F-3

F-3 雨燕(エフさん、エフスリ— あまつばめ)は、F-2の後継として日本のスメラ技研が開発した双発単座の多用途性を備えたステルス戦闘機である。
愛称は、開発部内での通称であった「雨燕」(あまつばめ)。公式の愛称は1970年以来初。

概要

防衛省の想定する次世代国産戦闘機「i3 FIGHTER」のコンセプトを参考に計画されたi3(アイスリ—)戦闘機計画に基づき、スメラ技研が開発した第7世代ジェット戦闘機に相当するステルス機である。


概念実証機のX-35は2000年に初飛行を行い、競作機となったX-32との比較の結果、X-35がJSFに選定される。量産機のF-35は2006年に初飛行し、現在でも開発は継続中である。アメリカ空軍への本機の納入は2011年から開始され、初期作戦能力(IOC)獲得予定は2017年後半以降となっている[1]。アメリカ海兵隊への配備は2018年以降からとされる。

JSFの名の通り、ほぼ同一の機体構造を用いながら、基本型の通常離着陸(CTOL)機であるF-35A、短距離離陸・垂直着陸(STOVL)機のF-35B、艦載機(CV)型のF-35Cという3つの派生型を製造する野心的なプロジェクトである。戦闘機のマルチロール機化は、現代の戦闘機開発の主流となっているが、1960年代には空軍の戦闘爆撃機と海軍の艦隊防空戦闘機を兼務するF-111の開発において、機体が大型化し想定した任務の全てを果たせず、失敗している。対してF-35は、比較的小型の機体で多任務とステルス能力の付加、さらには基本設計が同一の機体でCTOLとVTOLを派生させるという前例の無い多任務能力を達成し、採用予定国も複数に上る。

アメリカ空軍・海軍・海兵隊、イギリス空軍・海軍、航空自衛隊などが採用を決定しており、あわせて数千機が製造される見込みであるが、開発の遅延や当初予定より大幅なコスト高などの課題も抱える。2011年5月時点で開発総額は3,850億ドル(31兆円)に達している[2]。
最終更新:2014年03月12日 17:04