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『双月、最強、激突』


水文明の都市。
あの時のまま……変わらない。
彼女は出会ったあの場所に……

「早かったな……まぁいい」
彼女は刀、ムーンライトを抜いた。

「ルナさん、何で――」
「私と戦ってくれ」

彼女はただそう言った。
風を切り、ムーンライトの切っ先が目の前に向けられる。

戦わなきゃ、そう感じた。

ムーンも、ムーンライトを構える。

双月の戦いが始まった。
2人の実力は互角だった。


私は、ただひたすらに強くあろうとした。

でも、私にはもう、時間が無かった。

私は知りたかった。

私の、最期の時間に、私がどれほど強くあれたのか……

それを知るため、私の知る最強と戦いたかった。

本当に私は強くなれたのか?


互角だった戦いは、長くは無かった。
ムーンは激戦の末、ルナのムーンライトを弾き飛ばした。
あの時とは、違った。

「お前の勝ちか……」

「散るのならば、最期は戦場で散りたい」

ムーンは分かっていた。涙が止まらなかった。
彼女が思っていることは分かっていた。

「私を斬ってくれ」

もう覚悟はしていた。

「ルナさん――」

ムーンのムーンライトが彼女を貫いた。

「誇ってくれ……私と戦ったこと。私に勝ったこと…を」

ムーンは涙を流しながらも、決して彼女の死から目を逸らさなかった。

「ありが……と…う」

彼女は微笑んでいた。
この満月の夜。彼女は散った。