11話

「どうしたんだよ?五角?」
周りから丸見えのようで、死角になっている場所に連れていかれた俺はとりあえず五角に尋ねた。
「貴方は、どこまで知っているの?」
「どこまでって…、石居が宇宙人であることとおまえがが宇宙最強女であることぐらいしか。」
「ほとんど全部じゃない。それなら、私が貴方になにをしようとしているか分かるでしょ?」
「やっぱり、俺を殺そうと…?」
俺がそう言うと、彼女は溜め息をついた。見かけが幼女な分、シュールだ。
「はっきりいうと、貴方にはそこまでの価値がない。」
「じゃあ、石居には?」
「詳しくは言えないけど、彼には十分に死んでいただく必要がある。」
どういうことだ?俺には襲われる理由がない?それなら、石居と組む必要がない?
「もっとも、真枝さんに関してはよく分からないけど。」
「そういうことか。安心した。じゃあ、教室に戻ろうぜ。」
「貴方は人の話を聞いてなかったの?」
「とりあえず心配はないんだろ?石居についてはどうでもいいし。」
「真枝依夢については何も安心できない。何のためにこの時間に連れてきたと思うの?」
一限は体育!!つまり、
「この俺にサボれっていうのか!?」
「とりあえず全ての体育の授業はサボったほうがいい。私が圧力をかけて出席にするから。」
「ちょっと待て。圧力をかけるって?」
「私は、この学校の全てを掌握してる。こう見えても、征服は得意でね。」
さ、流石は宇宙最強女…




最終更新:2012年04月22日 12:16