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(side - 破天后) -序 /side Hatenkou  戦国武闘会も終盤。破天后たちは戦いを見守りながらも、普段通りの時間をすごしていた。  決着へ近づくにつれ、ナイトの派を捨てて武士道にその身を置く光・闇の者達が話題を集め始める。サムライが勝者となるのでは、という空気が蔓延し、まあそれもアリかと皆で納得したりする。  そう。これなるはエンターテイメント。戦国武闘会の目的は、皆でしのぎを削る決闘をしながら、ついでにこの世の覇者とか決めてしまおうという娯楽ではなかったか。  ゆえに誰も気に留めることもなく。  『その噂』も、ただ単なる噂として掻き消えようとしていた。 -01 /side Hatenkou  きっかけは《[[破天后カーミラ]]》である。闇の住人となった彼女は、闇の世界で『その噂』を聞いていた。それを光の住人に流したのだ。  “戦国武闘会に、出場者でないはずのものが参加し、決闘を荒らしている”  しかもその何者かは、破天后を探し回りながら破壊の限りを尽くしているのだという。  カーミラから聞きつけたのは《[[破天后ジェシカ]]》。彼女は闇の世界で流れる噂を耳にし、それを友人である《[[破天后ミリオネア]]》と相談。大至急、破天后会談を結成する事が決まった。  会談には、『真・破天后の座争奪戦』参加者だった者が多く集まった。  第1回の会談では、特に危機感のない意見が多数集まり、破天后の戦いの話を偶然聞いた何者かが起こした挑発行為だろう、と一致。その噂を放置したのである。  だが。戦国武闘会決勝戦の直前の頃。失いかけていた危機感を取り戻させる出来事が起こった。  闇の破天后が壊滅したのである。 -02 /side Hatenkou  古代王家、不死貴族。  同じナイト部門である闇の住人から聞き出した情報から、その名が浮上した。  どうも勢力を見せ付けているのは、最古参である《[[不死貴族リッチ・リスター]]》であり、彼はどういう目的からか、戦国武闘会で破天后を探し回っているのだそうな。  破天后会談では、即刻始末すべき、という意見と、出方を待つべき、という意見に分かれた。  その時、議長である《[[破天后レヴェッカ]]》を押しのけ、強制演説を始める影があった。  ―――もし『争奪戦』に参加していたら、確実に優勝を狙えたであろう。  そう各地で囁かれている不参加者《[[破天后インヘルナ]]》である。  彼女曰く、「この戦には仲間が必要である。私の元へ集いて、共にアレを討つ覚悟のある破天后はいるか?」  この討伐派意見に賛同したのは《[[破天后ベアトリス]]》。彼女も争奪戦不参加者であり、インヘルナと同様にもし出場していたら優勝候補入り間違いなし、という不世出の実力者である。  彼女らの意見を聞き、さらに加熱する派閥vs派閥。  そこへ、皆の結束を固めるような出来事が起こる。  2体の不死貴族が、光の領域へ直接乗り込んできたのである。  これを受け、戦地へ出向いたのはインヘルナを筆頭とした討伐派軍団。残りはレヴェッカの作戦により、光の地で待機し、もし討伐派軍団が敗れたら後を担当する、という役目を与えられた。  不死貴族との全面戦争、いや、諍いの幕明けだった。 -03 /side Hatenkou  討伐派軍団は壊滅状態に近かった。というのも、インヘルナが味方を焚き木にして、自らの力を増幅させていたのである。インヘルナは全身を火の術で武装した破天后。  《[[不死貴族リッチ・リハート]]》との戦いは激化していた。彼の使う逆転魔術は、生死の定義を逆転させている。100体の破天后が飛びかかろうが、彼に勝てない。  インヘルナが窮地の策として《[[クリムゾン・スパーク]]》を唱え、不死貴族の動きを封じ込める事に成功する。だがまだ、それだけではリハートを倒せない。  でも案外あっさりと解決した。ミリオネアが殴ったのである。  