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死血編 背景ストーリー 本編6 [[前>背景(小説風) 本編5]]   死血編 背景6 次元院に起こった異常――巨大な爆発と振動――は、外で戦っていた三人にも伝わっていた。 「!なんと!」 「一体全体何がどうなっているんだ!!」 「二人とも気をそらさないで!!相手は待っちゃくれないわ!」 ウルリッヒと光翼が敵を蹴散らし、空から迫りくる敵はアナスタシアが撃ち抜く。 役割分担しながらそれぞれを護るように戦っていた三人だったが、数で勝り、しかも倒しても復活する敵を相手にするのは容易ではなく、じわじわと追い詰められていく。そして… 「…ぬう、万事休すか」 「…さすがにもう弾がないわ…」 「…かつては「魔王」と呼ばれた私だったが、これが私の最期か…」 万策尽き、アンデッドの群れに囲まれてしまう三人。 「こんなところで、死ぬわけにはいかないわ。バトラーと、約束したんだもの…!」 「それは拙者も同じこと…!」 アナスタシアも光翼も、最後の抵抗にと武器を構える。 そのときだった。 次元院から一筋の光が空へ昇って行ったかと思うと、そのまま三人の前に降りてきたのだ。 「「「!?」」」 あまりの眩しさに目がくらむ三人。やがて、その眩しさに徐々に慣れてきたウルリッヒが目をあけると、そこにいたのは一人のメカ・デル・ソルだった。 そのメカ・デル・ソルは腕と足に赤い飾りを付けており、体躯も人間の少女にかなり近い。 「…ジオ・ヴァンパイアの眷属たる哀れな亡者たちよ、この私、[[時空の太陽メニル改め、暁の覚醒者リターニア>時空の太陽メニル/暁の覚醒者リターニア]]が、あなたたちに永久の安らぎを与えてあげましょう…」 そういったそのメカ・デル・ソルの姿がさらに変化し、ドレスのようなものを身にまとった恰好へと変わる。 リターニアと名乗った覚醒者は、両手を胸の前で合わせると、そのまま大量のアンデッド達の中へと飛び込んで行った。 「チェストオォォォォォォォォォォォォ!!」 あまり優雅とは言えない奇声を上げながら、それでもアンデッド達をあっという間になぎ倒していくリターニア。 「…なぁ光翼、奴は一体何なんだ。名前からして覚醒者らしいが、我々とはどうにも違いすぎる」 「いや拙者にも皆目見当もつかない。ロマノフの姫はあのものをどう見る?」 そう言って足もとにいるはずのアナスタシアに視線を投げかけるが、そこにアナスタシアはいなかった。 そのころ、アナスタシアは次元院の前にいた。 (あの覚醒者は次元院から出てきた。ということは、まだ生存者がいるかもと思ってきてみたけど…) 周辺には研究者らしき死体が散乱していて、正直足を踏み入れるのも気が引ける。 だが、そんなことで怖気づいていてはロマノフの名に泥を塗ってしまう。アナスタシアは意を決して建物の中へとはいって行った。 建物内はたくさんの研究者たちの死体と獣の爪痕が残っていたが、機械達は特に変わりなく起動していた。それがアナスタシアには逆に不気味だった。 通路を歩いていると、何かの張り紙があるのを見つけた。 (……ディメンジョン・コネクター試運転場…?確か、今回の募集って「新型魔導具」がどうのこうのっていう目的だったような…) なにかがあると感じたアナスタシアはそちらへ足を進めた。 その少し後… 「…本当に大丈夫かな、あの人」 そこにあらわれたのはタレットとピレーナ。 「あいつは大丈夫だと思う、俺の勝手な想像だが。それよりまずは自分の心配をしたほうがよさそうだ。さっきの振動で次元院の建物がかなりヤバいことになってる」 「…そうね」 ピレーナは周囲の状況を見ながら返事をした。 アナスタシアが到着したとき、そこはまさに地獄絵図だった。