13話


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屋上を後にし、教室に向かう俺と恵。
「って…一緒に教室に戻るのはまずいだろ。ちょっと時間ずらしてもどろうぜ」

このまま一緒に戻ると「あの3人」になんてはやし立てられるかわからん…(汗)

「……?どうして?」
君には他人からの視線を気にするということがないのか?あんなにジロジロ見られてたのに…

「いや、なんていうか…さっきみんなの前で一緒に教室出てったじゃん?それで授業またいでまた一緒に教室戻ったりしたら…」
「……」

く…なんて説明すればいいんだ…。
「俺がロリコ…じゃなくて、えーと……『勘違い』されちゃうっていうか…」
ああもうなんでこんな小さい子に顔赤くしてしどろもどろしてんだ俺!

「……ああ、なるほど。……確かにこのまま戻ったら…」

理解した!?

「……せっかく出席扱いにしてるのにそれが疑われそう。」
「……あ、ハイ。そうです。」

なんだろう…。なぜ俺はこんなにも敗北感を感じているんだ…。

「……じゃあわたしが先に戻る。」
「あ、ああ。」

恵は歩き出してからスッと立ち止まると、振り返ってこう言った。

「……貴方、なかなか頭が回るのね。」
そりゃどうも。
「……やっぱり、あなたもターゲットになるかも。」
「…マジっすか……!?」


「……冗談。」
恵はそれだけ言うと再び歩き出し、教室に入っていった。

「…あれ?今俺、コケにされた?」



恵は教室の扉を開けるとき、自分の頬が熱を帯びていることに気づいた。
「……なぜ?わたしはかぜもひかないのに。」
結局彼女はその正体に気づけぬまま扉を閉めた…。




「…もう、そろそろいいだろ。」
クラスのやつらに何か言われるかと思ったが、教室に入ったときに反応したのは蒼樹と石居だけだった。

石居の手招きに応じて2人に近づいてみると、石居は小声で
「何があったかは今日蒼樹の家に行ったときに聞く。だが授業に出なくて正解だったな。もし出ていたら…。」
とそこまで言ったところで2限始業のチャイムが鳴った。

「…まあそれも蒼樹の家で話すか。」
「なあ、なんでクラスの奴らは俺と恵がいなかったことに無関心なんだ?まるで俺たちが授業に出ていたかのように…。」

「ああ、それはそうだね。僕がやったんだから。とりあえずクラスメイト達の記憶は、ハヤトと五角さんが授業に『いた』という記憶に変えておいたよ。」

…こういうのをさらっと言われると現実感なくすよなぁ。宇宙人だからありなんだろうけど。