こうして相方を失い孤立した《[[不死貴族リッチ・リクローバー]]》を、ベアトリスが水の一撃によって粉砕。  完全には掻き消えなかったリクローバーを捕らえ、目的と、リハートの居場所を吐かせた。  目的は「破天后が不死鳥を降誕させてしまった事への危険指示」。要するに「かつて世界を支配した不死鳥が再び降臨してしまうのは何としても避けなければならない」という意見。  よって発端となった破天后たちの始末へ赴いた、というものだった。  破天后たちは不死貴族を全滅させ、最後の不死貴族の生き残り、リスターとの戦いを待った。 -04 /side Hatenkou  いくらかの時が流れ、戦国武闘会、決着。  スーパーチャンプvsダークカイザーの激戦は幕を下ろした。  その頃だった。リスターは意外な場所で発見された。海の底にいたのを、水の住人が発見したのである。  リスターはひどく弱っており、ベアトリスの一撃で葬られた。  リスターの末路を見ていた《[[機怪エドラコラ]]》によると、破天后を名乗る者がリスターを倒したのだという。それも、海をひっくり返すほどの魔力を使って。  その言葉にレヴェッカは首を傾げたが、何にしろ彼女達に平穏が戻った事には変わりが無い。  戦国武闘会も終結し、優勝者のサムライが最高の誉れを浴びている。  世界は明らかに変わっていない。  誰もこんな諍いになど気づかない。  世界は今日も不変である。  こうして。破天后たちの諍いの日記は、やっと完結した。 ---- ***目次 -[[宇宙大戦(side - 破天后)the story]] -[[宇宙大戦(side - 魔吏)the story]] -[[宇宙大戦(side - UFO)the story]] -[[宇宙大戦(side - ラストバトル)the story1]] -[[宇宙大戦(side - ラストバトル)the story2]]
(side - 破天后) ※この物語は[[破天后the story 1]]及び[[破天后the story 2]]の続編となっています。 -序 /side Hatenkou  戦国武闘会も終盤。破天后たちは戦いを見守りながらも、普段通りの時間をすごしていた。  決着へ近づくにつれ、ナイトの派を捨てて武士道にその身を置く光・闇の者達が話題を集め始める。サムライが勝者となるのでは、という空気が蔓延し、まあそれもアリかと皆で納得したりする。  そう。これなるはエンターテイメント。戦国武闘会の目的は、皆でしのぎを削る決闘をしながら、ついでにこの世の覇者とか決めてしまおうという娯楽ではなかったか。  ゆえに誰も気に留めることもなく。  『その噂』も、ただ単なる噂として掻き消えようとしていた。 -01 /side Hatenkou  きっかけは《[[破天后カーミラ]]》である。闇の住人となった彼女は、闇の世界で『その噂』を聞いていた。それを光の住人に流したのだ。  “戦国武闘会に、出場者でないはずのものが参加し、決闘を荒らしている”  しかもその何者かは、破天后を探し回りながら破壊の限りを尽くしているのだという。  カーミラから聞きつけたのは《[[破天后ジェシカ]]》。彼女は闇の世界で流れる噂を耳にし、それを友人である《[[破天后ミリオネア]]》と相談。大至急、破天后会談を結成する事が決まった。  会談には、『真・破天后の座争奪戦』参加者だった者が多く集まった。  第1回の会談では、特に危機感のない意見が多数集まり、破天后の戦いの話を偶然聞いた何者かが起こした挑発行為だろう、と一致。その噂を放置したのである。  だが。戦国武闘会決勝戦の直前の頃。失いかけていた危機感を取り戻させる出来事が起こった。  闇の破天后が壊滅したのである。 -02 /side Hatenkou  古代王家、不死貴族。  同じナイト部門である闇の住人から聞き出した情報から、その名が浮上した。  どうも勢力を見せ付けているのは、最古参である《[[不死貴族リッチ・リスター]]》であり、彼はどういう目的からか、戦国武闘会で破天后を探し回っているのだそうな。  