無題3 作者:7スレ-373氏


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葛城家の居間。テレビの前に座る2人。
「いい?ちゃんと観てなさいよ!わざわざ私が自腹で借りてきてやったんだから!」
「ああ、わかってるさ。それにしても。自分の活躍を披露するために、DVDをレンタルするなんて相変わらず変な子だな、君は」
「うるさい!私がいくら言っても、あんたが認めないからでしょ!」
「僕は認めたつもりだったんだけどな。君は納得していないのかい?」
「前回は、あんたが変な事言いだしたせいで結局うやむやになったじゃない!」
「変な事?何か言ったかな?ちょっと思い出せないな」「しらばっくれるんじゃないわよ!」
「すまないけど本当に思い出せないんだよ。きっと僕にとってはそんなに大事なことじゃなかったんだろうね。でも君は覚えてるんだろ?君にとってはとても大切なことだったのかもしれないね。もし良かったら、教えてもらってもいいかい?」
「い!いいのよ!なんだって!そんなこと!とにかく今日はDVD観ればいいの!!」
テレビ版エヴァ8、9、10話当たりをDVDで鑑賞中。
「ほら!やっぱりちゃんと活躍してるじゃない!これでも私が単なる負け役だって言うつもり!所詮1話こっきりのあんたとは違うのよ!」勝ち誇って横を向くとカヲルが熟睡している。
「こら!起きなさいよ!」「おや?もう終わったのかい?」
「ちゃんと観てろって言ったでしょ!!なに寝てんのよ!」
「すまない。悪気はなかったんだ。あまりにも退屈だったものだからつい眠ってしまった」
「それが、悪気がない奴の言葉なの!どうせわざと寝たんでしょ!」
「あまり責めたら可哀そうだよ。わざとなんて寝られるはずがない。よっぽどつまらなかったんだと思うよ」
「ひとごとみたいに言ってんじゃないわよ!寝たのはあんたでしょ!それにつまらないって何よ!私が活躍してるとこちゃんと観なさいよ!」
「そう言われても。君が活躍してるところはあまり面白くないんだ。やはり君はやられてじたばたしているところの方が似合っているよ」
「!!!」「どうかしのかい?」
「帰れ!今すぐ!とっとと出てけ~!」
「そうもいかないよ。つまらなかったとはいえ、せっかく君がDVDを借りてきてくれたんだ。お返しに僕も面白いDVDをみせてあげるよ」
「そんなのどうでもいいから帰ってよ!もう話したくない!顔も見たくない!」
「まあまあ。これはかなり面白いよ。the惣流アスカ珍プレー集(僕編集)。君の失敗とか敗北シーンが余すとこなく収められた秘蔵映像だ」
「ひ・・・ひどい。どうしてそんなひどいことするのよ。あんたも一緒よ!他のみんなと!」
結局誰も私の頑張ってるとこなんて見てくれないのよ!どんなに頑張ったて!」
「ふふ。それは違うと思うよ。君はまだまだ子供だな」
「こんどは子供扱い!どこまでバカにすれば気が済むのよ!」
「君のことは、みんなちゃんと見てるさ。もちろん僕も君をみているよ。だから君が頑張っていることも僕はよく知ってる」
「じゃあ!じゃあどうして今日みたいなことするのよ!人の失敗ばっかり、いやらしく見つけてけてきて!見るなら、いいとこ見てくれればいいじゃない!」
「君が僕にとってどうでもいい存在なら、当たり障りのない良いところだけみているだろうな。でも君は僕にとって違うんだよ。残念だけど良いところだけを見てはあげられないんだ。
君は本当によく頑張っている。頑張っているからこそ心配なんだよ。つまづいた時にひどく傷ついてしまうんじゃないかってね。だからどうしても、君が失敗しそうなところにばかり目がいってしまうんだ」
「う!なんだか・・上手く丸めこまれてるだけのような」
「どう受け取ってもらっても構わないさ。ただ、君を見守っていたいという僕の気持ちは、偽りのない僕の中の真実だよ」
「!!!」「惣流さん。これから先も君をみていてもいいかい?」
「そ、そ、そんな変なこと!・・いきなり・・言われても・・」
「いいさ。別に答えを求めてるわけじゃない。それに君が拒否しようと、僕は僕の気持ちに素直にあるだけだしね」
「なんだかそれってずるいよ・・」
「こういう奴だと我慢してもらうしかないかな。それに気持ちに素直であることも時には必要なんだよ。特に君はもう少しだけ素直になった方がいいと思うよ」
「悪かったわね!天の邪鬼で!」
「寂しい時に誰かに甘えること。それは決して悪いことじゃないんだよ」
「私は誰かに甘えたりなんかしないわ!!」
「君ならそう言うと思ったよ。まあ、君が選ぶ生き方を僕に変える権利はないからね。でも、本当に辛くなったら僕のところにおいで。いくらでも話を聞いてあげるから」
「お生憎さま!どんなに困っても、あんたのとこだけは行かないから!べ~だ」
「おや?話を聞くだけじゃ物足りないのかい?なら膝の上で抱きしめてあげてもいいよ。
誰かの温もりはとても気持ちのいいものだからね」
「そ!そういう意味じゃないったら!変なこと言わないでよ!」
「いきなり本番だと難しいかもしれないし、なんなら今日予行演習でもしてみるかい?ちょうど誰もいないことだしね。おいでアスカ」
「何考えてんのよ!変態!」
「ふふ。冗談だよ。おや?随分と顔が赤いね。かなり期待させてしまったかな?君が望むなら、本当にやってあげてもいいんだよ。僕も君を抱きしめてみたいしね。歓迎するよ」
「!!!!バカバカ!アホ!とっとと帰れ!」