12話


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休んだのはいいものの、

「あと40分何すりゃいいんだ…」
「……待ってればいいじゃない」
そう来るか…
でも誰もいない教室にずっといるってのも気詰まりだし…
「屋上にでも行く?」
「……うん」

って、
俺何誘ってんだああああっ!!


9月半ばの屋上はまだ少し暑さが残っていて、俺らは軽く日陰になってる場所に並んで腰かけた。
やべえ。
間が持たねえ。
とりあえず何か話さないと…
「そういえばお前、こんな風に雇い主の意向に反するようなことしてもいいのか?」
「……雇い主?」
何のこと?という顔だ。
「いや…だって石居が」
言ってたし。
「……真枝さん…依夢のこと?」
「そうそう」
「……雇われてなんかいないわ。依夢が勝手に私を引っ張ってきただけ」
あれ?そうなの?
「幼なじみ、とか?」
「……うん」
「でも…宇宙最強なんだったら嫌なら普通に断ったり逃げたりできたんじゃ…?」
「……別に嫌じゃない」
あー…そうすか…
会話が途切れた。
やべえよどうすんだよ。
体育の度にこんなことしてたら精神疲労で死んじまうぞ俺。
そんな俺を意に介さずに、恵は持っていた袋から購買のパンを出して、両手で持って食べ始めた。
くっ……!
そ、その体型でそのポーズは…
可愛いです。はい。素直に。
何というか…高校生としておかしいと思う。反則だろ。
これなら毎度の精神疲労にも耐えられるかもなー…と俺が思ったその時、

ガチャッ
後ろのドアが開いた。
…まずい!こんなとこ見られたら更に敵を増やす!
咄嗟に隠れようとしたけど、
「あれれ?君たちキチガイ?授業中にこんなとこで何してんの?」
よりによって水上先生かっ!!
「つかあんた退院したのかよ!?何なんだよそのタイミングの悪さは!!」
「うわっ、退院したての先生に暴言とかマジキチガイでし――」
言い終わる前に、突然先生の表情が変わった。
ボーッとした顔をしている。
そして、
先生は俺の右から放たれた閃光に飲み込まれて階段を転げ落ちていった。

あー…
また入院だな、こりゃ。

「お前もそれ使えたのか…」
「……ついでに記憶改変もしておいた」
さらっと言うなよ…
俺の常識をどうしてくれる。
「……あの人、何者?」
「いや、現社の水上先生だけど」
「……彼が屋上に来るのを察知できなかった」
え、マジで?
宇宙最強の索敵能力に勝ったのかよあの人!?
「まぁ…あの人はこの世の不確定要素みたいなもんだから」
「……不確定要素」
「そうそう。予想外の塊」
「……」

授業終了のチャイムが鳴る。
「そろそろ戻ろうか」
「……うん」
二人で教室に戻る。
やっと40分経ったー…