破天后会談では、即刻始末すべき、という意見と、出方を待つべき、という意見に分かれた。  その時、議長である《[[破天后レヴェッカ]]》を押しのけ、強制演説を始める影があった。  ―――もし『争奪戦』に参加していたら、確実に優勝を狙えたであろう。  そう各地で囁かれている不参加者《[[破天后インヘルナ]]》である。  彼女曰く、「この戦には仲間が必要である。私の元へ集いて、共にアレを討つ覚悟のある破天后はいるか?」  この討伐派意見に賛同したのは《[[破天后ベアトリス]]》。彼女も争奪戦不参加者であり、インヘルナと同様にもし出場していたら優勝候補入り間違いなし、という不世出の実力者である。  彼女らの意見を聞き、さらに加熱する派閥vs派閥。  そこへ、皆の結束を固めるような出来事が起こる。  2体の不死貴族が、光の領域へ直接乗り込んできたのである。  これを受け、戦地へ出向いたのはインヘルナを筆頭とした討伐派軍団。残りはレヴェッカの作戦により、光の地で待機し、もし討伐派軍団が敗れたら後を担当する、という役目を与えられた。  不死貴族との全面戦争、いや、諍いの幕明けだった。 -03 /side Hatenkou  討伐派軍団は壊滅状態に近かった。というのも、インヘルナが味方を焚き木にして、自らの力を増幅させていたのである。インヘルナは全身を火の術で武装した破天后。  《[[不死貴族リッチ・リハート]]》との戦いは激化していた。彼の使う逆転魔術は、生死の定義を逆転させている。100体の破天后が飛びかかろうが、彼に勝てない。  インヘルナが窮地の策として《[[クリムゾン・スパーク]]》を唱え、不死貴族の動きを封じ込める事に成功する。だがまだ、それだけではリハートを倒せない。  でも案外あっさりと解決した。ミリオネアが殴ったのである。  こうして相方を失い孤立した《[[不死貴族リッチ・リクローバー]]》を、ベアトリスが水の一撃によって粉砕。  完全には掻き消えなかったリクローバーを捕らえ、目的と、リハートの居場所を吐かせた。  目的は「破天后が不死鳥を降誕させてしまった事への危険指示」。要するに「かつて世界を支配した不死鳥が再び降臨してしまうのは何としても避けなければならない」という意見。  よって発端となった破天后たちの始末へ赴いた、というものだった。  破天后たちは不死貴族を全滅させ、最後の不死貴族の生き残り、リスターとの戦いを待った。 -04 /side Hatenkou  いくらかの時が流れ、戦国武闘会、決着。  スーパーチャンプvsダークカイザーの激戦は幕を下ろした。  その頃だった。リスターは意外な場所で発見された。海の底にいたのを、水の住人が発見したのである。  リスターはひどく弱っており、ベアトリスの一撃で葬られた。  リスターの末路を見ていた《[[機怪エドラコラ]]》によると、破天后を名乗る者がリスターを倒したのだという。それも、海をひっくり返すほどの魔力を使って。  その言葉にレヴェッカは首を傾げたが、何にしろ彼女達に平穏が戻った事には変わりが無い。  戦国武闘会も終結し、優勝者のサムライが最高の誉れを浴びている。  世界は明らかに変わっていない。  誰もこんな諍いになど気づかない。  世界は今日も不変である。  こうして。破天后たちの諍いの日記は、やっと完結した。 ---- ***前話 -[[破天后the story 1]] -[[破天后the story 2]] ***目次 -[[宇宙大戦(side - 破天后)the story]] -[[宇宙大戦(side - 魔吏)the story]] -[[宇宙大戦(side - UFO)the story]] -[[宇宙大戦(side - ラストバトル)the story1]] -[[宇宙大戦(side - ラストバトル)the story2]]

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