夥しい量の鮮血が壁一面に飛び交い、この場所で起きた惨劇を物語っていた。 そしてそれ以上に目を引いたのが、部屋の中央に置かれていた2つの魔導具。 そのうち一つはバラバラに壊れ、原型をとどめていない。 (あれが、新型魔導具?) 近くまで行ってよく見ると、瓦礫の中央にコクピットユニットらしきものが落ちている。 「!!」 アナスタシアは壊れた魔導具の中をかき分け、近くまで行くと背中のアームを使ってそのハッチをこじ開けた。 「これは…」 そこにあったのは、全身傷だらけのサイバー・コマンドの遺体。 その死に顔には、そのものの覚悟と悲壮感がにじみ出ていた。 「……」 アナスタシアは遺体から離れると、初代ロマノフの魔銃を構える。 「…禁呪、インフェルノ・サイン」 詠唱とともに発射された呪文は、死者を蘇らせる禁断の呪文。しかし、アナスタシアは引き金を引くことをためらわなかった。 (バトラーは私をかばって死んだ、だから、あの死は私の中で戒めとしなければならない。でも、この人には帰りを待っている人がいる。私の力で悲しみをなくすことができるなら、たとえそれが禁忌に触れようとも……) 呪文が発動したのを見計らったアナスタシアは、早足でその場を後にした。 続きはこちら [[TOP>ペケ エキスパンション背景ストーリー]] ↓感想 - あれ、割とアナスタシアさんって背が小s(超銀河弾 メニルさんがついに降臨したか!しかしチェストとは・・・男勝りだなw -- ペペロン (2011-02-23 18:12:39) - 周りがジャイアントとアーマード・ドラゴンですから小さく見えるのです。メニルさんっていうか、リターニアが…ww -- ペケ (2011-02-23 18:16:11) #comment #counter
死血編 背景ストーリー 本編6 [[前>背景(小説風) 本編5]]   死血編 背景6 次元院に起こった異常――巨大な爆発と振動――は、外で戦っていた三人にも伝わっていた。 「!なんと!」 「一体全体何がどうなっているんだ!!」 「二人とも気をそらさないで!!相手は待っちゃくれないわ!」 ウルリッヒと光翼が敵を蹴散らし、空から迫りくる敵はアナスタシアが撃ち抜く。 役割分担しながらそれぞれを護るように戦っていた三人だったが、数で勝り、しかも倒しても復活する敵を相手にするのは容易ではなく、じわじわと追い詰められていく。そして… 「…ぬう、万事休すか」 「…さすがにもう弾がないわ…」 「…かつては「魔王」と呼ばれた私だったが、これが私の最期か…」 万策尽き、アンデッドの群れに囲まれてしまう三人。 「こんなところで、死ぬわけにはいかないわ。バトラーと、約束したんだもの…!」 「それは拙者も同じこと…!」 アナスタシアも光翼も、最後の抵抗にと武器を構える。 そのときだった。 次元院から一筋の光が空へ昇って行ったかと思うと、そのまま三人の前に降りてきたのだ。 「「「!?」」」 あまりの眩しさに目がくらむ三人。やがて、その眩しさに徐々に慣れてきたウルリッヒが目をあけると、そこにいたのは一人のメカ・デル・ソルだった。 そのメカ・デル・ソルは腕と足に赤い飾りを付けており、体躯も人間の少女にかなり近い。 「…ジオ・ヴァンパイアの眷属たる哀れな亡者たちよ、この私、[[時空の太陽メニル改め、暁の覚醒者リターニア>時空の太陽メニル/暁の覚醒者リターニア]]が、あなたたちに永久の安らぎを与えてあげましょう…」 そういったそのメカ・デル・ソルの姿がさらに変化し、ドレスのようなものを身にまとった恰好へと変わる。 リターニアと名乗った覚醒者は、両手を胸の前で合わせると、そのまま大量のアンデッド達の中へと飛び込んで行った。 「チェストオォォォォォォォォォォォォ!!」 あまり優雅とは言えない奇声を上げながら、それでもアンデッド達をあっという間になぎ倒していくリターニア。 