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機界編背景ストーリ:第一弾(2)

制作:神戸


―火・光の連合が着々と龍王機の開発を進めている頃,他文明でも様々な動きが見え始めた。元々友好関係にあった水・闇文明は,暴走事故後すぐさま同盟を組み,自分たちの住処を消滅させた火・光連合と対立する道を選んだ。当時の闇の首相悪魔神デッド・ラドウィッチは,水文明の高度な科学力と自分たちの魔術を使い,伝説とも言われた蛇の一族ナーガと,闇の竜であるドラゴン・ゾンビを融合させることに成功。新たな戦力破壊竜を生み出した。そして,暴走事故で一番の被害を受けた自然文明はと言うと―


「くっ,まだ追ってくろのかあの者達は!」
自然文明の魔道士,魔道の大地ミスカトニッグは数体の自然の民を連れて,事故後かすかに残ったフィオナの森をただひたすらに駆け抜けていた。そんな彼らを追跡するのは,見た事のない闇の獣数体と,なんと味方であるはずの自然の民であった。
「しょうがない・・・他の者は先に行け!ここは私が引き受けた!!」
そう言ってミスカトニッグは追跡者達の方へと突っ込んでいった。
「(くそ・・・なんでこんな事に!思えばあの娘が来てからだ,全てが狂い始めたのは!!)」

それは,ほんの数10日前の事であった。
「みんな,すっごく困ってるみたいだね♪」
そんな脳天気な声と共に,一人の少女が焦土と化した自然文明の領地へとやってきた。身に纏う気配から察するに,その少女はどうやら天使の血を引いているようであった。しかし,住処を失い絶望の淵に立たされていた自然文明の民達は,そんな少女の相手をするほどの気力を持っていなかった。
「も~,みんな顔が暗いよ?ほら笑って笑って!・・・・・・・うーん,どうしたら元気になってくれるのかなぁ?」
少女はオーバー気味に考えるそぶりをすると,はっとした顔になって。
「そうだ・・この人達が困っている原因をなくせばいいんだ!」
そう言うと少女は,おもむろに片腕を空に向かって振りかざすと,なにやら呪文を唱え始めた。すると少女の拳がマナの光に包まれて置くではないか,それは時間を増すごとに輝きが強くなっていき,
「大地さん,これで元気になってぇぇぇぇぇ!」
少女は拳を思いっきり地面に叩き付けた。その瞬間,焦土だった大地からとてつもない量の木の芽が吹き出し,瞬く間に巨木へと成長していった・・・,少女は今ここに,新たな森を作り出そうとしているのだ。
自然の民はただその光景を呆然と見ているしかなかった。そして,気づくとそこには,フィオナの森に匹敵するほどの森が形作られていた。
「へへっ♪これでみんな元気になるかな?」
少女の顔は,天使のような笑みに包まれていた・・・・・・そう,そこまでは良かったのだ,そこまでは。

その後,事故前の栄華を取り戻した自然文明は国を挙げてその少女を“救世主”と祭り上げた。
少女は「自分は救世主などではない,ただ光の民として罪滅ぼしに来ただけだ。」と恥ずかしがっていたが,時が経つにつれそんなことは無くなっていった。そして,三日三晩のお祭り騒ぎが終わる頃には少女の名は国中に知れ渡り,多くの民は彼女を愛し,中には崇拝する者さえ出てきた。
―彼女はほんの数日で“神”にも等しい存在への上り詰めたのだ。

