭り」に行ってきた。
お目当ては二つ,(1)さんまの炭焼き無料配布と(2)目黒のさんま寄席だったのだが,会場に着いて愕然。さんまを貰うために長蛇の列が。
#ref(DSC02103.JPG)
【写真】行列の向こうはるか彼方に秋刀魚を焼く煙が見える。
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さんまの炭焼きは早々に諦めて,寄席の会場に向かう。
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【写真】無念。
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寄席の方はそれほど混んでおらず,1時間ちょっと待って会場に入る。
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【写真】〆さばアタル・ヒカルという素晴らしいネーミングの漫才コンビが楽しみ。
初めて生で「目黒のさんま」(三遊亭吉窓)を,それも目黒で聞くことができて楽しかった。
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#ref(DSC02108.JPG)
【写真】本日の収穫。徳島県神山町のすだち(無料配布)
来年はさんま獲得を目標にします。
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参加者のひと言
-狗蔵
このページにmenocchioの部屋からリンクを張らないという、我々を追い込む狡猾な態度に感動の涙を禁じえません。
ところで、さすがにあれだけの秋刀魚を焼くとた煙もたいしたもので、煙でだけでご飯3杯くらいはいけたような気がいたしました。来年はご飯と味噌汁も配布すべき。
人、それを炊き出しと言う。
-燈籠大臣:
2006-09-28T18:07:32+09:00
1159434452
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寺尾さんの歌
https://w.atwiki.jp/ikaikai/pages/140.html
**寺尾さんの歌
寺尾紗穂さんの歌を聴いてきました。
八重洲のお洒落なお店でカクテルを飲みながら聴きました。オトナには程遠いボクにはとても場違いな感じがして肩身が狭かったのですが…。
久しぶりに話をすることができましたが,音楽活動でかなり活躍しているみたいでビックリです(オフィシャルサイトがあるので覗いてみて下さい)。
優しさと透明さを持ち,そしてどこか芯の通っているような歌がとても寺尾さんらしくて素敵でした。
僕の好きな≪中央線≫も歌ってくれて,とてもいいステージでした。
2006-09-01T02:32:35+09:00
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フィガロのけつうんこ
https://w.atwiki.jp/ikaikai/pages/139.html
*オペラ≪フィガロの結婚≫
モーツァルト・エキゾチカ
こんにゃく座
六本木・俳優座
キーワードは「うんこ」
幕開けから度肝を抜かれた。
モーツァルトの有名な序曲に歌詞がついて,高らかな「うんこ賛歌」に生まれ変わっていたのだ。
生きることに対する陽気な肯定,理性の専制支配に対する下層からの強かな逆襲が,「糞喰らえ!」の序曲から始まったこの陽気なオペラの主要動機を成している。
スカトロジスト・モーツァルト250才を祝う,目出度いオペラ。
「世界はうんこだ!」とぶち上げて大きな反響を呼んだ1984年の初演以来,4度目の上演。演出・加藤直による今回のテーマは「モーツァルト・エキゾチカ」。異界会向けのテーマだけど,それについては書けたら書きます。
2006-08-28T17:20:15+09:00
1156753215