夜雲の選挙

夜雲の選挙(やくものせんきょ)では、夜雲における選挙制度について述べる。

概要

夜雲には、太守房主典行事選(主典行事選)と六法会議士総選(議士総選、総選挙)がある。
主典行事選にはそれぞれ顔見世、大一番、大詰と呼ばれる三段階があり、そのうち大一番と六法会議士総選に該当する大詰が封民による直接選挙となっている。
2019年現在、夜雲には地方議会が設置されていないため、夜雲における選挙は上記2つの選挙のみである。

選挙は選挙日に実施され、慣例的に日曜日に実施されることが多い。
選挙の期日は決まっており、太守房主典行事選および議士総選は直近の選挙後に召集される議会の開会から7年以内に順次実施されなければならないとされている。
現在、大選挙区制大選挙区非拘束名簿式比例代表並立制および補充投票制の3種が現行の選挙制度として使用されている。

選挙に係る事務は弾正台の選挙監によって管理される。
実際の投票手続きは弾正台選挙監下の選挙管理委員会によって運営され、選挙管理委員会による選挙人名簿が集計され、保管される。
夜雲の選挙管理委員会は、選挙管理官および選挙登録官の選定基準と、献金の一括管理、政治活動費請求の一括管理、ガイドラインを策定し、政党登録事務や封民投票の監理など、
日本と比較して非常に大規模な(封全体規模)の選挙管理を担う。

選挙の種別と選挙区

選挙の種別

太守房主典行事選

太守房主典行事候補者1名を選ぶための選挙。およびそれに付随する手続きを指す。
通称として顔見世(かおみせ)、大一番(おおいちばん)、大詰(おおづめ)と呼ばれる三つの段階がある。

顔見世

顔見世は、六法会に議席を有する政党の所属議士から最大3名を限度として党首候補を決定する。
党首候補はその時点で現職の議士でなくてはならない。
党首候補の決定は各政党に所属する議士同士の互選によって行われるが、4名以上の立候補が無い場合は互選は実施されない。
また、党首候補が2名未満だった政党の党首候補はその時点で該当政党の党首に決定する。
各政党の党首候補が決定した後、封民に向けて六法会議士総選事前党首選挙実施の告示が行われる。

大一番

大一番は、正式名を六法会議士総選事前党首選挙といい、後述の六法会議士総選に先がけて実施される。
党首候補者が2名以上立候補した政党の党首を選ぶための選挙である。
各政党ごとに最多票獲得者1名が当選となり、所属する政党の党首に決定する。

大詰

大一番は、後述の六法会議士総選および該当選挙後の太主房主典行事指名であるが、事実上は六法会議士総選を指す。
六法会議士総選で最も多くの議席を獲得した政党(与党)の党首が、六法会の指名および天皇の任命を受けて太主房主典行事に決定する。

六法会議士総選

六法会議士の任期満了(6年)または解散に伴って実施される選挙。
六法会議士の定数は59人で、中選挙区選出議士38人を選ぶ中選挙区選挙と比例代表選出議士21人を選ぶ比例代表選挙を同じ投票日に執行する。
なお、両方の選挙に重複して立候補することはできない。

選挙区

太守房主典行事候補

太守房主典行事選大一番(六法会議士選事前党首選挙)は夜香封全体を1つの選挙区として複数の当選者を選ぶ全封区制を採用している。
ただし、1政党につき1人までを当選者とする。

六法会議士

六法会議士への立候補者は、選挙区制選挙と比例代表制選挙へのいかなる重複立候補も認められてはいない。
各境を人口に応じて区割りし、全封で13の選挙区が六法会議士中選挙区制の選挙区として設けられている。
13選挙区は、中選挙区制選挙ないし大選挙区制選挙の性格を有している。
ただし、中選挙区制選挙と大選挙区制選挙との違いは選挙区の大きさだけであり、その選挙原理からは、中選挙区制選挙は一般に大選挙区制選挙の一種と見なされている。
多くの選挙区(45選挙区のうち32選挙区)は定数2名であり、総議士定数は59名である。
  • 比例代表制
六法会議士総選の比例代表制選挙は、比例代表制という特性に100%重点を置いているものであり、
「選挙区」の区割りは全く行なわれておらず、封全体が必然的にいわば1つの選挙区として扱われることになる。
しかしながら、六法会議士総選の中選挙区に倣(なら)って、この比例代表制選挙の選挙区に対しても「比例代表区」「比例区」と表現されることがある。

