デスクリムゾン (C)株式会社エコールソフトウェア ジャンル:泣く子も黙るガンSTG 発売日96/8/9 定価5800円 購入時価格980円 現在品薄。 ゲーム誌などをよく読む人ならば一度は耳にした事があるはず。最下位帝王、デス様、デスクリム損等の愛称で呼ばれ、今でも一部の人に愛され続けているソフト。 ・ ・ ●デスクリ無残。 SEGAサターンマガジン(ソフトバンク社発行)の読者レースコーナーで初登場にして最低の平均点数1.0909点という凄まじいまでの点数を記録。ちなみに最高得点は10点。 「これマジで出すんですか?」 「さっさとバーチャガン置いて家に帰りました。」 ゲーム誌でここまで酷評されたソフトを見たのは恐らくこれが最初である。 (最後であって欲しい・・・) ●それは、1年ぐらい前のことであった・・・ 突然、某死、もとい氏から電話。 「デスクリムゾンを買え。」私はこの時点でデス様の名前と、それがク○と評価されていることぐらい(あと、人(敵?)のサイズが背景と全然合ってない、ということ。画面写真は見たことがあった。)しか知らなかった。しかし、ゲーム誌等をろくに読まない氏がなぜこのソフトを知ったのだろうか。(あとで問い詰めたところ、「覚えていない」との事。電波?) とりあえず980円の中古を発見していたので、それを即購入。 |
●こうしてR.I.P.はクリムゾンを手に入れた・・・ 電源オン。 なんか変な曲とともにメーカーロゴ。 毒々しい赤バックに青黒い仮面?のような物体が2つ。そしてヘロヘロと飛んでくる「ECOLE」の文字。 この時点でこれを海外製と勝手に決めつける。(偏見) タイトル画面。 ぴくぴくしております。片方だけ。 ほうっておいてみよう。 ・ ・ ・ なんか銀色の変なのが出てきた。 (変なの)「きょうぇーーうぃ」 奇声をあげている。 (ナレ)「それは、10年前のことであった・・・」 クリムゾンを取り返せ・・・ クリムゾンは奴が持っている・・・ そいつの名前は・・・ タイプライターの打ち出し音とともに出現する「コンバット越前」の文字。 当然、音のタイミングは目茶苦茶である。 ・・・キ・・・キケ?(爆) 爆音とともに回転、拡大しながら出現するDEATHCRIMSONのロゴ。 SFCかおまえは。 (越前)「ダニー、グレッグ、生きてるかあ?」 妙に甲高い。 (ダニー(グレッグ?))「ああ。なんとかな。」 (越前)「上からくるぞ、気をつけろぉ。」 上からくる、といっているくせに階段を上る越前。非常に男らしい。 (グレッグ(ダニー?))「こっちだぁ、越前!」 (越前)「何だこの階段はぁ。」 なんてことのない階段に見える。非常に男らしい。 (ダニー(グレッグ?))「とにかく入ってみようぜえ。」 ・ ・ ・ 曲がへっぽこな物に変わる。 (越前)「せっかくだから、俺はこの赤の扉を選ぶぜ!」 赤の扉。らしい。多分。 いったい何がせっかくなのだろうか。非常に男らしい。 扉の中に進む越前。 こうして、越前はクリムゾンを手に入れた。 (ナレ)「こうして、越前康介はクリムゾンを手に入れた。」 画面には越前としか書いていないが、フルネームで呼ぶナレーター。 非常に男らしい。 しかし今、 デスビスノスの放ったモンスターが 越前に襲いかかる・・・ なんじゃあこりゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁ マニュアルを読んでみる。 1996年、KOT症候群という病がヨーロッパ中に広まっていた。 10年前、コンバット越前はマルマラ軍の傭兵として、戦場を駆け巡っていた。 形成悪く敗走中、ダニー、グレッグの両戦友と、偶然に見つけた遺跡に逃げ込み、3つの扉に入った。 そして、それぞれ宝石、古文書、銃を手に入れた。 銃の名はクリムゾン。 3人はその知恵と力と資金によって脱出し、無事故国に生還した。 その後、お互いに顔を会わすことはなかった。 10年を経過して、越前は医者になっていた。 KOTの流行に10年前の記憶から突き動かされる物を感じ、その因果関係を解明するために訪れた最初の町サロニカ。 そこは町全体が魔物の住処と化していた。 その時、思わず使った銃-クリムゾンが越前を助け、そして、戦うごとに、クリムゾンはより強力な武器へと進化していった。 リムブルク大学、コネラート橋、イズキット川、ふとした事から友情を交わしたアッシムの館、病の流行と銃の謎をを解き明かすため、コンバット越前は次々と襲い来るモンスターと戦う。 なんじゃあこりゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁ 差し替えるの面倒なんでそのままパッドでスタート。 