「…なぁ光翼、奴は一体何なんだ。名前からして覚醒者らしいが、我々とはどうにも違いすぎる」 「いや拙者にも皆目見当もつかない。ロマノフの姫はあのものをどう見る?」 そう言って足もとにいるはずのアナスタシアに視線を投げかけるが、そこにアナスタシアはいなかった。 そのころ、アナスタシアは次元院の前にいた。 (あの覚醒者は次元院から出てきた。ということは、まだ生存者がいるかもと思ってきてみたけど…) 周辺には研究者らしき死体が散乱していて、正直足を踏み入れるのも気が引ける。 だが、そんなことで怖気づいていてはロマノフの名に泥を塗ってしまう。アナスタシアは意を決して建物の中へとはいって行った。 建物内はたくさんの研究者たちの死体と獣の爪痕が残っていたが、機械達は特に変わりなく起動していた。それがアナスタシアには逆に不気味だった。 通路を歩いていると、何かの張り紙があるのを見つけた。 (……ディメンジョン・コネクター試運転場…?確か、今回の募集って「新型魔導具」がどうのこうのっていう目的だったような…) なにかがあると感じたアナスタシアはそちらへ足を進めた。 その少し後… 「…本当に大丈夫かな、あの人」 そこにあらわれたのはタレットとピレーナ。 「あいつは大丈夫だと思う、俺の勝手な想像だが。それよりまずは自分の心配をしたほうがよさそうだ。さっきの振動で次元院の建物がかなりヤバいことになってる」 「…そうね」 ピレーナは周囲の状況を見ながら返事をした。 アナスタシアが到着したとき、そこはまさに地獄絵図だった。夥しい量の鮮血が壁一面に飛び交い、この場所で起きた惨劇を物語っていた。 そしてそれ以上に目を引いたのが、部屋の中央に置かれていた2つの魔導具。 そのうち一つはバラバラに壊れ、原型をとどめていない。 (あれが、新型魔導具?) 近くまで行ってよく見ると、瓦礫の中央にコクピットユニットらしきものが落ちている。 「!!」 アナスタシアは壊れた魔導具の中をかき分け、近くまで行くと背中のアームを使ってそのハッチをこじ開けた。 「これは…」 そこにあったのは、全身傷だらけのサイバー・コマンドの遺体。 その死に顔には、そのものの覚悟と悲壮感がにじみ出ていた。 「……」 アナスタシアは遺体から離れると、初代ロマノフの魔銃を構える。 「…禁呪、インフェルノ・サイン」 詠唱とともに発射された呪文は、死者を蘇らせる禁断の呪文。しかし、アナスタシアは引き金を引くことをためらわなかった。 (バトラーは私をかばって死んだ、だから、あの死は私の中で戒めとしなければならない。でも、この人には帰りを待っている人がいる。私の力で悲しみをなくすことができるなら、たとえそれが禁忌に触れようとも……) 呪文が発動したのを見計らったアナスタシアは、早足でその場を後にした。 続きはこちら [[TOP>ペケ エキスパンション背景ストーリー]] ↓感想 - あれ、割とアナスタシアさんって背が小s(超銀河弾 メニルさんがついに降臨したか!しかしチェストとは・・・男勝りだなw -- ペペロン (2011-02-23 18:12:39) - 周りがジャイアントとアーマード・ドラゴンですから小さく見えるのです。メニルさんっていうか、リターニアが…ww -- ペケ (2011-02-23 18:16:11) - 初代ロマノフってどんくらいデカインダロ。アナスタシアの設定を考えたあと、特別編2の初代が講堂ぶち破ったの見てヤバイと思った。大きさ4mくらいだと思ってたから。 -- ペケ (2011-02-23 22:28:12) #comment #counter

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