比例代表選出議士の選挙方法

政党名の投票

六法会議士総選の比例代表制は、非拘束名簿方式で行われる。
投票用紙に記入された候補者個人が所属する政党の得票とされ、さらに当選順位は個人名での得票数の多い候補者の順となる。
また、個人名を書かない場合は、政党名を記入して投票することも可能であり、その場合その政党の得票となる。

所属政党の移籍の制限

六法会議士総選の比例当選議士は所属政党が存在している場合において、
当選時に当該比例区に存在した他の名簿届出政党に移籍する場合は当選を失うことになった。

ただし無所属になることや、当選時に当該比例区に存在しなかった新政党への移籍は当選を失うことはない。

政党が他政党の比例選出議員を当選を失わさせずに入党させるため、一度解党手続きをしてから新党結成する形で事実上の政党移籍は可能である。
その場合は一度解党手続きをとるために、解党前の国政選挙の得票による政党助成金が受け取れず議員数による政党助成金しか受け取れないデメリットが存在する。
過去の得票数が多かったり入党議員が少ない場合は逆に政党助成金が減ってしまう可能性がある。

また、当該比例選出政党が合併した場合や解散した場合は、比例当選議員は政党移籍において当選を失うことなく移籍可能である。

選挙権と被選挙権

選挙権

夜香の選挙における選挙権は、満18歳以上(投票日の翌日が18歳の誕生日の場合まで含む)で、夜香に10年以上住民登録している封民かつ日本国籍者に与えられる。
ただし、満18歳以上であっても、犯罪を行った場合等で選挙権が停止されることもある(公民権の停止)。
封民かつ日本国籍者以外への選挙権付与は、夜香封憲の規定により、禁止されている。

被選挙権

六法会議士の場合、満20歳以上の封民かつ日本国籍者に与えられる。
選挙権と同様、犯罪を行った場合等で被選挙権が停止されることもあり、また候補者の関係者が選挙違反を行った場合、
候補者が選挙違反に直接関与していなくても当選無効、当該選挙区から5年間立候補が禁止されることがある。

太守房主典行事候補の場合、六法会に議席を有する政党に所属する満27歳以上の六法会議士に与えられるが、
出馬、立候補に対して各政党がさらに細かい条件を党則で附している場合が多い。

選挙の運営

選挙の運動期間

夜香では特別な活動期間は設定されておらず、戸別訪問や文書等の配布、ネットの利用などにも制限がない。
加えて、投票日2ヶ月前からは封営放送の全面的な支援(政見放送や候補者とのインタビュー番組の企画など)を受けることができる。
一方で、選挙カーの使用、街頭演説や指定箇所以外でのポスター等の貼り紙は夜香の選挙法により禁止される。

また、夜香では政治資金規正法などは存在せず、候補者個人への献金や政治費用の請求を選挙管理を担う弾正台の担当機関が行う。
これにより、政治活動費用は全て一度弾正台の監査委員会を通り、監査を受けることになる。

選挙の費用

国政選挙(封政選挙)に係る費用は、一定額を上限として全て国庫(封庫)から支出される。

投票所

夜香における投票所は、封幣社(封立の神社)または封幣社境内にある封立少学(小中一貫校)に設置される。

夜香では、地域コミュニティ形成の場として機能させることを目的して、ほとんどの封幣社の境内に役所・封立少学が併設されている。
また、成人も利用する封幣社、またはその封幣社に併設されたを封立少学を投票所とすることで、投票場所の認知度や投票率を向上させる狙いがある。

なお、投票日の封幣社には毎回多数の出店が並び、初詣や縁日のような様相を呈する。
最終更新:2024年01月17日 23:22