そんな自然文明に突然訪れた平和が,その平和を作り出した少女によって壊されるとは誰が思っただろうか

それは彼女が自然文明に訪れて20日目の事であった,件の少女が国王に1つ頼み事をしたのだ。
「国王,あのね・・・私,みんなに大事はお話があるの。だからみんなにちょっと今夜集まって欲しいんだ。」
国王は少女の願いを快く聞き入れ,置く民が自分の城の前に今夜集まるよう手配した。その夜―
国王の城のデッキから,彼女は集まった多くの国民に話しかけた。
「みんな~,今夜はわざわざ集まってくれてありがと~!実はね私,みんなに1つ言わなきゃいけないことがあるんだ・・・。」
国民が一斉に彼女の方に注目する。
「えっとね・・・・・・・・・みんな,平和な時間は今日でおしまい。明日からは地獄のような毎日に変わりま~す♪」
国王も含め,全ての自然の民が彼女の言葉の意味をすぐには理解できなかっただろう。唖然とする周りに目もくれず,彼女は言葉を続ける。
「ではでは!コレから地獄の日々がはじまりはじまり~♪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあみんな,私と一緒に狂ってね!あはははっはははははははははは!!」
彼女が狂ったように笑った次の瞬間,突然彼女の体が膨らみ始めたかと思うと・・・木っ端微塵に吹き飛んだ。
そして,事態が飲み込めない民達の上に,突如巨大な影が現れ,真っ逆さまに落ちてきた。
その影は城を押しつぶし,民の目の前に降り立った。
「・・・・£¢#&%*@¥※〒〓△●∋∪∧⇔∃∀!!」
その,ジャイアントともデーモン・コマンドとも見て取れる影は,この世の者とは思えない雄叫びを上げた。その雄叫びは領土の全土を駆け巡り・・・・・・・・とてつもない狂気を振りまいた。

「少女だった物」が振りまいた狂気に当てられた民達は,ある物は自分で命を絶ち,ある物は同士討ちを初め互いに果てていった。
また,彼女を崇拝していた物は,狂気によりその信仰心を歪められ狂信者となり,完全に「彼女だった物」の操り人形と化してしまった。
しかし,ミスカトニッグのように迫り来る狂気から逃れられた者もいた,彼らは周りの地獄絵図に耐えられなくなり自然文明の領地を抜け出そうと目論んだ。だが,逃走途中件の狂信者達に見つかってしまい・・・今現在に至る。

「(この闇の獣倒しても起き上がってくる!?・・・・・このままでは拉致が明かん,やがて押し切られてしまう!)」
迫りくる追手にミスカトニッグが押し負けそうになった,その時
「ッ!?・・ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
上空から火の玉が降ってきたと思うと,彼の目の前が一瞬にして火の海と化した。次々と倒れていく追っ手。
「・・・一体なにが?」
ミスカトニッグが驚愕に目を疑っていた。すると
「大丈夫かアンタ!?闇の野郎に終われてたみたいだが。」
火球に続いて,上空から漆黒の羽を持つ1体の龍が彼の目の前に舞い降りた。
「・・・君は?」
「俺はノインバレッド・クルーエ・ドラゴン,あんたらを保護しろって光の上の人に言われてな・・・で,駆けつけてみたらこの様って訳だ。」
「ほ,他の仲間達は!?」
「ああ,あいつらなら俺の仲間達が保護して・・・何!?」
「!?」
なんと,炎の中からさっき倒したはずの闇の獣が立ち上がってきたのだ。
「まだ死に足りないって言うのかよ・・・糞ッ,少しマナが足りないみてぇだ・・。」
「マナが?」
「ああ,俺の呪弾はマナを消費して能力を発揮する,どうやらさっきの一発でここらへんのマナが尽きちまったみてぇだ・・・。」
「・・・マナが出来れば良いのだな?」
「!?」
「ならおやすいご用だ,私はこう見えて魔道士でね・・・発動!アルティメットフォースッ!」
彼が呪文を唱えると,彼らの周りはマナの光に包まれた。
「こいつは・・・ククッ,いいぜアンタ,名前は?」
「魔道の大地ミスカトニッグ,王家専属の魔道士だ。」
「分かったぜミスカトニッグ・・・じゃあ,1発でかいの行くぜぇぇ!」
ノインバレッドの主装備であるリボルバーに必殺の呪弾が装填され,その銃口にマナが集まってゆく・・・。
「“第8の弾丸”インフェルノ・インパクトォォォ!!」
巨大な獄炎の塊が,闇の獣を森の木々ごと焼き尽くした。

―その数日後,「少女だった者」に乗っ取られた自然文明は水・闇連合に接触。戦力を欲していた水・闇連合軍はすぐさま自然文明を同盟に引き入れた。そしてここに,火・光連合vs水・闇・自然連合という構図ができあがったのであった。―


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(3)へ(未作成、または名前を間違っているよ)



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