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H16肢体B 問題4

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匿名ユーザー

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実技試験は、2次の試験の午後に行われ、以下の5つに分かれていました。
①点字で書かれた文章を、訳する。

②文章を点訳する。(点訳問題文は別記)点字を打つのには、重いけどパーキンスを持っていったほうがいいです。点字板では速く打てませんから。(速さの勝負かな?)また初歩的なことですが、パーキンスに紙をセットする際はネジを最後までまいてからでないと上手く入りません。①、②は分かち書の問題ももちろんありますが、途中で英語の引用や、HPのアドレスなどもあったように思います。引用の英語や記号なども、充分練習しておく事が大事だと思いました。
 

③歩行は手引き歩行で、1階の部屋から2階の部屋にまで案内する。白杖の部分の名称を答える。

④単一視表で視力を測る。眼鏡をかけた人の視力を計ったのですが試験官(柿沢先生)に裸眼視力は計らなくていいのかと問われ焦りました。教育現場では矯正視力を測れば良いのではと答えましたが・・・
 

⑤分度器を全盲の子どもに導入するときの配慮点を記述する。
というような内容でした。(すみませんうろ覚えですが)
 試験官は、筑波大学の香川先生、鳥山先生、柿沢先生、特総研の千田先生がいらっしゃいました。

点字書き方問題
  (20分間)
1
.始めの合図があるまでは開かないでください。
2
.解答は片面書きで行ってください。一枚目の一行目にすみ字で、また二行
 目に点字で受験番号と氏名を記入し、三行目から解答を始めて下さい。
3
.終了の合図後、解答用紙を順に揃えて机の右上に、問題用紙と共に置いて
 下さい。

次の文を点訳しなさい。

統一英語点字コード制定への歩み

1)統一英語点字コード開発の背景
 現在英語圏ではいくつかの点字体系が使われている。標準英語点字(文書コード)の他に、数学用、コンピュータ用、科学用等の点字コードが混在し、各分野では妥当でも相互にかち合い、同じパターンが別の意味を持っている。さらに、国によっても異なった点字体系を使っている。たとえばアメリカとイギリスでは文書コードでさえ異なっている点が見られ、数学記号は全く異なった体系である。また、最近よく使われるようになった記号も充分用意されてはおらず、コンピュータによる点字と墨字の相互変換も完全に行うことができない。このような状態では豊富な点字データを英語圏全体で共有することはできないのである。

2)北米点字委員会による成果
 BANABrailleAuthorityofNorth America北米点字委員会)は1991年にUBC(統一英語点字コード)の設計作業を開始した。UBCの設計を担当する第2委員会を構成し、委員長にJ.サリヴァン(ダクスベリー・システムズ社社長)、委員には最初の提案者であるT.Ⅴ.クランマーとA.ネメスに、E.フォークを加えた。この4名は数回の会合と多くの電話会議で精力的に原案をまとめ、点字使用者や点字奉仕者、それに点字教師の評価を経て、199210月に報告書を作成した。
 このUBCの創案は、標準英語点字(文書コード)を拡張して、数学用、コンピュータ用、化学用などの点字記号を統一体系としてまとめたものである。また、墨字の装飾的な部分を除いて、実質的な部分は自動的に点訳し、逆に、点字で書いた文書を自動的に墨字に変換できるよう配慮している。それによって、点字を読み書きすることにより、そのまま墨字を読み書きできることを意図している。なお、
このBANAの報告書は、われわれが翻訳して昨年4月に日本点字委員会から発行した。

3UBCの英語圏への拡大
 UBCに関するBANAの第2委員会の報告書は、英語圏の国々の点字関係者に大きな反響をもたらした。BANAでは、最初からUBCが英語圏全体のものになることを望んでいたので、19937月オーストラリアのシドニーで開かれたICEBInternationalCouncilonEnglishBraille国際英語点字協議会)において、このプロジェクトをICEBに移管することを提案し採択された。
ICEB
は、カナダのD.ボガートが委員長を務める親委員会のもとに、UBCの設計を担当する第2委員会を設けた。BANAの第2委員会の4人の委員に加えて、イギリスからS.フィッペン、オーストラリアからB.マガイア、ニュージーランドからM.ソルト、南アフリカからC.デクラークの合計8人で委員会は構成された。ただ、アイルランド共和国からは要請にもかかわらず代表を送り出してはいない。委員が各国
にひろがり、電話会議では費用がかかりすぎるので、インターネットにUBC2フォーラムを開設し、電子メールで会議を進めることとなった。このICEBの第2委員会は、BANAUBC創案をもとに修正・拡充して、19953月に最終報告書をまとめた。

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4UBCのわが国への紹介
 我々点字科学記号検討資料編碁会では、BANAの報告書に引き続いて、このICEBの最終報告書の翻訳を開始した。その中で、行間に含まれるいくつかの疑問やUBC原案作成の経過、あるいは評価について委員の一人であるフォーク博士に確かめる機会をもつことを計画した。幸い、日本財団から協力援助金をいただいたので、本年16日と7日に統一英語点字記号に関する東京国際セミナーを開催した。
 フォーク博士の講演会には二百数十名の参加者があり、関心の強さがうかがえた。その後、3月に最終報告書の翻訳を日本点字委員会から発行した。ここに、翻訳担当者からその概要を紹介する。
 なお、英語圏の各国では、現在UBCの評価が行われている最中である。その後、各国の点字委員会がUBCを採択すれば、実際の使用が開始される予定になっている。
              (木塚泰弘「統一英語点字コード制定の動向」)



 

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