19話


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というわけです。」
「そうか。でもそれじゃ、恵とハヤトがどこに行ったか分からないじゃないか。」
私と石居と真枝先生とで事実確認を終えたが、結局何故五角がハヤトを連れ去ったかは解らなかった。
ハヤトがいなければ、アリスちゃんは対真枝先生用に使えないのに…。
私は気づかないうちに唇を噛んでいることに気がつき、慌てて二人に気づかれぬよう滲み出た血を拭った。アリスちゃんの観測能力、『過去、現在、未来に関わらず対象物に関する全てのことが見える』という、ある意味最強とも言える能力。その強さ故に、発動条件が厳しいらしいけど、そんなことは“策”を弄すれば構わないはず…。
「蒼樹、大丈夫?なんか苦しそうだよ?」
石居が私の顔を除き込んできた。その距離に思わず体をのけ反りながら、
「大丈夫だよ。
 それより先生、ハヤト達の居場所に心当たりはありませんか?」
「流石に私でも、恵が本気で隠れようとしているなら見つけられないだろう。」ここで見つけられたら、作戦に支障が無かったのに…
まあ、見つからないならしょうがない。
「とりあえずハヤトの家に行ってみましょうか。もしかしたら帰ってるかもしれません。」
「それもそうだが…。」
「ここで戦闘はだめですよ、先生。」
私の家が壊されたらたまらない。
こうして、私達三人はハヤトの家に向かうことにした。もし、未来がわかったならそんなことはしなかったのに…。