面セレクトが出来るようだがとりあえず1面から・・・ 妙にでかい青と黄色のカーソルにやる気を奪われる。 そして ド画面。 いや、「ポリゴンを大胆に使ったゲーム画面」Byサタマガというべきであろうか。 とにかく凄い。背景はともかくとして、キャラクターにポリゴンを使用している意味が全くない。突如何もない空間からわいて出る敵。アニメーションパターンは2~3枚程度。撃つと一瞬で青い何かに変化し、もんどりうって消える。 くっそー! このやろう! やりやがったなぁ! 何が起こっているのかさえ分からず5秒で死亡。 なんじゃあこりゃあああああああぁぁぁぁぁぁぁ ・ ・ ・ なんか変な曲とともにメーカーロゴふたたび。 とばせない。 気を取り直してガンでプレイ。 せっかくだから照準設定。 ・ ・ ・ 一発しか撃てない。確認不可能。 ついでにオプションも見てみる。 ステレオ・モノラルしかない。 まあいい。そのうち項目も増えるであろう。 ・ ・ ・ 数回のプレイの後、 敵につく変なカーソルが攻撃判定。 こうもり?は真っ先に倒せ! 白い人は撃つと「おーのー」(マニュアル未掲載) 連続HITで銃が進化! 画面右端はどんなにがんばっても弾が出ない。 面クリアで進化は初期化(泣)(マニュアル未掲載) という基礎的知識を得る。 ●越前、つよまる。 結構腕も上がってきて、ついに1面ボスと遭遇。あれ、ライフ0?始まったとたんに0である。バグか? しかし越前は倒れない。どうやら ボス戦はシステムが変わるらしい。(マニュアル未掲載) 割と楽に1面クリア。 しかし、ステージ2‐2「アッシムの館」(アッシムとやらは確認できず)で完全に詰まる。ムズすぎ。 ●せっかくだから・・・(1) 「デスクリムゾン」をサーチエンジンで検索をかけてみる。500OVER。 これで日本も安泰だ。 ここでエコールが日本の会社である事を知り、愕然とする。 やはり日本は駄目かもしれない。 ●せっかくだから・・・(2) 言いだしっぺの某氏のアジトに傭兵に出すことになった。 そこで久しぶりにプレイしたところ 「お、おもしれぇ!」 本当に面白かった。 もう完全にむきになってプレイ。ついに最終面デスビスノスの宇宙船に到着! もう心は完全に越前になりきっていた。 当然、こんな状態であるから変な画面も変な音楽ももはやかっちょいいものとしてしか処理されない。 イカス画面。イカス曲。イカスゲーム。興奮の絶頂。 そして、絶望。 ●世界の中心で「このやろう!」とさけんだけもの 奴は強かった。あまりにも強かった。 消費されてゆく努力の結晶。越前の悲鳴(奇声か?)。死。 もはやこれまでか。 ●THE END OFDEATHCRIMSON 神はいた。いや、悪魔だったのかもしれない。 アジトから発つ日、これで終わりにしよう、と思った最後のプレイ。 すこぶる調子が良かった。かなりの大差をつけて奴に撃ち勝っていたのだ。 しかし、このまま終わるはずがなかった。 バグ。 奴の食らい判定が消えたのだ。世界は終わった。 ・ ・ ・ いや、まだ手は残っていた。 リセット。 このゲームには、途中で電源が切れると、プレイしていた面から続きが出来る謎な機能が搭載されていたのだ。(当然マニュアル未掲載) ●えごころを、君に すべてが、おわった。 もはや右手に感覚はなく、あのタイトル画面のように小刻みに震えていた。 物悲しい曲とともにエンディング。STUFFロールが流れる。 1:物質、材料。2:物事。3:食べ、飲み物、酒、薬。4:がらくた、クズ。5:ぎっしり詰める。6:剥製にする。7:たらふく食べらせる。8:不正投票をする。>STUFF 結局オプションの項目は増えなかった。でももうそんなことはどうでもいいじゃないか。 ただ、あの最後の絵がなんだったのか、それだけが気にかかる。 スコップ? |
●デスクリム論。 結論:デスクリムゾンはおもしろい。 バーチャクリムゾンを使えば十分楽しめる難易度。(でもムズイ。2‐2が山か?) 味のある曲。(中には救いようの無い物もありますが) 操作性に若干難有り(弾がちゃんと出ない)なのを除けばかなり遊べるゲームです。 永いこと最下位帝王に君臨していたのもひとえにユーザーの愛の賜物。並のゲームじゃ出来ません。 まあ、 バーチャガン持ってるくせにバーチャコップ持ってない奴の言うことなんか信用出来ないかもしれませんが。(笑) 注:これは14インチモニターにへばりついてプレーした感想です。 使用環境によってはまた評価が変わるかもしれません。(爆) ●おまけ。 このソフトよくバグります。 「ノーコメント」(エコール) |